"幸感力"経営&ライフ
このページは、(株)本物研究所社長・佐野浩一によるコラムページです。佐野は「いま世の中で求められているのは“幸感力(=幸せを感じる力)”ではないか」と考えています。“幸感力”の実際の生活や会社経営での活かし方や、それにまつわるエピソードを語ります。
先日、山梨県甲府市にある(株)本物研究所販売店・シャルマンさんで講演をさせていただきました。30名ほどのお客様が集まられました。午前中はワイワイとお茶会が開かれ、お昼も持ち寄りのお料理を一緒にいただきました。お昼のあと、実践を交えた“プチ健康セミナー!?”。そして皆さんで片付けが進み、いよいよ私の講演会。講演のタイトルは、もちろん「幸感力」です。今回は、「幸感力」と「病気の原因」と「幸せのものしの取り換え」についてお話させていただきました。とにかく、終日ワイワイ、ニコニコ……、とにかく一日中笑顔と笑い声が絶えませんでした。まさに、「幸感力スポット」です。
私はこちらでの講演は二回目なのですが、シャルマンを運営されている名取ご夫妻によると、「いつも、笑い声が絶えない」のだそうです。
これは、「幸感力」アップの強力ツールになるに違いない……。
今月は、“笑い”について後ほど触れてみます。
さて、忘れてはいけません。
前回の宿題の確認です!
前回のテーマは「自己表現の書き換えと置き換え」でした。
私たちは、本来自由な存在であるはずなんです。しかし、いつしかとっても不自由になってしまっています。自由な発想や行動は、きっと可能性をもっと大きくしてくれることでしょう。もちろん、幸感力アップに大きな材料となります。
この一ヶ月、思考の置き換え作業は実行してみられたでしょうか?
コツは、ほんの数秒だけ立ち止まってみることです。
そして、少しだけ異なった方向から自分の思考を見つめなおしてみるのです。
たとえば、こんなふうに置き換えてみます。
「〜できない」 →「いまはできていないだけだ」
「〜できない」 →「実は、(方法論を変えたら)〜できるかもしれない」
「〜しなければならない」→「〜するとうまくいくはずだ」
「〜しなければならない」→「〜すると楽しい」
「〜しなければならない」→「必ずしも〜しなければなならないわけではなくて、ほかにも方法があるのではないだろうか?」
何か大変なことが起きているときほど、思考は固定化し、そこから抜け出せなくなってしまうものです。そんなとき、少しだけ思考に“弾力”をつけてあげられると、感じるストレスもずいぶん軽くできるものなんです。
ぜひ、引き続きお試しあれ!!
さて、“笑い”のお話です。
人が集まるところには、おおよそ二種類の「話題」があると考えてよさそうです。
一つは、誰かの悪口や世相を嘆いたりするマイナス方向で、批判的、批評的な話題。
もう一つは、誰かをほめたり、楽しい経験を共有したりする、プラス方向で、共感的、前向きな話題。
たとえば、居酒屋などで飲んでいる人たちを観察していますと、まったくこのどちらかの類型にあてはまるのです。少々観察していますと、おもしろいことにどちらにも“笑い”はあるのですが、“笑顔”に違いが出ていることに気づきます。前者のグループは、笑顔でも、なぜか少し眉間にしわが寄っています。笑っているのに、なぜか下向き加減なのです。そりゃそうですよね。心に後ろめたさがあるのですから、これはよくありません。もしかしたら、二日酔いもひどいかも……。
先述したシャルマンのお客様の笑いは、完璧に後者です。メチャクチャ前向きです。
だから、抜けるような笑顔と笑い声にあふれています。
「笑い」については、村上和雄先生をはじめ著名な先生方がその効用について論じておられます。それだけ、「笑い」は人を幸せにするキーワードを多く含んでいるからです。
たとえば、笑ったり、嬉しい、楽しい、幸せ、愛してる、大好き、ありがとう、ついてる……という言葉を使ったり、行動で表現したりすると、脳の中ではベータエンドルフィンという快楽物質が分泌されます。そのベータエンドルフィンは、健康にしてくれる三つの作用を持っています。
@免疫作用を強化する。
A血液をサラサラにしてくれます。(血圧が下がります。)
B脳の中でつくられたベータエンドルフィンが脳の痛み中枢に働きかけて、痛みを麻痺させてしまいます(これを脳内モルヒネというんですね)。
いかがですか!?
おもしろいでしょう?
ぜひ、笑いを意識してみてください。これ、今回の宿題です。今回は、実行がカンタンです。とにかく、笑ってみましょう!笑顔を意識してみましょう!声を出して笑ってみましょう。そのためには、話題や考え方を明るくすることですが、笑っていると自然とそうなってきます。
相乗効果が生まれるのです。
笑顔と笑い声。
これが、充満しているところは、幸感力にあふれているはずです。
そうした「幸感力スポット」は、貴方のまわりにもきっとあるはずです。
そして、会社であれば、組織もチームも事務所も、「幸感力スポット」に変えていきませんか!もちろん、家族や仲間ともそうでありたいですよね。
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1964年大阪生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、13年間中高一貫教育校の英語教員として従事。2001年4月、(株)船井事務所に入社。2003年4月、船井幸雄グループ・(株)本物研究所を設立し、代表取締役社長に就任。商品の「本物」、技術の「本物」、生き方、人づくりの「本物」を研究、開発し、広く啓蒙、普及活動を行なっている。
2005年10月に『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』
(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)を出版。
<船井幸雄との共著に『本物の法則』(2008年 ビジネス社)がある。>