"幸感力"経営＆ライフ

このページは、（株）本物研究所社長・佐野浩一によるコラムページです。佐野は「いま世の中で求められているのは“幸感力（＝幸せを感じる力）”ではないか」と考えています。“幸感力”の実際の生活や会社経営での活かし方や、それにまつわるエピソードを語ります。

　こんにちは！
　仕事の再定義。
　先月のポイントでした。

　すごい発見があったでしょう！？
　そうなんですよ。そうなんですよ。
　ありがとうございます。

　そうそう、もっとやってみたくなるお話を一つ。
　「仕事の再定義」を会社レベルで実践した結果、そこで働く人たち皆がキラキラと光り輝き、プラス発想、前向きに一丸となって躍進されているユニークな企業のお話です。

　長野市を本拠とする「中央タクシー株式会社」（以下、中央タクシー）。

　中央タクシーは様々な効果を確信して、朝礼を継続実施されています。朝礼の役割のひとつは経営理念の浸透です。文章として定められている「憲章」を毎日唱和なさっています。これが会社改革の礎となりました。毎日、全員が胸に手を当てて唱和されています。

　実はこのお話を伺ったとき、ちょっとイメージするだけで、私は涙があふれてきたことを覚えています。どうぞ、お読みください。

　「我々は、長野県民・新潟県民の生活にとって必要不可欠であり、さらに交通弱者・高齢者にとってなくてはならない存在になる。私たちが接することによって『生きる』勇気が湧き、『幸せ』を感じ、『親切』の素晴らしさを知ってくださる多くの方々がいらっしゃる。私たちはお客様にとって、いつまでもこのうえなく、なくてはならない人としてあり続け、この人がいてくれて本当に助かりますと、思わず涙とともに喜んでいただける。我が社はそんな人々によってのみ構成される会社です。」

　いかがでしょうか！？
　蛇足ですが、この会社には数多くの逸話、いや伝説ともいえるストーリーが生まれています。（もしよろしければ、株式会社船井総合研究所主催・第一回グレートカンパニーアワードにて“社員満足賞”を受賞されていますので、そちらのレポートもあわせてご覧ください。→ http://www.funaisoken.co.jp/site/column/column_1257403643_4.html）

　仕事の再定義、そして会社の役割の再定義。
　やってみる価値ありだと思われませんか！

　さて、今回のトピックは「自己承認と愛」です。

　人の成功を心から喜べるかどうか……？
　これは、自分のなかの「自己承認」というコップに、どれだけいっぱい水がたまっているかどうかで決まるそうです。自己承認のコップが満たされて初めて、その外側にある「他人承認」のコップに水が入っていくのだといいます。

　自分を甘やかすのとは大きく違います。
　自分自身を心から癒し、愛し、認めること。そうしてはじめて周囲の人たちを癒し、愛し、認めることができる……。これは、どうやら子に対する親の姿勢ともまったく同じであるようです。自分の長所を探し、または周りの人から教えてもらうことも、やはり自己承認のコップを満たす方法の一つとなるようです。

　一方、「自己愛」について。
　かつてマラソンランナーの有森裕子さんが表彰台に立った後、「自分で自分をほめてあげたい」と語りました。記憶に残る言葉でしたよね！「本当によくやった！」という満足感に溢れた言葉でした。

　他人からほめられる前に、自分で自分をほめられますか？
　他人から叱られる前に、自分で自分を叱れますか？

　自分は、自分のなかでは主人公なのですから、自分を甘やかすことなく、自分をいかに愛せるかが大事ではないでしょうか？　結局、自分自身を愛せてこそ、人は本当に幸せになれるのだと考えます。そうしてはじめて、人は他人を愛し、幸せにすることができるのではないでしょうか？

　今回の宿題は、「自己承認と自己愛を育む」です。
　その方法はとてもシンプルです。
　どんなことがあっても、自分に対して、「（君は）よくやってるよ！」と小さく声をかけてあげましょう。そして、たとえうまくいかないことが生まれても、「思いどおりの結果ではなかったかもしれないけれど、（君の）できる範囲でベストを尽くしたじゃないか！」って、認めてあげてください。

　そんなことを繰り返しているうちに、きっとあなたの心が熱くみなぎってきます！
　まさに今年の夏のように！！
　感謝