“本物主義”時代の幸せな生き方

このページは、(株)本物研究所と(株)船井メディア 社長の佐野浩一によるコラムページです。
佐野浩一の義理の父でもある舩井幸雄は、1980年代のバブルの真っただ中の頃からすでに、「競争主体で矛盾のありすぎる資本主義はもうもたない」、そして「資本主義にとってかわるのは『本物主義』ではないか」と考えており、2003年に(株)本物研究所をつくりました。
その(株)本物研究所の設立当初から社長として、佐野は常に、“本物”や、人々の“本当の幸せ”について真剣に考えてきました。
そんな佐野が、いよいよ間近に迫ってきたと思われる「本物主義」時代に向け、私たちはどう生きていけばいいのか、また「幸せに生きる」とはどういうことだろう? ということを先駆けて模索し、皆さまと一緒に考えていきたいと思います。

2014.05.01(第3回)
幸せの定義

 舩井幸雄は、「幸せ」について、独特のとらえ方をもっていました。

 〜人間にとって「幸せになること」「幸せに生きること」は、一つの目標であり、夢でもあります。たぶん、このことを否定する人は一人もいないでしょう。ところで、そもそも「幸せ」というのは何なのでしょうか。私は、「自分で、自分は幸せだ……と思うときが幸せなのだ」と思います。「幸せ」というのは自分の主観ですから、「幸せ」だと思えれば幸せなのだし、「幸せでない」と思えば周りの人がどう言おうが幸せでないのです。
 したがって、どんなときでも「幸せだ」と思える人が、「もっとも幸せな人」と言えます。〜

 さっと読むと、なんだか禅問答のような感覚におちいるのですが、よくよく反芻してみると、「なるほどもっともだ……」と思えてくるのです。
 お金持ちだから、幸せ?
 有名人だから、幸せ?
 ブランド品で固めている人だから、幸せ?
 人に囲まれているから、幸せ?
 いまをときめく人と呼ばれているから、幸せ?
 もちろん、このなかで「幸せ」な人もいらっしゃるでしょう。でも、これらのように「〜だから幸せ」というふうに、「幸せ」を一方的に定義することはどうやらむずかしいようです。

 一方、20世紀は、物欲が際限なく追及された時代だったと言ってよいと思います。だから、「〜が欲しい」「〜をもっとたくさん欲しい」「もっと〜なものが欲しい」「新しい〜が欲しい」「人が持っているから、自分も欲しい」と、もっともっとを追求する傾向が強かったし、マーケットはそれを煽る雰囲気で充満していました。

 でも、これからは違う……!

 求めるものや方向性が、確実に変わってきているように思うのです。
 それは、精神的な豊かさやいま「ここにある」ものを大事にする心。
 あらゆるものが“有限”であることを意識しながら生きる時代。
 それが、“本物時代”であり、だからこそ、同じものでも“本物”を求めたくなる心が磨かれていく“とき”なんだと思います。

 「幸せだと思えば幸せ……」。
 “本物時代”。人それぞれが、個々の価値観にもとづいた「幸せ観」を醸成し、「もっともっと」より、「身の回りにあるもの」に幸せを感じる、心豊かな時代の時代のエピローグ。それが、“いま”です。



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Profile:佐野 浩一(さの こういち)
佐野 浩一(さの こういち)

1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。

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