“本物主義”時代の幸せな生き方

このページは、(株)本物研究所と(株)船井メディア 社長の佐野浩一によるコラムページです。
佐野浩一の義理の父でもある舩井幸雄は、1980年代のバブルの真っただ中の頃からすでに、「競争主体で矛盾のありすぎる資本主義はもうもたない」、そして「資本主義にとってかわるのは『本物主義』ではないか」と考えており、2003年に(株)本物研究所をつくりました。
その(株)本物研究所の設立当初から社長として、佐野は常に、“本物”や、人々の“本当の幸せ”について真剣に考えてきました。
そんな佐野が、いよいよ間近に迫ってきたと思われる「本物主義」時代に向け、私たちはどう生きていけばいいのか、また「幸せに生きる」とはどういうことだろう? ということを先駆けて模索し、皆さまと一緒に考えていきたいと思います。

2015.03.01(第13回)
みんなで分け合う

 地球レベルでモノゴトを考える。
 このあたりまえだけれど、実際はそうでない大事なことを教えてくださったのは、特定非営利活動(NPO)法人・ネットワーク『地球村』代表の高木善之先生でした。

 飢餓、貧困、戦争、環境破壊などのない、「永続可能な社会」(幸せな社会)こそが“本物時代”の世の中のありかたではないかと思います。高木先生からたくさんのことを教わって、確かに自分自身も少しずつ変われたように思います。
 “本物主義”の時代の本質は、「有限なものをみんなで分ける」ことだと思うのです。
 でも、いまは、まだまだきちんと分かち合えていないのです。そういう点では、まだまだ“本物主義”の時代には程遠いと思えてなりません。

 ちなみに、みなさんがここまで読み進めてくださった約一分間に、世界中で約35人の人々が、お腹をすかせたまま亡くなっていっています。なんと、飢餓が原因で一日に4〜5万人の人々が亡くなっていかれます。
 いま、地球上では、本当にそれほど食糧が不足しているのでしょうか? 
 穀物は、年間に約24億トン生産されています。世界の人口71億人で割ると……。一人当たり338kg。ちなみに、標準量とされているのは、180kg。
 十分足りています。
 では、どうして飢餓が起こるのでしょう?
 私たち日本人は、必要なカロリーより、何と31%も多く食べています。実は、私たちのように、食べたいものがいつでも十分手に入るのは、世界人口の約20%に過ぎません。私たちは、いつも“食べ過ぎている”のです。
 一方、穀物を食べるのは私たち人間だけではありません。先進国では、何と全体の60%が家畜のエサになっています。たとえば、牛肉1kgを作るために、8kgの穀物。
 豚肉1kgに対し、穀物4kg。鶏肉1kgに対し、穀物2kg。世界の一握りの人たちが口にするお肉を生産するために、大量の穀物が使われているのが現実。結局、世界の20%に満たない先進国に住む人間が、世界の約半分の穀物を消費しているということになります。
 食べ過ぎとお肉をやめる(減らす)。
 これは、一つの小さな……、でも着実で正しい解決策です。
 「せめて一週間に一日だけでも、お肉を食べない日をつくりませんか?」
 “一週一菜”の提案。

 これを提唱されているのが、ソーファ・デリ・フーズ株式会社の木村重一さん。保存料、着色料等の添加物、化学調味料、白砂糖を使用しないでつくられたベジミート(大豆でつくられたお肉そっくりの食感で人気のベジタリアン食材)を活用することで、お肉を減らしていけます。
 お肉を食べないと、お肉の生産が減っていきます。そうすると、生産に使われる穀物も減っていきます。そうすると、それを口にできる人が増えていく……。描くのは、こういうストーリーです。

 ところで、日本の穀物自給率をご存じですか?
 何と、26%しかありません(農水省食糧需給表)。74%は輸入に頼っています。そうして、年間約5500万トンを輸入しながら、実はその3分の1にあたる1800万トンを捨てています。外食産業からの大量廃棄もそうですが、この半分以上にあたる約1000万トンは、各家庭からの廃棄。すなわち、“残飯”です。
 日本は、残念ながら、食糧の70%を輸入する一方、世界最大の残飯大国。食べ過ぎ、買い過ぎ、捨て過ぎの3拍子がそろってしまっています。
 ということは……、食糧輸入が止められてしまうと、「その1年後に、3千万人以上が餓死する」のだそうです。
 いまこそ、地球上のみんなで食糧を分け合う意識が必要です。課題を大きく抱える私たち日本人が変わらないといけません。そうでないと、“本物主義”の時代を迎えることはできないと言っても過言ではないと思います。
 感謝



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Profile:佐野 浩一(さの こういち)
佐野 浩一(さの こういち)

1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。

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