“本物主義”時代の幸せな生き方

このページは、(株)本物研究所と(株)船井メディア 社長の佐野浩一によるコラムページです。
佐野浩一の義理の父でもある舩井幸雄は、1980年代のバブルの真っただ中の頃からすでに、「競争主体で矛盾のありすぎる資本主義はもうもたない」、そして「資本主義にとってかわるのは『本物主義』ではないか」と考えており、2003年に(株)本物研究所をつくりました。
その(株)本物研究所の設立当初から社長として、佐野は常に、“本物”や、人々の“本当の幸せ”について真剣に考えてきました。
そんな佐野が、いよいよ間近に迫ってきたと思われる「本物主義」時代に向け、私たちはどう生きていけばいいのか、また「幸せに生きる」とはどういうことだろう? ということを先駆けて模索し、皆さまと一緒に考えていきたいと思います。

2015.08.01(第18回)
心の貯金

 高度成長期は、モノをつくれば、どんどん売れました。
 生活もどんどん便利になってきました。
 お金も銀行に預ければ、どんどん増えていきました。
 マネーゲーム全盛の時代は、マネー自体がどんどん膨らんでいきました。
 こうして、「もっともっと……」を望むほどに、とうとうモノ余りの時代へと突入していったのです。市場もマネーでジャブジャブになり、とうとうバブルもはじけてしまいました……。
 たくさん「ある」のが当たり前で、たくさん「持つ」のが幸せだと勘違いしていたんですね。
 時を経て、若者たちは、どちらかというと「持たない」世代となりました。自動車だって、「乗るときだけあればいい」わけで、最近では、「ネクタイも、ワイシャツも、レンタルでいいじゃないか」ということで、そうした新しいサービスが展開されはじめ、若者を中心に市場も大きな反応を示してきています。
 それと並行して生まれてきた現象が、心の問題を抱える人たちの増加です。自分らしさを求める動きも活発化し、自身の心の在り方、よりどころを求める一方で、心の迷いからうつ的症状を示す人たちの増加につながってきているように思えます。
 ここで強く感じ取らなければならないのは、時代はまちがいなく「モノの時代」から「心の時代」に変化してきているということです。

 舩井幸雄だったら、きっと次のように言うと思います。
 「苦しい時代だからこそ、素直に生きることが必要だ」と。

 人間の思いや行動も、波動の性質をもっているはずです。世の中のあらゆるものが、独自固有の波動をもっているとすれば、このことは簡単に理解できると思うのです。
 ちなみに、波動の法則には、次の4つがあります。
 @同じものは引き合う。
 A違うものは反発し合う。
 B自分が出した波動は自分に返ってくる。
 C優位の波動は劣位の波動をコントロールする。
 このBにあるように、「自分の出した波動は返ってくる」わけですから、よい思いや行動はプラスになって返ってきますし、よくない思いや行動は、巡りめぐって最終的には災厄となって自分に降りかかってくるのです。
 そう考えますと、本物時代を生きていく私たちにとって、最も豊かなことは「心の貯金」をためることではないかと思います。舩井は、そのことを、サムシング・グレート、あるいは創造の叡智への記録と言っています。
 銀行預金はなかなか増えない時代ですが、よい行いによって殖えていく「心の貯金」は、ときに一気に膨らむことがあるようにも思います。出会う人によって、何かを学んだり、何かに気づいたり、人から人へ出会いが広がっていくのも、「心の貯金」のおかげかもしれません。
 「心の貯金」は、必要なときに、必要なことを実現させてくれることもあるようです。「思いは実現する」とよく言われますが、それも実は「心の貯金」が満期になったときに、そうさせてくれるように思えてならないのです。
 時代は、間違いなく、「モノ」から「心」へとテーマが変わってきています。
 来るべく「本物時代」は、本格的な「心の時代」だと言ってよいでしょう。



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Profile:佐野 浩一(さの こういち)
佐野 浩一(さの こういち)

1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。

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