“本物主義”時代の幸せな生き方

このページは、(株)本物研究所と(株)船井メディア 社長の佐野浩一によるコラムページです。
佐野浩一の義理の父でもある舩井幸雄は、1980年代のバブルの真っただ中の頃からすでに、「競争主体で矛盾のありすぎる資本主義はもうもたない」、そして「資本主義にとってかわるのは『本物主義』ではないか」と考えており、2003年に(株)本物研究所をつくりました。
その(株)本物研究所の設立当初から社長として、佐野は常に、“本物”や、人々の“本当の幸せ”について真剣に考えてきました。
そんな佐野が、いよいよ間近に迫ってきたと思われる「本物主義」時代に向け、私たちはどう生きていけばいいのか、また「幸せに生きる」とはどういうことだろう? ということを先駆けて模索し、皆さまと一緒に考えていきたいと思います。

2016.08.01(第30回)
ギブアンドギブ

 長い友人の志賀内泰弘さんが、またまた新著を出版されました。
 タイトルは、「いいこと」を引き寄せるギブ&ギブの法則です。
 彼は、もう長年、「プチ紳士・プチ淑女を探せ」運動を続けていらっしゃいます。思いやりいっぱいの世の中をつくろうと、「いい人」「いい話」を求め、東奔西走しながら、ニュースレターや講演、小冊子、書籍などをとおして、一人でも多くの方に伝えようとがんばっていらっしゃいます。
 今回の新著は、志賀内さんお得意の物語をとおして、ギブアンドギブの大切さを説かれています。ぜひ、みなさんにもお読みいただけたらと願います。
 「あとがき」に次のような文章がありました。

(引用開始)
 世の中の「成功者」と「そうでない人」、あるいは「幸福な人」と「不幸せな人」の差はどこにあるのか。 それは、ズバリ! 「ギブアンドギブ」を実践をしているか否かにあります。
 「あの人は、強欲でモラルも低いのに成功している」と疑問を呈する方もいるでしょう。しかし、それは一時的に上手くいっているに過ぎません。一時的に「成功」しているかに見えても、それは長続きしませんし、よく新聞やテレビを賑わすようなトラブルに遭って消えていきます。
     (中略)
 ある企業団体で講演させていただいた時、年配の経営者から言われました。
「ギブアンドギブが大切なことはわかったよ。でも、月末の手形を落とすことで頭がいっぱいなんだ。与えて、与えて、見返りを期待しないなんてできやしないよ。早く、テイクが欲しい」
 なんと正直な方かと、かえって感服してしまいました。誰もが、早く「利益」を手にしたいのは当たり前ですよね。よく理解できます。
 しかし、真に成功している人たちは、「ギブアンドギブ」の実践者なのです。もちろん、人間ですから、「ギブアンドギブ」の無限大というわけにはいきません。でも、少なくとも、「テイク」を少しでも先送りしようと努めているのです。
 今日は、ギブ・アンド・ギブ・アンド・テイクだったけれど、  明日は、ギブ・アンド・ギブ・アンド・ギブ・アンド・テイクで頑張ろう……という具合に、目先の「利益」に惑わされず、遠くの「利益」を大切にしようと努めているのです。
(引用終了)

 舩井幸雄は生前、よく次のようなことを話していました。要点だけお伝えしますね。

 人間のレベルには、3段階ある。
 第一段階は、テイク&テイク。
 第二段階は、ギブ&テイク。
 そして、第三段階が、ギブ&ギブ。
 一人前になるまでは、テイクばかりだけれど、少しずつギブできることを増やし、最終的にはギブでいっぱいにできるよう、人間を磨いていく必要がある。

 そうなんですよね。
 なかなか、一気にギブアンドギブまでもっていくのはむずかしいかもしれません。
 でも、少しずつギブできることを意識的に増やしていくことはできると思うんです。
 いまの世の中、テイクばかりが横行しているようにも感じますし、ギブしたらテイク、つまり見返りがあることを当たり前だとする風潮も強いように思います。
 でも、これでは世の中が変わりません。
 これからの「本物時代」を生きる私たちは、そもそもこうした価値観自体を転換させていかねばならないと思います。物質的な観点だけでなく、心、あり方、姿勢といったところもさらに大事にして、お互いがまずはギブから物事を考えるような世の中にしていくことが必要な気がしてならないのです。
 ギブから、次の時代が幕を開ける。
 そう言い切ってよいと思います。

 志賀内さんが、本書の試読版小冊子を作っていらっしゃいます。  もちろん、無料です。
 ここから、ダウンロードできます。
 http://www.giveandgive.com/news/2016-07-15.html

 これまた、ギブですね。

感謝



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Profile:佐野 浩一(さの こういち)
佐野 浩一(さの こういち)

1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。

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