船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです（このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください）。

　月刊『Funai★Media』編集部で、編集・原稿作成・写真撮影・各種データ管理・本の発送・販促物管理・編集部備品管理など、いろいろやっています。

　雑誌編集の仕事は、お客様（読者様）から感謝のお手紙をいただいたり、取材先の方から「いい記事を書いてくれてありがとう」などと褒めていただくことがあり、そんなときにはとてもうれしく思い、また励みにもなります。

　船井会長は、「妥協せず、こだわり過ぎず」というようなことをおっしゃいます。よく考えずにこの言葉を聞くと、「妥協しないってことは、こだわっているということじゃないの？」と考えてしまい、「そんな、まるで反対とも思えるようなことを同時に行うのは難しい」「だから私たちにはできない」と、理解できずに終わってしまうのではないかと思います。
　私はこの言葉を聞いたとき、「必要・必然・ベスト」の言葉を思い出しました。これは私の個人的見解ですが、「妥協せず、こだわり過ぎず」という言葉は、これらの言葉と併せて考えると理解が進むように思えるのです。
　何か物事を進めているときに途中でやり方や考えを変える、ということについて、世間ではあまり良い印象がないように思います。「あの人は最初とやっていることが違う」とか「考えを変えるなんて男らしくない」などという言葉を聞いたこともあります。しかし、人間は日々成長していくものであり、時が経つにつれてより良いやり方や考えになることは、別にカッコ悪いことではないと思うのです。その時々に応じて、自分にとって起こることや受けた言葉が「必要・必然・ベスト」なものであると感じれば、過去の自分の考えをもう1度検証し、より良い方向に進めばよいのではないでしょうか。
　「妥協しない」ことは、イコール「こだわる」ではなく、「最善に向かって全力を尽くす」ことだと思います。逆に「こだわり過ぎる」ことによって、最善への道から逸れてしまうことは間々あることでしょう。一つのことに固執せずに、周囲の意見を取り入れたり違うやり方を探し出したりすることもまた「最善に向かって全力を尽くす」ことであると、会長の言葉から思いました。


１周目：「近くて遠い？　遠くて近い？」
２周目：「“勉強好き”で“すなお”な姿勢」
３周目：「強い意志　（テーマ：私からみた船井幸雄）」