21世紀 ヤマトごころの部屋
このページは、元幹部陸上自衛官で、2010年の12月に40年間に及ぶ自衛官生活にピリオドを打った池田整治さんによるコラムページです。池田さんが自衛官在任中に書かれた著書『マインドコントロール』(ビジネス社)は大変好評です。このコラムでは主に、“社会の真実”“家族愛”“自然との共生”をテーマにお届けします。
1月10日は、退官後はじめての講演の日でした。
この日、午後2時から幸塾で約200人に30分の講話をしたのち、午後7時からキャリアコンサルティング社主宰のしがくセミナーで平均年齢25歳の若者約500名に1時間半の講演を行いました。
講演では、「感動」と「生きる勇気」が少しでも湧くようにと心がけています。
今回はそのためのエピソードに、幸塾では「パラオ共和国」、しがくセミナーでは「レジ打ちの女性」の話をしました。
その後のスタッフとの会食時に、若者たちから責任者のもとに、「感動しました。日本にヤマトごころがあることを知り嬉しかった。時間が少なかったのでもっと話を聞きたい」と携帯メールが何本も入ってきました。
帰宅するとパソコンメールで幸塾の短い講話をきかれた方から、「涙が出てとまらなかった。西欧と武士道の戦いの違いがよくわかった。またいろいろ話して欲しい」と入っていました。
少しでも思いが通じ、講演デビューを無事終えたと感慨深くなりました。
昨年12月1日に退官し、通常のパターンなら再就職するところを、「執筆」と「講演」で家計を維持する道を選びました。私なりに、時間が限られている思いのもと、できる限りの事をしたいからです。
執筆の方は、大晦日の31日〆切で『マインドコントロールパート2』を書き上げ、編集長に提出。3週間後にはゲラ刷り届き、3月上旬に出版予定です。また、1月20日に『心の旅路』(新日本文芸協会)、27日に『転生会議』(ビジネス社)が販売開始となりました。
とは言うもののすぐに家計の足しになるわけではありません。『マインドコントロールパート2』と『転生会議』の方は、大手ビジネス社からの出版なので、印刷した時点で冊数に応じた印税は入りますが、それは印刷後何ヶ月か後のこと。
方や『心の旅路』は、家族もののエッセイなので、有名でない限り売れる見込みが立たず、新日本文芸協会・きれいネットの山内尚子社長のご厚意で、10日の講演会に間に合うように500部印刷していただいたものです。
もちろん、気持ちは「数万部のベストセラー」ですが…^^;
まあ、本はまさに「売れてなんぼ」の世界です。考えて見れば、本を出したくとも出せない作家希望の方も多い中で、自分の本を世に出せるだけで感謝しなければなりません。
でも、『転生会議』の方は、「何のためにこの世に生まれ生きているのか」の、根元的なところでの「生きる参考」になると確信しております。
また『心の旅路』の方は、ますます混迷する日本社会、殺伐とした家族関係の多い中で、「家族の絆」についての一つの形として参考になると、あえて世に出したエッセイです。
是非どちらも手にとって読んでいただければ幸です。また、図書館等の「購入希望図書」として提出していただければありがたいですね^^
ところで私は、3年前に単身赴任を終えて、久しぶりに家族と一緒に生活しています。長男が昨年春に名古屋に転勤となったものの、子ども4人はほとんど妻1人が面倒見て育ててきたわけです。
私が退官したからといっても妻たちの生活に変化があるわけではありません。
今も大3・高1・中1の3人の子育て真っ最中です。なんと言っても高校野球をしている次男の弁当を二つつくりながらの朝は、戦争のような慌ただしさです。
だから基本は、「自分のことは自分でやる」です。
そういう意味でも、12月に退官し、じ後ずっと家でパソコンに向かっていたので、1月10日は久しぶりに「仕事に行く」という感覚に私もなっていました。
それまでの自衛隊勤務の時は、朝6時には家を出ていて、子どもたちと顔を合わせることもなかったのですが、この日は子どもたちにやや遅れて八時半過ぎに玄関に向かいました。
そして、リビング兼ダイニングから廊下を7mほど進んだ玄関に出てビックリ!!なんと私の黒い革靴が綺麗に磨かれて出番を待っているではないですか…!
こんな事は、長男が生まれてから20数年間ありえませんでした。思わずリビングの方を振り返り、妻に大声で「ありがとう!」。
背広も退官前に妻が、講演用にと見繕ったものです。
思えば、妻は私の新たな生き方については何の口出しもせず、私がやりたいことをやらせてくれています。でも、現実に子ども3人を育てているので、これまで通りやっていけるかどうか、一番心配しているのも妻だと思います。
その不安を一切口にも表情にも出さずにやってきてくれています。
妻にとっても、12月1日退官からはじめての講演の日の1月10日までは、長い日々だったのかも知れません。
はじめての講演では、妻のその「思い」も込めて話させていただきました。
できうれば、妻に安心と安堵の表情をもたらせるように、私の予定表が多くの講演で埋まることを祈りつつ……。
余録…今日、20日『転生会議』の見本が編集長から5冊届けられました。早速妻は都内でのビジネス仲間との会食に、電車の中で読むと一冊持って行きました。そして夕方帰宅すると、
「17冊予約取ってきたよ。注文して届いたらお父さんサインしてね!」…^^;
母は強し!^^
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◆『マインドコントロール』(ビジネス社)
◆『転生会議』(ビジネス社)
◆『心の旅路』(新風舎)(新日本文芸社:改訂版)
◆メルマガ:心のビタミン(エッセー)
◆池田整治氏インタビュー1/2「21世紀の武士道とは?」
YouTube (前段10分) (後段15分)
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1955年、愛媛県生まれ。元・陸上自衛隊小平学校 人事教育部長で陸将補(2010年12月に退官)。防衛大学校国際関係論卒業。空手道8段、全日本実業団空手道連盟理事長。90年代半ばの第一次北朝鮮危機における警察との勉強会、それに続くオウム真理教が山梨県上九一色村に作ったサティアンへの強制捜査に自衛官として唯一人同行支援した体験等から、世の中の「本当の情勢」を独自に研究。2009年12月の自衛官在任中に著書『マインドコントロール』(ビジネス社)を出版。北海道での単身赴任時代、太古から残る大自然に感動し、4人の子どもたちへ、万が一の場合、父の想いを残し伝えるためのエッセイ『心のビタミン』(メルマガ)を始める。エッセイや写真は江戸の日本人が感じた『自然との一体感』をテーマにしたものが多い。著書に『心の旅路』(新風舎/改訂版:新日本文芸協会:2011年1月発売)もある。月刊『ザ・フナイ』(船井メディア発行)にもたびたび登場。2011年1月に新著書『転生会議』(ビジネス社)が発売。
2011年3月に『マインドコントロール2 〜今そこにある情報汚染〜』(ビジネス社)を発売予定。現在アマゾンで予約受付中。
★メルマガ:心のビタミン(エッセー):http://www.emaga.com/info/heart21.html
★最新アルバム:http://cid-aba6ea878c935265.skydrive.live.com/albums.aspx
★顧問を務める 東藝術倶楽部HP:http://www.azuma-geijutsu.com/