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国家防衛の勤めの最後の日に

21世紀 ヤマトごころの部屋

このページは、元幹部陸上自衛官で、2010年の12月に40年間に及ぶ自衛官生活にピリオドを打った池田整治さんによるコラムページです。池田さんが自衛官在任中に書かれた著書『マインドコントロール』(ビジネス社)は大変好評です。このコラムでは主に、“社会の真実”“家族愛”“自然との共生”をテーマにお届けします。

2011.3.15(第4回)
災い転じて福となす…

(今回の福島原発に関する池田整治氏の見解)

 いよいよ『マインドコントロール2』(ビジネス社)で警告していた最悪の事態が現実味を帯びてきた。
 ここに、13日時点の福島原発の現地の汚染状況がある。チェルノブイリにも取材に行ったフォトジャーナル広河隆一氏の実態を伝える映像である。原発周辺の病院や役場の敷地内でも、三つの携帯型放射線測定器の針が振り切れている。既にこの時点でかなりの放射能汚染が始まっている。それを政府は記者会見で、「人体に影響ない」ばかり繰り返している。
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/865

 14日の時点で、私は仲間に携帯メールで次のメッセージを発信した。


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(以下転載)
                 基 本 認 識

 原子爆弾は一度の爆発ですが、原発暴走は永久にその爆発が続き、放射能汚染します。【濃度×時間】が汚染量です。場所、風向を考えます。
 放射能は、中性子のように電磁波の一種で直接的に放射するものと、塵や雨・霧に付着して落ちてくるものがあります。いわゆる死の灰です。電磁波は距離に応じ減衰するので近傍の住民の方以外大丈夫です。
 死の灰が放射能対策のメインです。チェルノブイリのように完全に石棺状態で密閉できるまで、風下の雨・霧、風から守ること。しっかりした屋内に。

(ちなみにチェルノブイリでは、現在も300km離れた地域でも高度放射能地域がある。石棺も強い放射能で内部から徐々に浸蝕され、放射能漏れが起こる事態になっている。いまの文明科学では、完全・長期的密閉はできないのだ。原発一基がこうなると、列島は住めなくなる)

 外出する時は、最小限の時間で素肌を出さない服を。しっかりしたマスク、手袋も。帰宅後は外で塵を払う。雨などに濡れた場合は外・玄関で脱ぐ。ただちにシャワーで全身を洗い流す。(ちなみに、しっかりした雨合羽が一番いい。)
 室内も高性能の空気清浄器で塵をとる。塵が二次放射能汚染の原因。
(普段以上に、必須アミノ酸・ビタミン・ミネラルを天然サプリで多くとる。
 汚染されたと思えば、ホメオパシー・ジャパンの寅子先生の処方を)

 重要な事は、未だに福島原発は密閉されていない。

(転記おわり)
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 15日、未明。
 事態は危機的状況になった。2号機の燃料棒が完全に露呈。恐れていた「空炊き」の地獄釜となった。つまり、メルトダウンが始まる。
 そもそも1号機、3号機が水蒸気爆発した時点で、原発の安全機能はもはや機能してない。原発は80kmの管が突き刺さる複雑な化け物構造である。
 たとえ保管容器が頑丈でも、管の接合部は衝撃で折れる。すると、そこに穴が開き、中の放射能が漏れる。この時点で、周辺は危険な汚染地帯となる。
 政府関係者、原発研究者なら常識でわかる。実際の数値は上記のビデオ以上に上がっている。誰もその真実を伝えない。それを、本当の情報を知らされない自衛官等がまさに命を賭けて封鎖作戦を実行している。いや、中央特殊防護隊は、その「真実」をしっかり把握しているだろう。それを承知で命をかけて突入して行動している。
 もっとも、彼らはどんなに危険でも必ず行動する。彼ら自身わかっている。
 彼らのつぎに、代わりに命を賭ける組織は日本にはもういない・・と。
 国民の命を守ることが、自分の命よりも大切と思う・・・
 まさに、現代のサムライたちなのだ・・。

 彼らは、数ヶ月、数年後白血病を発症するであろう。是非、その時まで彼らを見守り、感謝の誠を捧げてほしい・・
 できれば、彼らのような自衛官が、数年後「病死」となっても、遺った子どもたちが安心して大学まで行けるようなバックアップ体制をとってほしい・・・。せめて授業料免除でもいい・・。
 いずれにせよ、日本の命運は彼らの行動一つにかかっている。
 一機だけでも、チェルノブイリより格段に大きい原子炉が3つ暴走。
 他にもまだ3つある。残りの東北地方の原発は、未来永劫大丈夫なのか?
 地震国家日本にこんな地獄釜をなぜ55基も作ってきたのか・・。
 フランスは、在日フランス人に、関東圏からの脱出を命じた。アメリカ大使館員もいなくなるようだ。米国艦船の任務の一つは、自国民の保護であろう。
 政府の、この期に及んでの、地域割り停電とは、実は交通を混乱させてなるべく関東の国民を家に留めておくための、被爆させないための措置では??
 あるいは、「それでも原発は必要である」というマインドコントロールを国民にかけている、としか思えない。記者会見はすべて原発推進のアクセルを踏む立場の者ばかり。報道も「記者クラブ」での彼らの「発表」を垂れ流すだけ。まさに報道を通じてのマインドコントロール劇を演じている過ぎない。

 広河氏のような実際の現場に行くフリージャーナリストや、外国の専門家の声は完全に国民の耳から遮断している。日本にも客観的に調査し情報発信する第3者機関が必要だ。
 政府閣僚で最後まで福島原発で現地視察・確認するものはいないのだろうか。現地だからわかる状況があり、的確な判断もできる。現場第一主義は、経営等も含めあらゆる指揮活動の原理原則である。
 いずれにせよ、北風が吹くと、放射能汚染の雨が関東一円に降る。上記の「個人防護」を徹底すること。
 以上、私の情報の真意も含めて自己責任で判断し、行動して欲しい。私もできるなら名古屋以西へ避難したい・・・

 尚、以前発行したこのメルマガの「マインドコントロール2序章」、つまり、本来書いていた、「プロローグ」と「エピローグ」を是非再読してほしい・・。

 いずれせよ、これは「大難を小難に」、「ピンチをチャンスに」しなければならない。

 もう「嘘」はいい。「真実」を広め、人情溢れる安全な自然と共生する日本社会構築への「ターニングポイント」にしようではないか。次に必ずあるであろう東海沖巨大地震に備える意味でも…。
 この国家的非常事態での、その日本人の意識向上が、世界のあらゆる民族の心に感動を呼び、まさに新たな地球人意識への、「新たな出発点」として未来永劫世界で語り継がれるようになるだろう・・・。

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東藝術倶楽部顧問
『マインドコントロール』(ビジネス社)
『マインドコントロール2 〜今そこにある情報汚染〜』(ビジネス社)
『転生会議』(ビジネス社)
『心の旅路』(新風舎)(新日本文芸社:改訂版)
◆メルマガ:心のビタミン(エッセー)
◆最新アルバム「整治」
「マインドコントロールを超えて、大和ごころに回帰せよ!」
◆池田整治氏インタビュー1/2「21世紀の武士道とは?」
 YouTube (前段)10分  (後段)15分
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Profile:池田 整治(いけだ せいじ)

1955年、愛媛県生まれ。元・陸上自衛隊小平学校 人事教育部長で陸将補(2010年12月に退官)。防衛大学校国際関係論卒業。空手道8段、全日本実業団空手道連盟理事長。90年代半ばの第一次北朝鮮危機における警察との勉強会、それに続くオウム真理教が山梨県上九一色村に作ったサティアンへの強制捜査に自衛官として唯一人同行支援した体験等から、世の中の「本当の情勢」を独自に研究。2009年12月の自衛官在任中に著書『マインドコントロール』(ビジネス社)を出版。北海道での単身赴任時代、太古から残る大自然に感動し、4人の子どもたちへ、万が一の場合、父の想いを残し伝えるためのエッセイ『心のビタミン』(メルマガ)を始める。エッセイや写真は江戸の日本人が感じた『自然との一体感』をテーマにしたものが多い。著書に『心の旅路』(新風舎/改訂版:新日本文芸協会:2011年1月発売)もある。月刊『ザ・フナイ』(船井メディア発行)にもたびたび登場。2011年1月に新著書『転生会議』(ビジネス社)が発売。
マインドコントロール2 〜今そこにある情報汚染〜 2011年3月に『マインドコントロール2 〜今そこにある情報汚染〜』(ビジネス社)を発売。大好評発売中。
★メルマガ:心のビタミン(エッセー):http://www.emaga.com/info/heart21.html
★最新アルバム:http://cid-aba6ea878c935265.skydrive.live.com/albums.aspx
★顧問を務める 東藝術倶楽部HP:http://www.azuma-geijutsu.com/

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