ヤスのちょっとスピリチュアルな世界情勢予測

このページは、社会分析アナリストで著述家のヤス先生こと高島康司さんによるコラムページです。
アメリカ在住経験もあることから、アメリカ文化を知り、英語を自由に使いこなせるのが強みでもあるヤス先生は、世界中の情報を積極的に収集し、バランスのとれた分析、予測をされています。
スピリチュアルなことも上手く取り入れる柔軟な感性で、ヤス先生が混迷する今後の日本、そして世界の情勢を予測していきます。

2016.01.01(第23回)
人間の想念で未来はかえられるのか?

 明けましておめでとうございます。みなさんにとって今年はどんな年になるでしょうか? いろんなことがあると思いますが、元気で変化の波を乗り越えて行きましょう。
 世界情勢や経済ではきっと今年はいろいろなことがあるでしょう。昨年を超える変動が予想できますね。そこで今回のコラムは、いつもの世界情勢の分析をちょっとお休みし、これからの変動を乗り切る方法について紹介します。それはずばり、想念で現実を変える方法です。

 そう聞くと「なーんだ。そんなことはいろんなところで言われているじゃないか」と思うかもしれませんね。でも今回のコラムでは、日本ではまったくと言ってよいほど知られていないUFOのコンタクティ、ビリー・マイヤーの提唱する方法を紹介しましょう。
 それというのも、ビリー・マイヤーが提唱している方法は、彼がコンタクトしている「プレジャリアン」と呼ばれるプレアデス星人だからです。実際にプレアデス星人がいるのかどうかは分かりません。もしかしたら、ビリー・マイヤーが提唱しているだけかもしれませんね。でも、その方法と考え方は大変ユニークなものです。

●『心』という本
 ビリー・マイヤーは大変多くの本を出しています。その一つに『心』という本があり、それには次のようにあります。

 「つまり人間が考えることは遅かれ早かれ実現するのである。なぜならすべての想念はまだ生まれていない行為、すなわちまさに生まれ出ようとしている行動だからである。ある想念を抱く頻度が多ければ多いほど、そして強ければ強いほど、それは大きく膨張し、やみがたく実現へと突き進む。
 それはあたかも種子が絶えず水をやることによって膨張し、発芽して根を下ろし、成長して、やがて穂が出るのと同じである。
 いかなる人間も、ある与えられた瞬間において、彼の想念世界および表象世界の指針が初めから彼の行為と行動の性質や性格を決定する限り、完全に自由に行動することはできない。
 人間が想念として十分長く抱いていたものは、彼の中でまったく無意識に、彼の現実的な意識的傾向を引き起こし、それがまるで完璧な自動機械のように彼の本質に応じた決意と行為を展開し、効果を現す」

●未来を変える瞑想法
 この本によると、想念が現実を変化させるには3日から7日しかかからないといいます。そして、現実を変えるためには次のような瞑想法が有効だと言います。
 「テーブルに向かってくつろいで座り、約1メートル前方に火を灯した蝋燭を立てる。完全にリラックスして座った状態で、5ないし10分間蝋燭の下側の縁を見つめる。このときいつも『太陽』という言葉を思い浮かべる。最初の日は必ず5分という時間を守らなければならないが、翌日から毎日1分ずつ増やしていく。
 こうして12分に達したら、その後の6日間は、訓練の際にすべての思考を排除する。つまり蝋燭の炎の下側の縁を12分間見つめ、その間なにも考えない。
 この6日間のあと、12分を15分に延ばす。そして蝋燭の炎の下側の縁を見つめている間、赤いバラ(または空想の中で見て知っている黄金のバラ)を思い浮かべる。この訓練も6日間行う。それ以降は、毎日この訓練を行う間、願望夢に耽る。このとき15分の時間を守る」

 これが瞑想法です。私もこれを行って見ましたが、興味深かったです。数日目からでしょうか、私の意識の非常に深いところに存在する無意識の動きが実感できるような感じがしました。おそらく現実を作り出しているのは、この無意識の動きなのだろうという実感がしました。

●2つの自我
 ところでビリー・マイヤーによると、私たちには2つの異なる意識があると言います。
 ひとつは物質的意識と呼ばれるものです。それはいまの私たちの意識と自我、そして意識ではコントロールが難しい無意識の総体を含みます。これらの物質的意識は現在の人生で形成されたもので、死を迎えると消滅する運命にある意識の部分です。
 そして次は、この物質的な意識の奥底に存在する、霊的で創造的な真の自我です。これは一神教の人格神ではありません。マイヤーによると、宇宙及びその中に存在するあらゆるものは、「創造」と呼ばれる超越的なエネルギーが形成したものであり、人間の物質的意識の内奥にはこの宇宙的なエネルギーの小断片としての「霊的意識」が存在しているというのです。この「霊的意識」こそ死後も延々と生き延び、輪廻転生を繰り返して存続する意識です。

●「霊的自我」が現実を生成する
 そしてもっとも重要な点は、この「霊的自我」の活動こそ、現実の世界そのものを生成し、形成している本体になるものだという点です。これは、「霊的自我」から独立した客観的な存在などはないということです。私たちが体験するすべての現実は、人間の意識の内奥に確実に存在している「霊的自我」が生成したものです。もちろん未来の現実もそうです。マイヤーが著した『わずかばかりの知識と知覚そして知恵』(文芸社)という本には次のようにあります。

 「人間の発達の原動力となるのは、人間の最も内奥の霊的で創造的な真の自我から発するインパルスだといえよう。最も内奥の自我から発したインパルスによる原動力こそ、あらゆる進歩をもたらした。というのは、人間の最も奥底にある意識の層とその中の開かれた意識、そして人格と思考と熟考に浸透することによって、その人間本人を形成しただけではなく、地球の全環境を形成し、科学を存立させたのである。知識の力や熟考の能力や思想の展開をも引き起こすこの内奥の自我のインパルスは物質的意識を介してすべてを変革し、それを通して新しく好ましい内外の状況を作り出した」

 ちょっと表現は難しいかもしれませんが、要するに、私たちの意識の内奥には真の自我とも呼べる「霊的自我」が存在しており、それは意識に向けていつもインパルスを発しているということです。「霊的自我」にはすさまじいエネルギーが内包されています。したがって、これの発するインパルスを受信し、「霊的自我」にアクセスすると、「霊的自我」が内包しているエネルギーが解き放たれ、新たな現実の生成と変革はたちどころに実現するのです。
 マイヤーが現実を好ましい方向に変革させるのには、3日から7日しかかからないとしているのも、この「霊的自我」のエネルギーがいかに大きいか表しています。

●「霊的自我」のインパルスを感じ取る瞑想
 そして、この「霊的自我」のインパルスを受信し、内包されているエネルギーを開放することで、現実を作り替えてしまう方法が瞑想だというのです。先のロウソクを使った方法とともに、次の瞑想方法も紹介されています。

・ガラス玉
 「ガラス玉は透明で純粋ならば蝋燭と同じ目的を満たす。訓練は蝋燭の場合と同じである。違いは、ガラス玉は炎を発することができないという点だけであり、したがってその他の光源を利用しなければならない。必要な光源を作るには、簡単な光源で十分である。このとき光源がちょうどガラス玉の中心に差し込み、そこに小さい点が生じて小さい太陽のように見えるように、ガラス玉をテーブルの上に置く。この小さい太陽を集中点として用いる」

・水晶
 「上に述べた集中力の訓練には、あらゆる水晶や宝石を使うことができる。ただこの場合、集中点として適した光の反射にすぐれていることだけは必要である」

 「壁に1枚の白い紙を張り付け、その上に長さ12センチの太い筋または線を引く。この線または筋を中央で分割して、1〜2センチの間隔を空ける。
 その3メートル手前にリラックスして座り、すでに述べた要領で訓練を開始する。それに加えてこの訓練では、しばらくすると2本の線が1本の線につながったように見える。これは集中力の訓練が正常かつ適切に行われていることを示している」

 これが、マイヤーの著作『心』に掲載されている3つの異なった器具を使った瞑想の方法です。ここでは「訓練」と呼ばれています。そしてすべての瞑想法には守らなければならない原則のようなものがあります。
 「この訓練は、毎日同じ時刻に行うように留意しなければならない。最も適しているのは20時から22時までの時間であるが、最も正確な時間は21時であろう。朝早い時間や日中はほとんど訓練に適さない。
 これらの訓練によって集中力を身に付け、あるいは再度習得することができる。訓練者の態度や訓練の集中度に応じて、蝋燭、ガラス玉あるいは水晶などの光点は時間が経つと小さい太陽に変わり、徐々に大きくなっていく。最後に太陽は大きく広がって、光り輝く光明となり、視野(視界)全体を満たす。ここまで来たら、誰でも無心でこの独特の境域に滞在し、幸福感に満たされることができ、それは数時間または数日続くことがある。このような幸福感を生み出す方法は瞑想と呼ばれる」

 このときに込み上げてくる幸福感こそ、現実を変えるために必要な前提条件である言います。

●引き寄せの法則は真実ではない
 ところで、未来を変えるためには知っておかなければならないことがあります。それは、ビリー・マイヤーからすると、いま広く信じられている「引き寄せの法則」は真実ではないということです。マイヤーの『瞑想法』という著作には次のようにあります。

 「実際、瞑想集中によって人間は望むものをすべて達成することができる。
 しかしそのためには、意図して何らかの目的を目指し到達しようとする前に、まず瞑想集中や瞑想そのものを根底から徹底的に、そのあるべき効果と共に学ぶことが必要だ。これはそもそも瞑想と瞑想集中の基本法則である。
 この過程全体を通じて意志は排除されるべきだ。なぜなら集中とは、しかるべき想念によって強硬に意志を押し通そうとするものではなく、目標を定め、純粋な集中力によってそれに到達しようとすることだからだ。
 設定された目標、あるいは単に選び出された対象物を、唯一それのみに限定して、純粋に観察し、純粋に考察すべきである」

 ちょっと抽象的かもしれませんが、要するに瞑想によって希望はすべて実現できることは間違いないものの、それを行うためには現実を引き寄せようと具体的に意志し、意図するような想念はまったく必要ないということです。逆に、すべての想念を完全に廃し、純粋に集中することが重要だというのです。言ってみれば意志や意図のような想念は、瞑想にとってのノイズのようなものです。さらにマイヤーは次のように言い、想念がノイズであることを強調します。

 「この想念形態を異想念と呼ぶのは、それが事物に関連した、つまりここで修練しようとしている集中に関するものではなく、集中にとって異質だからである。つまり異想念は集中とはまったく無関係である」

●瞑想の具体的な方法
 では、一切の想念を廃した瞑想とはどのように行わなければならないのでしょうか? 先に紹介した蝋燭やガラス玉などを使った方向は、本格的な瞑想に入る前のいわば準備練習のようなものです。この準備練習を行った後、呼吸に集中する本格的な瞑想を実行します。
 「最も簡単なのは呼吸から入る方法である。これによって人間は、自分の呼吸を観察し、それをはっきりと認識することを学ぶ。
 この瞑想修練の目指すところは、自分の鼻に集中することである。この練習においては鼻そのものを観察するのではなく、鼻を通って行われる呼吸を観察するのである。
 呼吸がどのように作用するのか、つまり息を吸い込み、それが鼻翼にぶつかって通り抜け、再び吐き出されるのを純粋に観察するのである。
 瞑想修練中に集中しつつ息を吸い込めば、吸い込まれる息が鼻翼にぶつかり、そこを通過して鼻の内部へと吸い込まれるのに気付く。
 呼吸自体は、すべての瞑想初心者が直ちに気付くように、息を吸い込む時に鼻翼にぶつかり、鼻翼全体を通過して吸い上げられ、鼻翼の上部で消える。
 息を吐き出す時には、流れ出る空気がまず鼻翼の上部にぶつかり、鼻翼の下部まで滑り出て、そこで途絶えるのが感じられる。これがつまり初心者が体験しなければならない最初の集中観察である」

 すると、次のような体験をします。

 「瞑想集中の初心者が最初の試みで早くも真の集中状態に入った場合、突然、自分の脚や足、手または腕、あるいは頭や身体の感覚がなくなってしまったように感じる。またすでに全身の感覚がなくなってしまったように感じられることもある。
 しかしそうした場合、そうしたプロセスにおいてまったく自然なことであるため、瞑想修練者は恐れるべきではない。脚、足、腕、手、胸、頭、腹、あるいは全身を肉体的に認識したり知覚したりできなくなることは、一定の集中度に達したときに起こる現象である。
 しかしこれは異質の想念が集中にもはや入り込まなくなった場合のみ、起こり得る。新しく修練を始める者の集中能力によっては、最初の瞑想修練でもうこれが生じることもある。その場合、突然、自分の足、脚、腕、胸などを、自分で制御しているのが感じられなくなったような気がする。
 これは、人間が真の集中に入って純粋に感覚だけの存在となり、感覚的に自分の身体を把握できなくなることに起因している。したがってこの瞬間、人間は純粋な霊の領域から操作される感覚のみで成り立っている。
 思考はもはや存在せず、感覚のみが存在すると感じる。それは感覚形態の具現であり、明確な認識であり、明確な洞察であり、明確な観察である。
 つまり集中している人間はこの状態にある。つまり集中瞑想である。すなわち、何か特定のものを目的とすることで呼び起こされた瞑想である」

●現実を変える
 瞑想がここまで深化すると、現実を変化させるための具体的な作業が可能になると言います。『瞑想法』には次のようにもあります。

 「ある程度の集中技術を身に付けたなら、人間は洞察に取りかかることができる。これは、集中過程を通じて過去あるいは未来を見ることを意味する。静止画像として、あるいは映画のようにつながった連続画像としてこれを見たり把握したりできるようになるのだ。
 最初はゆっくりと途切れ途切れに静止画像が現れるだけだが、瞑想の進歩に従って次第にその間隔が狭まり、やがて動画が成立する。
 やがて瞑想者は、すでに見た画像や事象を継ぎ合わせて、論理的につなげることを学び、そこから論理的な意味が生まれる」

 ここまで瞑想を通して具体的な映像を見ることができれば、現実は思い描いた映像にしたがって構成され、現れるようになります。
 これは、現実を構成し変革する力が私たち個人の中に宿っているということを示しています。つまり、国家や民族ではなく、個こそ変革の担い手になるということです。
 さて、これ以上書くとかなり長くなるので、この先は次の機会に書くことにしますが、マイヤーの提唱する現実を変革する瞑想方法をひとつのヒントとしながら、激動の時代を楽観的に乗り切って行きましょう。


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Profile:高島 康司(たかしま やすし)
高島 康司(たかしま やすし)

社会分析アナリスト、著述家、コンサルタント。
異言語コミュニケーションのセミナーを主宰。ビジネス書、ならびに語学書を多数発表。実践的英語力が身につく書籍として好評を得ている。現在ブログ「ヤスの備忘録 歴史と予知、哲学のあいだ」を運営。さまざまなシンクタンクの予測情報のみならず、予言などのイレギュラーな方法などにも注目し、社会変動のタイムスケジュールを解析。その分析力は他に類を見ない。
著書は、『「支配−被支配の従来型経済システム」の完全放棄で 日本はこう変わる』(2011年1月 ヒカルランド刊)、『コルマンインデックス後 私たちの運命を決める 近未来サイクル』(2012年2月 徳間書店刊)、『日本、残された方向と選択』(2013年3月 ヴォイス刊)他多数。
★ヤスの備忘録: http://ytaka2011.blog105.fc2.com/
★ヤスの英語: http://www.yasunoeigo.com/

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