船井幸雄注目の “本物”に携わる人たち

このページでは、舩井幸雄が注目していた、医療、経営、農業、未来予測、占星術などあらゆる分野で活躍する“本物”と言っていい方々を紹介します。それぞれの方に毎月１回、３回ずつコラムを書いていただき、順番にいろいろな方を紹介させていただきます。

第１回目「一杯のコーヒーから地球が見える」、このテーマで寄稿させて頂きます、
大阪にあるコーヒー豆会社、一宮物産株式会社の一宮隆史と申します。

一宮物産（株）は、今から30年前の平成5年に
「ワシはコーヒーより酒の方が断然好きや！」
と公言する父・一宮唯雄が設立しました。

そして私は、10年前に比較的給与に恵まれていた支社長だった外資系会社を退職し、
「お前（私の事）に渡す給料ないから、自分で稼げ」と言われてやってきた、
バカな２代目です（笑）。
ちょうどその時私は結婚を控えており、寿退社でした！！
安定サラリーマンを急に辞め、吹けば飛ぶような零細企業への決心を快く認めてくれた
奥様に今も感謝しております！！　　　　　　　　　　　　

ちなみに、酒好きを公言する創業者の父は、こんな本も出版しております。
「一杯の珈琲から見える地球に隠された秘密と真実」（ヒカルランド）

さて、大阪の小さなコーヒー豆会社の私が、
「本物について」というテーマで執筆する貴重な機会を頂けたのは、
この２つのおかげだと思っております。

�@ 「本物の美味しいコーヒーを伝える」
�A 「コーヒーを通じて本物を伝える」

�@の「本物の美味しいコーヒーを伝える」は、
コーヒー豆会社なのでイメージしやすいかと思いますが、
�Aの「コーヒーを通じて本物を伝える」とは何？
と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

そして、そう思ってくださった方々、ありがとうございます！

まさに、今回お伝えしたかったことが
この「コーヒーを通じて本物を伝える」についてです。


創業者である私の父が、
どれだけこのテーマに関して情熱を持って伝えて続けているかを
少しでもリアルに感じていただきたいので、
大阪弁丸出しの会話形式を用いて説明させてください。


さて、今これを読んでくださっているみなさまは、
ご友人から、
「美味しいコーヒーが飲めて、いろいろ教えてくれる所に一緒に行こう♪」
と誘われます。

オススメのカフェにでも連れていってくれるのかな？　と思っていると、
着いた場所は普通の事務所でした。

ドアを開けて中に入ると、コテコテの大阪人のおっちゃんが座っており、
「よく来てくれたね。コーヒーは好きなん？」と聞いてきます。

ここで、ほとんどの人が「好きです！」と答えられますが、
ごく稀に「実は苦手です。胃腸の調子が悪くなります」と答えられる方がいます。

そんな方がいると、そのコテコテの大阪人のおっちゃんは、
「それは正しい！！」
と、待ってました！とばかりの満足気な顔をして、
勢いよく答えます（この理由は２回目で）。

そして、コーヒーの話が始まるのかと思いきや、
そのおっちゃんは、

「人間が生きるために必要なものってたくさんあるわなぁ。
それを、絞り込んで、絞り込んで、絞り込こむと、二つになる。何やと思う？」

と聞いてきます。
（せっかくなので、みなさんもお考えください♪）


「なんだろう？」
しばらく考えていると、おっちゃんは答えを教えてくれます。


「それは、愛することと、食することや！」と。

「愛について、は、そちらの素敵なご婦人とか、
若かりし頃さぞかしイケメンだったであろう紳士に任せるとして」
と言って表情を緩め、クスッと少し笑いを誘うような雰囲気にしたあと、

急に真顔に戻り、

「食とは、食べること飲むこと。食の半分は飲（飲み物）や。
飲み物は三日も飲まんかったらアカン。その飲の代表がコーヒーなんや！
世界中で飲まれているし、日本は、世界第3位のコーヒー輸入大国で、
誰もが知っている。
今や国民茶といっても過言じゃない。
そやけど、本物の美味しいコーヒーの事はほとんどの人は知らん！」

身振り手振りで、おっちゃんの熱い話は続きます。

「人はな、有り余る能力を持って、選ばれて、選ばれて、生まれてくるんや。
生まれて来ただけでもすごい！と思うことや。自分に自信を持つことや。
私は能力が無いとか、○○に比べ劣っているとか、卑下しなくていいねん。

今の社会はな、わしら一般市民が、
分離・分断・対立・孤立させられるよう仕向けられてるんや。
これは良くない！！
生まれているだけですごいわしらが、
一人一人が繋がって世の中を良くするために行動せなあかんのや。
大量生産・大量消費そして大量廃棄を当たり前とする生活、
便利で簡単快適な生活を追求してきたツケが、
環境問題をはじめ人類に大きな課題になってるんやで。
政府や企業も取り組みを始めとるけど、経済的な利益が優先されて、
そのスピードは決して速いとは言えへんのや。
だから、わしら市民が繋がって、良い社会に変えていくために、行動せなあかんのや。

多くの人はな、物事を良いか悪いかで判断してるけど、
そもそも、その２つの選択肢は正しいんか？
わしらは普段、テレビ・新聞・雑誌なんかのメディアから、
ニュース・報道・記事で多くの知識情報を得てる。
解説や論説を読んで、善悪の判断基準にしてる。
そして、それがわしらの常識になり一般世論となっていっとるよな。
メディアは常に公平で平等で中立の立場に立ち、
社会正義の立場から報道してくれてるもんやと信じてる。
でも、それはホンマなんか？？？
わしらの常識やわしらの世論は、知らん間に作られ培われ、
操作・捏造になっとることはないか！？

一番大切な問題を外して、二分法（善悪一元論）のキャッチコピーに惑わされてないか？
俯瞰的・客観的に常に考えるクセをつけて、本物を見極める力を身に付けなあかんねん。
本物を知って学んで、人と人とが繋がって、より良い社会や子や孫たちのためにな！！」


ここで初めておっちゃんは一息ついて、

「ま、あったかいうちに、美味しいコーヒー飲んで」

そう言ってそのおっちゃんは、みなさんに本物のコーヒーを差し出しました。
ここまできてやっと、美味しいコーヒーの話に入っていくのです。


父は、誰に会っても、この会話から始まります。
いつ、どんなときでも、この会話から始まらないことはなく
それだけ父が、命をかけて伝えてきたことであり、
これからも伝え続けようとしていることです。


たかが、一杯のコーヒー。
されど、一杯のコーヒー。

その一杯のコーヒーの背後には
とてつもなく広い世界が存在しています。


一杯のコーヒーを飲みながら、
食と健康と環境の大切さ語り合おう。

一杯のコーヒーを飲みながら、
言葉や文化の違い・思想の違いを認め合おう。


これが「一杯のコーヒーから地球が見える」ということです。



父の熱い想いを大阪弁で読んでくださってありがとうございました。

この想いを読んで何か響いてくださった方々、
身近な飲み物「コーヒー」から、本物の体験を一緒に始めませんか？

弊社はJR 新大阪駅、地下鉄だと西中島南方駅が最寄り駅となります。
お近くにお越しの際は是非弊社にお立ち寄りくださいませ！
美味しいコーヒーを飲みながら、
「一杯のコーヒーから地球が見える」お話できたら嬉しい限りです。


次回は、「本物の美味しいコーヒー」ついてお伝えしたいと思います。
〜予告編〜
【コーヒー家庭焙煎の勧め】
焙煎動画：https://www.youtube.com/watch?v=LgQYZILn1Pg
焙煎は、簡単・楽しい・イイ香り♪そして…！！
次回も、どうぞよろしくお願いいたします。

Profile:　一宮　隆史（いちみや　たかし）

一宮　隆史さん

一宮物産株式会社　代表取締役
一社）Bean to bar at home 理事長

１９７５年生まれ。３児の父。
座右の銘「人間万事塞翁が馬」

「三方よし」の考えをコーヒーを通じて広げています。
生産者と消費者を「ありがとう」で繋げることで、世の為、人の為となる事で、
弊社も成長したいと考えています。

2021年からカカオ生豆のダイレクトトレードも加え、コーヒーとカカオ（チョコ）を通じて、本物を伝える活動に幅を広げました。

共感頂ける方や企業さまと、積極的に交流を持ちたいと願っております！！
どうぞよろしくお願いいたします。

一宮物産株式会社　　https://www.iritateya.co.jp/
一社）Bean to bar at home　 http://bean-to-bar.life/