船井幸雄注目の “本物”に携わる人たち

このページでは、舩井幸雄が注目していたり、船井本社グループが注目している、医療、経営、農業、未来予測、占星術などあらゆる分野で活躍する“本物”と言っていい方々を紹介します。それぞれの方に毎月１回、３回ずつコラムを書いていただきます。

コロンビア大学の正門にて

こんにちは。今年は皆さまにとって、どんな年でしたでしょうか。
師走は日々を大切に生きることを、振り返る良い時期でもあります。

１、夫・七沢賢治の言葉「一つの神髄を究めれば　全て見えてくる」
この言葉は、今の私の歩む道標となっています。
これを「吾道一以貫之」と書に記し、山梨県歯科衛生専門学校に寄贈しました。
この書は、私の思いを込めたものです。

さて、私の大好きな詩に高村光太郎の「道程」があります。その一部をご紹介します。
「僕の前に道はない　
僕の後ろに道は出来る」（以下省略）

私たちは人生という大きな道を進んでいます。
しかし、その道は一本の大道だけで成立しているわけではありません。
いくつも道が集まって、自分の人生になっていると思います。
自分の前に現れるいくつもの小道、それぞれの道を、誠心誠意をもって貫いて、大切に楽しみながら、進んでいきたいと思います。国際学会に参加させていただいたこともありました。

https://www.funai-mailclub.com/f_data/20241205_03.pdf
※「デンタル小町が通る〜コロンビア大学での講演〜」日本歯科新聞社

２、夫・七沢賢治と小笠原孝次先生との出会い
小笠原孝次先生は『言霊百神』を昭和４４年（１９６９年）６月１日に（株）東洋館出版社から発刊されました。その本の「はしがき」の冒頭に
「言霊の冊子が出来たんだ　出来たんだよと大空に叫ぶ」
と記載されています。
夫がこの書に出会ったのは1975年、国会図書館でのことです。何かに導かれるかのように、「光かがやく」書籍『言霊百神』と出会い、強い感銘を受け、その場で先生にお電話し、その日のうちに先生のご自宅を訪ねました。奇しくもその日は先生の72歳の誕生日で、夫は28歳の若き研究者でした。以降7年間、先生から直接指導を受け、「言霊学」の奥伝を授けられました。この出会いは夫の人生を大きく方向を決定づける運命的なものでした。
その後、2014年に古事記解義『言霊百神』新装版を七沢賢治監修で出版いたしました。

〜監修者あとがき〜　七沢賢治
この度　ここに『言霊百神』新装版が発刊されることを、誠に嬉しく思う次第である。
『言霊百神』（東洋館出版社）は、昭和44年に刊行され、爾後（じご）言霊学を志す者たちの「指月（しげつ）の指（ゆび）」として、知る人ぞ知る啓発の書となった。それ以上の話題は特になく、歴史の片隅（かたすみ）に埋もれたまま、消え失せるかに見えた。が、その実は、日本語の神たちが小笠原孝次という媒介（ばいかい）を通じて開示した、人類のための偉大な教典であった。
今も当時の思い出が蘇る。小笠原先生には常に限り限り（ぎりぎり）の精神状態にお付き合いいただいた。六畳一間という狭い空間で、二人きりの七年間に及ぶ言霊接心（せっしん）は、邪心の僅かの発動も許されぬ真剣勝負であった。寒暑苦楽の身体的な揺らぎは許されても、真理体認（たいにん）の覚悟を忘れることは一瞬も赦されなかった。
「小笠原孝次先生、言霊百神を宇宙に向かって発信します。」
と記されています。この本の出版は夫にとって無上の喜びであり、先生との約束を果たす瞬間でありました。

私も小笠原先生とお会いする機会がございました。長女の名「清子」は先生が名付けてくださったものです。そのことを思うと、いつも感謝の念で胸がいっぱいになります。先生は寡黙な方でしたが、いつも温かく迎えてくださいました。

夫が先生との対話を経て、
「いのちの『イ』の字がわかった　わかったよ」
と喜びに満ちて帰宅した日のことは、今でも深く記憶に残る思い出です。
『言霊百神』のはしがきに「言霊の冊子が出来た　出来たんだ　出来たんだよと大空に叫ぶ」
まさにそのような感銘と慶びが夫の心を満たしていたのでしょう。

３、小堀邦夫先生とのご縁
伊勢参りは、年末の恒例行事です。

https://www.funai-mailclub.com/f_data/20241205_02.pdf
※「デンタル小町が通る〜正月飾りを知る伝統〜」日本歯科新聞社

伊勢神宮の正式参拝をした折に、小堀邦夫先生のご講話を七沢賢治代表とともに白川学館の皆様と同行し、拝聴しました。
夫・七沢賢治訃報の連絡を小堀先生にお伝えした際、「七沢賢治先生とは、神縁ですから、必ず甲府に行きますよ。」とおっしゃっていただきました。その後、２０２２年から２０２３年と甲府に数回お越しいただき、貴重な講話を頂戴いたしました。そのご縁で、小堀先生の著書が和器出版株式会社（２０１６年３月設立）より2冊出版されました。
１冊目『第六十三回神宮式年遷宮、奉賛の道理と課題』（2023年4月）
２冊目『はじまりの神道神学、希望への道標』（2024年3月）
１冊目の御著書が、和器出版から発刊されたことを小堀先生は、大変喜んでいらっしゃいました。この出版社の礎を築いたのは七澤賢治でした。小堀先生は２０２３年９月２日にご逝去されましたが、病室で２冊目の本の見本を手にしながら、嬉しそうにしていらしたと聞いております。
先生は甲府に数回訪れ、貴重なお話をしてくださいました。また、最期まで執筆への熱意を持ち続けておられた姿が印象的です。
https://www.funai-mailclub.com/f_data/20241205_01.pdf

４、大村智先生の米寿を祝う会
大村智先生の「米寿祝賀会」に出席した８８名で写真を！！
世界の４億人余を病魔から救った科学者であるノーベル賞受賞者の大村智先生は山梨県のご出身です。米寿のお誕生日を祝う会に２０２３年７月１２日に８８名の方々が招待されました。私もそのひとりとして、大村智先生とお話できました。
よき人、よき言葉との出逢いが、わが人生を導いてきた「縁尋機妙（えんじんきみょう）」の著書をその時にいただきました。「人のために役立つ」「一期一会」のお話を拝聴し、大村智先生の幅広い生き方に感銘を受けました。

５、これから進む道は
これまで人生の中で尊敬する先生方との出会いは、夫と私を導いてくださいました。そのことに深いご縁を感じます。
来年は　巳年でございます。「信頼の橋は自分でかける」「輝く自分の近道は」「心の風通しをよく」など思うことを記してカレンダーを製作しました。（※左上画像）

「医院を元気にする万年日めくりカレンダー」
〜あなたの言葉があなたの人生を輝かせる〜
先日、孫たちと県立考古博物館を訪れ、「縄文時代の不思議な道具」の展示を見ました。帰りに彼らと県立図書館に寄りました。
彼らが好きな本を探している間に、私も座って一冊の本を読み始めました。その時間の楽しかったこと。やはり学ぶことは人生を豊かにしてくれると実感いたしました。夫も人生の最期まで学び続けた人でした。来年は今まで以上に沢山のことを学び、１日1日を大切にし、生きがいのある人生を送りたいと思います。

Profile:　七沢　久子（ななさわ　ひさこ）

七沢　久子さん

▲１９７８年　神奈川歯科大学卒業
▲山梨県歯科医師会立山梨県歯科衛生専門学校　校長
七沢歯科医院　院長 （山梨県甲府市）
データムグループ　代表
一般社団法人白川学館　代表理事
neten株式会社　代表取締役
https://neten.jp/

１９８２年　七沢歯科医院 開業
２００７年より現職にあるほか、
一般社団法人日本歯科医療管理学会理事、認定医
一般社団法人国際歯科学士会日本部会理事
PFA国際歯学会日本部会理事・編集委員長
一般社団法人日本全身咬合学会　理事
日本バイ・ディジタルＯ−リングテスト協会　認定医
ランチェスター協会理事
全国歯科衛生士教育協議会関東甲信越地区会　会長
山梨県医療審議会　委員