船井幸雄注目の “本物”に携わる人たち

このページでは、舩井幸雄が注目していた、医療、経営、農業、未来予測、占星術などあらゆる分野で活躍する“本物”と言っていい方々を紹介します。それぞれの方に毎月１回、３回ずつコラムを書いていただき、順番にいろいろな方を紹介させていただきます。

2024.09.10（第164回）

★今回の執筆者★
障がい者就労継続支援A型　はっぴーらんど　代表　坂井　延子さん（3回目・最終回）
（坂井　延子さんの詳しいプロフィールはページ下にあります。）

大人の発達障害について

日々の生活の中で感じる小さな「生きにくさ」は、多くの人が経験するものです。特に発達障害を持つ人にとっては、些細なことが大きなストレスになることがあります。

• 社会的な場面での不安: 人とのコミュニケーションが苦手で、会話や集まりがストレスになることがあります。
• 感覚過敏: 音や光、触覚に対して過敏で、日常生活の中で不快感を感じることが多いです。
• 計画や時間管理の困難: 予定を立てるのが難しく、時間を守るのが苦手なため、仕事や日常生活に支障をきたすことがあります。これらの「生きにくさ」を軽減するためには、以下のような対策が有効とされています
• 専門家のサポート: カウンセリングやコーチングを受けることで、自分の特性を理解し、対処法を学ぶことができます。
• 環境の調整: 自分にとって快適な環境を整えることで、ストレスを軽減することができます。
• 自己管理の工夫: スケジュール管理アプリやリマインダーを活用することで、計画や時間管理をサポートすることができます。

大人の発達障害には、以下のような特徴的な症状も見られます。
1. 感情のコントロールが難しい:
* 怒りや悲しみなどの感情が突然強く現れることがあります。
* 感情の起伏が激しく、ストレスに対する耐性が低いことが多いです。
2. 対人関係の困難:
* 社交的な場面での適切な行動が難しいことがあります。
* 他人の感情や意図を読み取るのが苦手で、誤解を招くことが多いです。
3. 感覚過敏または鈍感:
* 特定の食べ物や衣服の素材に対して強いこだわりを持つことがあります。
4. 反復行動やルーチンへのこだわり:
* 同じ行動を繰り返すことに安心感を覚え、変化に対して強い抵抗を示すことがあります。
* ルーチンが崩れると不安やストレスを感じやすいです。

これらの症状は個人差が大きく、環境や状況によっても変わることがあります。もし心配なことがあれば、専門家に相談することをおすすめします。特に60歳を過ぎてもなお「生きにくさ」を感じる人が増えていることが報告されています。
以下のような点が注目されています。

1. 診断の増加:
* 以前は子どもに対する診断が主でしたが、最近では大人の発達障害の診断が増えています。これは、発達障害に対する理解が深まり、診断基準が明確になったことが背景にあります。
2. 社会的な認識の変化:
* 社会全体で発達障害に対する認識が広まり、多様性を尊重する動きが強まっています。これにより、大人になってからも診断を受ける人が増えています。
3. 高齢者の特有の困難:
* 高齢者の場合、発達障害の症状が認知症と混同されることがあり、診断が難しいことがあります。
* また、長年にわたる「生きにくさ」が蓄積され、精神的なストレスや二次的な障害（うつ病など）を引き起こすこともあります。
4. 支援の必要性:
* 高齢者に対する支援がまだ十分ではないため、適切なサポートが求められています。専門家によるカウンセリングや地域の支援サービスが重要です。
また大人だけでなく子供の悩みの中で、自分の生きる価値があるのか？　生きにくさを抱えている子供がいる。子どもが「自分の生きる価値があるのか？」と悩むことは、とても深刻な問題です。
特に、発達障害やその他の理由で「生きにくさ」を感じている子どもたちにとっては、日常生活が大きなストレスになることがあります。

以下のようなサポートを考えてみてはいかがでしょう

1. 感情の共有と理解:
* 子どもが感じていることをしっかりと聞き、共感することが大切です。感情を言葉にすることで、子どもは自分の気持ちを整理しやすくなります。
2. 専門家のサポート:
* カウンセラーや心理士などの専門家に相談することで、子どもが抱える問題に対する適切な支援が受けられます。
3. ポジティブな環境作り:
* 子どもが安心して過ごせる環境を整えることが重要です。家庭や学校でのサポート体制を強化し、子どもが自分のペースで成長できるようにすることが大切です。
4. 自己肯定感の向上:
* 子どもの良いところや努力を認め、褒めることで自己肯定感を高めることができます。小さな成功体験を積み重ねることで、自信を持つことができます。
5. 活動や趣味の推奨:
* 子どもが興味を持つ活動や趣味を見つけることで、自己表現の場を提供し、生きる喜びを感じることができます。

人間のほとんどは発達障害といわれています。

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Profile:　坂井　延子（さかい　のぶこ）

鹿児島県　「喜界島」人口７千人ほどの小さな離島の出身
愛知県の短期大学卒業
東海市民病院　栄養士として勤務後　ブラザー販売経理部入社
2004年～2022年まで　名古屋市内で和牛の専門店の焼き肉屋経営
2016年　障がい者支援施設　はっぴーらんどを開設
★はっぴーらんど　https://www.happy-land.club/