“本物主義”時代の幸せな生き方
このページは、(株)本物研究所と(株)船井メディア 社長の
佐野浩一の義理の父でもある舩井幸雄は、1980年代のバブルの真っただ中の頃からすでに、「競争主体で矛盾のありすぎる資本主義はもうもたない」、そして「資本主義にとってかわるのは『本物主義』ではないか」と考えており、2003年に(株)本物研究所をつくりました。
その(株)本物研究所の設立当初から社長として、佐野は常に、“本物”や、人々の“本当の幸せ”について真剣に考えてきました。
そんな佐野が、いよいよ間近に迫ってきたと思われる「本物主義」時代に向け、私たちはどう生きていけばいいのか、また「幸せに生きる」とはどういうことだろう? ということを先駆けて模索し、皆さまと一緒に考えていきたいと思います。
一昔前は、とにかく「がむしゃらに働く」ことが当たり前のような時代でした。
舩井幸雄も、「よく働き、よく学べ!」と言い続け、自身でも実践し続けてその生涯を閉じました。そういう点では、まさに「がむしゃらに働く」様を表現し続けたという見方もできます。
しかし、“本質”はそこではない気がしてなりません。
「いま目の前にある“仕事”を天職発想し、24時間、365日没頭すること。」
舩井は確かにこう伝えましたが、どうやらこの“仕事”の中身は、会社で行う仕事だけを意味しているのではないことに気付いたのです。舩井がいう“仕事”とはもっと大きな意味だったということです。舩井は、“学び、成長すること”も“仕事”のなかに含めていたのです。
「会社は五時で帰ってもいいのです。残業なんかしなくてよいのです。会社にいる必要はありません。日曜祭日も休むなといわなくとも、実際、よく働く人は24時間働いているのだからです。」
以前も紹介したこの文章に、舩井の思いがとくにあらわれているように思います。
つまり、“仕事”とは生涯をかけた、人としての「成長プロジェクト」と言えるのでしょうね。
そんな舩井が、毎日行っていたことの一つは、「行動表」を記すこと。
その日一日誰に会い、どのようなことをして、またそこから何を学んだかということをまとめた、いわば日記帳のようなものです。ときどき見直して、自身のあり方を振り返っていたようです。
その日記帳から、「過去から現在、そして未来へ途切れることのない時間の流れの中に存在しているのだな……」と実感したといいます。
舩井は、こうして、ことあるごとに自身を振り返り、先に活かしてきました。
「行動表」を振り返るごとに大きな3つの気づきがあったそうです。
@「人との関わりの中に存在している自分」に気づかされる。
A「世の中の移り変わりの早さ」に気づく。
B「世の中で起こることのすべては必要、必然であり、すべての人は“ある時点”までは自分の意志で生きるというより、大きな自然の意志によって生かされているらしい」と気づいた。
最近感じたのですが、これこそが、舩井幸雄の「自分との対話」だったのでしょうね。
何も考えずに、何も感じないで、ただがむしゃらに仕事をしてきたのでは、気づけないことばかりです。
「いまから、腕立て伏せを100回やってください!」
いきなりこのように言われたら、できるでしょうか?
日ごろ、何のトレーニングもしていなかったら、無理な相談です。
自分自身との対話も、毎日……、いやできる限り機会をたくさんもうけて行いたいですね。これぞ、「精神の腕立て伏せ」です。
ますます多様性を増し、ますます多岐にわたる価値観が噴出する時代。
それが“いま”です。
ここを乗り越えたその先に、澄みわたるきれいな青空が広がる世界、不要なものがそぎ落とされ、もっとシンプルな価値観に基づいて生きられる時代が待っていてくれている気がします。それがきっと、舩井が定義した“本物時代”……。
そこへたどりつくまでに、しっかりと自分自身との向き合いができるよう、課題が設けられている気がしてなりません。
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1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。
2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。
講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。