“本物主義”時代の幸せな生き方

このページは、(株)本物研究所と(株)船井メディア 社長の佐野浩一によるコラムページです。
佐野浩一の義理の父でもある舩井幸雄は、1980年代のバブルの真っただ中の頃からすでに、「競争主体で矛盾のありすぎる資本主義はもうもたない」、そして「資本主義にとってかわるのは『本物主義』ではないか」と考えており、2003年に(株)本物研究所をつくりました。
その(株)本物研究所の設立当初から社長として、佐野は常に、“本物”や、人々の“本当の幸せ”について真剣に考えてきました。
そんな佐野が、いよいよ間近に迫ってきたと思われる「本物主義」時代に向け、私たちはどう生きていけばいいのか、また「幸せに生きる」とはどういうことだろう? ということを先駆けて模索し、皆さまと一緒に考えていきたいと思います。

2017.07.01(第41回)
健康な未来

 美と癒しと健康をサポートする会社を運営する立場からすると、これからどんどん世の中が変化していくなかで、果たして、私たち人間の健康状態は、いったいどのように変化していくんだろう……と、ふと思うことがあるんです。
 AIがどんどん台頭し、家電製品もどんどん賢くなって自動化の方向へ……、自動車も自動運転になり、お野菜なども工場で生産されるようになり、買い物だってスマホでするのが当たり前になり……と、見かけ上はどんどん便利になっていくことが簡単に想像されます。
 その一方で、ガソリン車は電気自動車にとって代わられ、エコな商品も店頭にあふれて、化石燃料のエネルギーも着実に自然エネルギーへとシフトされていく……。
 これからの世の中の変化は、間違いなく「産業革命」レベルのとてつもないものとなるでしょう。
 でも、その先にあるのは、宮崎駿監督の「風の谷のナウシカ」に描かれた世界なのか、手塚治虫先生の「鉄腕アトム」の世界なのか、それとも松本零士先生の描く「宇宙戦艦ヤマト」の未来なのか……。
 年代がちがったり、アニメをあまり観ない方には、なんのことやらわからないかもしれませんが、ともかく、アニメーションはもちろん、小説、漫画、映画など、様々な手法で、様々な未来が予測され、描かれています。

 しかし……、しかしです。
 リアルな未来をつくっていく私たち自身が繰り返してはならないこと。
 それは、人と人が戦い、結局は互いを滅ぼし合うような現実の未来を引き寄せてはならないということです。
 そして、少なくとも、ネットワーク地球村の高木善之先生が、臨死体験をされた際に見てこられた「あの地球」を引き寄せてはなりません。
 話が広がってしまいました。
 今回は、私たち人の未来の健康について書こうと思ったのでした……。
 そもそも、個々一人ひとりの幸せを考えるとき、メンタル面や、物質的な豊かさや、生き方や、人間関係などから語られることって、めちゃくちゃ多い気がします。

 ほとんどがそうだと思われませんか?
 でも、人の幸せって、やはり「健康」をその軸にすえてとらえる必要があると思えてなりません。「健全な精神は、健全な肉体に宿る」なんて言われてきましたが、本当にそのとおりだと思います。
 これから未来のことを真剣に考えるにあたって、健康な未来、すなわちもっと人が健康に生きられる未来をつくりあげていくために、何が必要か? そこに注目したいのです。
 たとえば、AIやロボットの活用をするにあたり、私はつぎのように考えています。あまりよい表現だとは思いませんが、いわゆる「3K」と呼ばれる仕事。健康という観点から考えると、業務のなかに、体によくないことがたくさん含まれているようです。仕事をすることで健康が損なわれる(可能性がある)……というのは、そもそもおかしいと考えるべきです。雇用の問題は横に置くことになりますが、こうした分野にロボットが登場してくることは、人々の健康増進のためには大いにプラスになります。

 一方、私たちが口にする食べ物。野菜や果物、そして米をはじめとした穀類。もちろん、お肉やお魚も。舩井幸雄的な物言いをしますと、そもそも人間も自然の一部ですから、食べ物も自然の恵みとしてとらえる必要があります。でも、現実は、農薬等で土地が荒れ、ミネラルなどもほとんど含まれない土でつくられる農産物。体を大きくすることを目的とした飼料や抗生物質で育った牛や豚や鳥の肉。魚だって、海洋汚染が進む海で獲られたものが体にいいわけがありません。では、これらをどうすればよいのか? 根本を正すことがもっとも大事ですが、もしそれに時間がかかるならば、そのプロセスでは、自然素材の洗浄剤が必要であり、それを普及させることが急務であると、多くの人が考えるようになる必要があります。
 空気はどうか?
 住宅はどうか?
 森林はどう活用していくべきか?
 水は?
 海は?
 薬や医療はどう変わるべきか?
 見えない負の産物、たとえば電磁波をどうすべきか?
 ストレスの対策は?
 「人が健康な未来」をつくっていくために、課題は山積しています。
 「便利」「簡単」「安価」「効率」という観点で進んでいる現在の延長線上には、決して「人が健康な未来」はつくれないと断言してよいと考えます。
 舩井幸雄が、「本物」という概念とそれと結びつく技術や商品の捉え方を教え、残してくれたことの意味を、いま一度反芻し、真摯に受け止めたいと思いました。

感謝



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Profile:佐野 浩一(さの こういち)
佐野 浩一(さの こういち)

1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。

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