“本物主義”時代の幸せな生き方
このページは、(株)本物研究所と(株)船井メディア 社長の
佐野浩一の義理の父でもある舩井幸雄は、1980年代のバブルの真っただ中の頃からすでに、「競争主体で矛盾のありすぎる資本主義はもうもたない」、そして「資本主義にとってかわるのは『本物主義』ではないか」と考えており、2003年に(株)本物研究所をつくりました。
その(株)本物研究所の設立当初から社長として、佐野は常に、“本物”や、人々の“本当の幸せ”について真剣に考えてきました。
そんな佐野が、いよいよ間近に迫ってきたと思われる「本物主義」時代に向け、私たちはどう生きていけばいいのか、また「幸せに生きる」とはどういうことだろう? ということを先駆けて模索し、皆さまと一緒に考えていきたいと思います。
あまり人のことを言えませんが、たとえば通勤時の電車の車内を見渡すと、立っている人も座っている人も、その多くがスマホを触っています。
ふと気づくと、私自身もメールのチェックをしたり、Lineのお返事を書いたり、Facebookの投稿に「いいね」を押したりしています。
案外、無意識なんですよね……。
年に数回、中国の上海や北京に出張しますが、もう電車に乗っている人たちは、全員スマホを触っていると言ってもいいくらいです。しかも、いろいろお聞きしてみると、どうやらそのうち多くの方がスマホでショッピングをしているのだそうです。
スマホが誕生して、確かに便利になりましたが、何かとんでもないものを失っていっている気がしてなりません。そして、「便利に活用している」つもりが、いつしか「スマホに支配されている」かのように感じることもしばしばです。
しかも、書店をのぞくと、単行本も雑誌もハウツー本の数々。どこもかしこも、「やり方」の提案にあふれています。
全自動洗濯機が世に出たのは、1965年のことだったようですが、それから50年以上経ったいま、全自動洗濯機はあたりまえで、自動運転車が登場する時代……。
いろんなものに「操られている」ような感覚をおぼえます。
さて、そんな時代だからこそ、「自分の軸」を大事にしなければいけないと強く思います。周囲に翻弄されずに生きることこそが、大事なのではないかということです。
「論語 顔淵第十二」に、つぎのような文章があります。
内に省みて疚(やま)しからざれば、
夫れ何をか憂え、
何をか懼(おそ)れんと。
東洋思想研究家の田口佳史先生は、つぎのように教えてくださいます。(リーダーに大切な「自分の軸」をつくる言葉・2013年かんき出版刊より)
そのときどきの社会情勢や環境、景気動向、価値観などに、
影響を受けすぎるといけません。
外側に向けて心を構えてばかりいると、
周囲に翻弄されてしまいます。
努めて心を内側に向け、
何も疚しいことがなければ、
時代を怨んだり、苦しめられたりすることがなくなります。
先月書かせてもらったように、これからさらに進んで、ビジネスだけでなく、家庭にもAIもしくはAI機器が押し寄せてくる時代は、もう遠くありません。
その前に、いまこそ、「自分の中の軸」をつくり、しっかり地に足をつけて生きる準備をしていかねばなりません。
まずは、「自分自身」を知ること。
そのための時間をつくること。
そして、自分を大事にすること。
できうる限り、ノイズをはねつけ、
「自分はどうありたいのか」
「なにをしたいのか」を自問自答すること。
そうやって、自分自身を知ること。
これが、いまなら間に合う、次なる「本物主義の時代」を迎えるための最低限の準備であると思えてなりません。そのために、いろんなヒントと課題が示されているように思うのです。
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1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。
2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。
講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。