“本物主義”時代の幸せな生き方
このページは、(株)本物研究所と(株)船井メディア 社長の
佐野浩一の義理の父でもある舩井幸雄は、1980年代のバブルの真っただ中の頃からすでに、「競争主体で矛盾のありすぎる資本主義はもうもたない」、そして「資本主義にとってかわるのは『本物主義』ではないか」と考えており、2003年に(株)本物研究所をつくりました。
その(株)本物研究所の設立当初から社長として、佐野は常に、“本物”や、人々の“本当の幸せ”について真剣に考えてきました。
そんな佐野が、いよいよ間近に迫ってきたと思われる「本物主義」時代に向け、私たちはどう生きていけばいいのか、また「幸せに生きる」とはどういうことだろう? ということを先駆けて模索し、皆さまと一緒に考えていきたいと思います。
1月27日、一般財団法人舩井幸雄記念館主催で、新春特別講演会を実施しました。
NPO法人・ネットワーク「地球村」代表の高木善之先生をお迎えし、力のこもった素晴らしいお話をお聴きし、これからの未来へ向けて、私たちがどう生きるべきかを真剣に考える機会をもたせていただきました。
舩井幸雄も高木先生との出会いは、とても大きな出来事であったようで、エゴからエヴァへ―地球が変わる・人類が変わる(1995年 PHP研究所刊)をはじめ、そのとき学んだこと、気づいたことを、とても強い筆致で書き残しています。
『「地球村」に生きる!』(ビジネス社)という、唯一の高木先生との共著があります。
そこには、高木先生の壮絶な体験と気づきについて記されてあり、舩井幸雄もぜひ読者の皆さんに読んでほしいとの思いで、『エゴからエヴァへ』の第二章に転載されています。
(引用開始)
「個人的な体験」
私は15年前ひどい交通事故に遭った。
意識不明から目覚めた時、私は、自分が別人であるように感じた。うまく言い表せないが、意識、価値観がこれまでとは異なっているのだ。
記憶喪失というのではない。記憶や知識は失われていない。
外国に行くと、その国の一つひとつが新鮮で風俗習慣を不思議に感じる、そんな感覚なのだ。次々と発見や驚きがあった。
どうしてみんな競争し、大急ぎで生きているのだろう。
どうしてみんな、人よりたくさんのお金や財産を求めているのだろう。
どうして一生を、そんなことに使うのだろう。
限りある地球で、それは不可能で、必ず戦いが起こるのに。
それを続ける限り、地球が破城して、みんな死んでしまうのに。
まるで自殺を決意し、それに向かって疾走しているようだ。
自分の星を破壊することに、どうしてこれほどの情熱を燃やせるのだろう。
これは集団催眠なのか、集団自殺なのか。
なぜ、こんな強迫観念を誰もが不思議に思わないのだろう。
人は幸せを求めている。
なのに、この世界は競争原理で成り立っている。
競争社会は争いと戦いが避けられない。
物質的拡大をめざす社会は、必ず戦争と破局に至る。
平和を求めながら、どうしてこんな世界を作ったのだろう。
平和を求めながら、どうして人は戦うのだろう。
これほど危険な技術を持つ人々が戦えば、この星はやがて破壊されてしまう。
なぜ、そのような社会を、そのようなリーダーを支持し続けるのか。
自分もかつて同じだった。
競争の結果で一喜一憂していたが、心の深い部分はずっと苦しかった。
思えば教育やしつけ、社会のあらゆる仕組みが競争を強いていた。
催眠術にかけられていたような気がする。
周りもみんなそうしているから、そうする他はなかった。
集団催眠、悪い夢を見ていたような気がする。
子供のころから親や先生や大人の人がみんな言うのだから。
「いい学校に行かなきゃだめよ。負けちゃだめよ。しっかりね、頑張ってね。」
「いい会社に行かなきゃ、出世しなきゃ、大きい家に住まなきゃ」
今、夢から覚めた今、これから幸せをめざして生きて行こう。
幸せは、お金や出世ではなく、その反対側にあるもの。
競争しないこと、戦わないこと、なかよくすることから始まる。
幸せとは「人よりも」ではなく「人と共に」
「今だけ」ではなく「いつまでも」
「自分だけ」ではなく「誰とでも」
「ここだけ」ではなく「どこまでも」
幸せな社会、平和な社会の実現は平和の姿勢しかない。
平和のための戦いはありえない。
戦いで勝ち取られた平和は、戦いでまた奪われる。
戦いは恨みと憎しみ、復讐を生む。
平和の実現には、戦いがあってはならない。
平和は、すべての人が求めている。
平和は、よくわかれば、戦いは要らない。
平和は、よくわかれば、自然に実現する。
平和は言葉や理論、観念を超えて実現する。
平和は、平和の心から生まれる。
平和をめざす人は、自分自身が平和の心を取り戻すことだ。
自分が本当に平和の人になったとき、その人の周りから平和が実現する。
自分が平和の人になることも、簡単なこと。
心から願うこと、いのちの限り願うこと。
人を動かすことはできない。
人は気付けば自分で動く。
大事なことは、気づくチャンスを作ること。
もっと大事なことは、気づく邪魔をしないこと。
人はどんなときに気づくか。
ショックを受けたとき、驚くべき事実を知ったとき。
事実が最も雄弁。
事実の前には、自分の常識や観念は意味を成さない。
大切なことは、事実をありのまま語ること。
もっと大切なこと、それじゃ自分が透明になること。
人を変えることはできない。
自分が変わることはできる。
自分が変わることで相手が変わる。
自分が変わることで周りが変わり、世界が変わる。
それまで地球のことも世界のことも知らなかったし、関心もなかった自分が、突然多くのことを知り、多くのことに気づいてしまった。これらの気づきがあって、寝たきりの自分に意欲と力が湧いてきて、不思議なことに事故から一年後、社会復帰できた。具体的にどのように生きるかを考えた。こんなことをそのまま話しても、悪い冗談や世迷いごと、哲学や宗教と言われるだろう。しかしこれは大切なこと、このままではこの世界は大変なことになる。何とかして伝えたい。
そしてたどり着いたのが地球環境を科学的視点でとらえ、経済の転換を具体的に提言することだった。約10年、専門的な勉強や研究を続け、学会や国際会議に参加、五年前から講演や提言をするようになった。
これに賛同する人たちが増えて、ネットワーク『地球村』ができた。
(引用終了)
幸せとは「人よりも」ではなく「人と共に」
「今だけ」ではなく「いつまでも」
「自分だけ」ではなく「誰とでも」
「ここだけ」ではなく「どこまでも」
舩井幸雄が、「いまだけ」「自分だけ」「お金だけ」はいけない!と伝えていましたが、おそらくその考えは、この高木先生から影響を受けられたのかもしれないと感じました。新しい時代の価値観として、心に落とし込んでいかねばと思いました。
18/04 | |
18/03 | |
18/02 | |
18/01 | |
17/12 | |
17/11 | |
17/10 | |
17/09 | |
17/08 | |
17/07 | |
17/06 | |
17/05 | |
17/04 | |
17/03 | |
17/02 | |
17/01 | |
16/12 | |
16/11 | |
16/10 | |
16/09 | |
16/08 | |
16/07 | |
16/06 | |
16/05 | |
16/04 | |
16/03 | |
16/02 | |
16/01 | |
15/12 | |
15/11 | |
15/10 | |
15/09 | |
15/08 | |
15/07 | |
15/06 | |
15/05 | |
15/04 | |
15/03 | |
15/02 | |
15/01 | |
14/12 | |
14/11 | |
14/10 | |
14/09 | |
14/08 | |
14/07 | |
14/06 | |
14/05 | |
14/04 | |
14/03 |
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。
2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。
講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。