“本物主義”時代の幸せな生き方
このページは、(株)本物研究所と(株)船井メディア 社長の
佐野浩一の義理の父でもある舩井幸雄は、1980年代のバブルの真っただ中の頃からすでに、「競争主体で矛盾のありすぎる資本主義はもうもたない」、そして「資本主義にとってかわるのは『本物主義』ではないか」と考えており、2003年に(株)本物研究所をつくりました。
その(株)本物研究所の設立当初から社長として、佐野は常に、“本物”や、人々の“本当の幸せ”について真剣に考えてきました。
そんな佐野が、いよいよ間近に迫ってきたと思われる「本物主義」時代に向け、私たちはどう生きていけばいいのか、また「幸せに生きる」とはどういうことだろう? ということを先駆けて模索し、皆さまと一緒に考えていきたいと思います。
新たな年となりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
多くの幕末志士を輩出した松下村塾。
1842年、吉田松陰の叔父である玉木文之進が創設し、1857年に、吉田松陰がこれを引き継ぐ形で師事にあたりました。
身分に関係なく学ぶことができた松下村塾。吉田松陰が師事したのはたった一年ほどでしたが、この間に、高杉晋作や久坂玄瑞といった幕末志士、伊藤博文、山縣有朋といった明治維新後の日本を作った偉人らの多くが松陰から学んでいたのです。
今年のNHK大河ドラマは、「花燃ゆ」。
この吉田松陰の妹・文(ふみ)が主役となります。
ところで、故・舩井幸雄は、吉田松陰にかなり影響を受けてきたようです。教育についての考え方を示す際には、必ずと言っていいくらい“松陰流”について語っていたように思いだされます。
時代は変われど、教育の大事さは変わりません。
しかし、教育のあり方については、大きく変えていく必要があると思えるのです。少なくとも、これまでの競争ありきの社会から、共生の時代に変化していくことは明らかなので、根本的なところにメスを入れる必要がありそうです。
吉田松陰の人財づくりの手法に、「どんな人とも、差別や区別をしないで、その人のために至誠の気持ちでつき合おう」というのがあります。まさにそのとおりだなって思います。舩井幸雄からも、「同じように大きなことも、小さなことも差別せず、常にそこから学び、感謝し、どんなことにも全力投球するのが、正しい生き方だ」と学んできました。
さらに、舩井は次のように因数分解していたのです。
@人生は、多くの経験を積んで、そこから学び、それらを包み込み、自分のものとして、より上手に正しく生き、成長するためにあります。
Aそのためには、大きなことと同じように、あるいはそれ以上に、自分の身近な問題など小さなことも大事です。
Bなぜなら、小さなこと、自分の身近な問題からは、自分自身の強烈な経験として学べるからです。
Cどんなことからも逃げないで対応します。極論すれば、恐怖すらも感激を生むはずです。人間の基本的な感性である感激こそ、生きる上での大きなプラスをもたらしてくれると思います。
こうした生き方、考え方が、教育をとおして伝えられる時代こそが、本当の意味での新時代なんだと思います。
その新時代の教育に、“吉田松陰流”の心通うものを求めていけたらと考えています。
感謝
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1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。
2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。
講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。