みんなでひとつ命を生きていく〜宮ぷーこころの架橋プロジェクトから〜
このページは、特別支援学校教諭で、作家でもある「かっこちゃん」こと山元加津子さんによるコラムページです。
かっこちゃんは障害を持った子どもたちと、かけがえのない一人の友達として触れ合い続けています。その様子は『1/4の奇跡』という映画にもなりました。このコラムでは、かっこちゃんの同僚で、2009年2月に突然脳幹出血で倒れ、奇跡的に命をつないだ宮田俊也さん(通称・宮ぷー)との触れ合いの様子を中心にお届けします。
新しい本『本当のことの扉……宇宙はわきあがる想いで満ちている……』(ろばの耳)を出版していただきました。電子書籍です。
私、この本を出版していただくのをすごく待ち遠しく思っていました。ドキドキするくらいにうれしいし、やっぱりみなさんにどうしても読んでもらいたいです。
アマゾンに書かれていることばを引用させて下さい。
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内容紹介
小さいときから「どうして?」「どうして?」と自然や宇宙の不思議をトコトン考え続けたかっこちゃんは、大人になっても、考え続けます。
古今東西、人はなぜ祈るのか? 人の想いとはいったいどこから来るものなのか? 動物や植物や人やすべてのものが、これほどにうまく調和している理由は何か? 私たちが持つ湧き上がるような想いには、どんな意味があるのか?
障がいを持つ子どもたちとの温かいエピソードも踏まえながら、宗教、哲学、脳科学、人間学……あらゆる学問に渡る大問題を、これ以上ないほど、易しいことばで、かっこちゃんは伝えます。
そして、得られた答えはやはり、宇宙にあるすべてのものに、つながる宇宙の秘密だったのです……。
<出版社より>
言語や病や障がいを超えて、人には想いを伝えることができる力がある。そしてそれは、潜在的なところから湧き上がる想いと、自分自身とを繋げる力でもある。なぜ人や虫や動物は、誰にも教えられないのに知っているのか。
なぜ、現代医学の常識で意識がないとされていた人が想いを伝えられるようになるのか。なぜ、知らない外国の言葉の意味が理解できるのか。人には、右脳や脳幹を使い、まわりの命や宇宙と繋がり、自身がなすべきことや相手の思いを知ることができる力がある。それは、みんなで1つの命を生きるための力なのだ。それこそが、生命のしくみと、宇宙のしくみであり、「本当のこと」である。本書は、みんなで一緒に幸せになることを目指し、勇気を持って「本当のこと」を伝え続ける著者の集大成であり、渾身の一冊である。
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そして何人かの方から、感想をいただいています。はるみさんが、アマゾンに寄せてくださった『本当のことの扉』の感想です。
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この本は、特別支援学校に長年勤めておられた、かっこちゃんこと山元加津子さんの溢れる想いがいっぱい詰まった宝物のような本です。
病気や事故で、思いが伝えられなくなっている人たち……。決して思いがないわけではなく、手段がないだけだった!子供たちから教えてもらったという感動のエピソードの数々が散りばめられ、命があるということは、こんなにもたくさんの希望があることかと、涙が溢れます。
かっこちゃんの般若心経を訳した言葉、あなたは私だったかもしれない。野に咲くタンポポだったかもしれないし、降り積もる雪だったかもしれない……。
大好きな言葉、ずっと忘れたくない言葉です。
人は誰しも生きていることが、辛くなる時があるとしたら、この本を読んでみて欲しい、大きな力に抱きしめられているような気持ちになります。
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はるみさんの感想、とてもうれしかったです。大きな力に抱きしめられているような気持ちになりますと書いて下さって、私、本当にうれしいです。そんなふうに私はいつも思います。いつも宇宙に抱きしめてもらっているのだということを。
沢さんからも感想をいただいています。
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かっこちゃんこんにちは。お友だちに勧められて、軽い気持ちで『本当のことの扉』を購入し、読ませていただきました。正直とても驚きました。ここまで、深く、真実を探求し、そして、伝えている人がいることを。そして、これほどまでに、簡単な言葉で、大切なことを伝えられるという真実。また、宇宙にある法則を教えているのは、障がいを持っている子どもたちだということ。なにもかもに、驚きながら、今、深く感動しています。生きることは悪くない。いや、素晴らしいことだと思えます。ありがとうございます。まずは感想まで。
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沢さんの感想も、もったいなくて、そしてとてもうれしかったです。私、この本を多くの方に読んでいただきたくてなりません。わがままを言っているのはわかっているのですが、読んでいただきたいです。というのは、どんなに重い障がいの方も、たとえば、手も足も動かなくて、目をつぶったままにおられる方も、そして脳波さえ、変化がないと診断されている方も、深い思いをもっているんだと私が考えているのかという根拠や、どうやって、意識障害の方が回復するのかということなどを、お伝えしたいのです。
ただ、みんな思いがあると思うと言うだけでなくて、こんなふうな根拠や科学的な理由があるんだとお伝えしたいのです。私は後書きにこんなふうに書きました。
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最後に
『四分の一の奇跡』という映画は以前に私が書いた『本当のことだから』(三五館)という本をもとにつくられました。『本当のことだから』という題名は、あるお坊さんの言葉からいただいたものです。
ある日のこと、お寺で講演する機会がありました。主催者の方が「有名なえらいお坊さんが今日は山元さんの話を聞きに来て、二時間ほど山元さんとふたりで過ごすことになります。せっかくの機会だから、どんなことでもおたずねなさい」と言ってくれました。
いろいろなお話をする中で、そのお坊さんが「親鸞さんが悟られた」と言いました。
「“悟る”ってどういうことでしょうか?“なみあむだぶつ”ってどういう意味でしょうか?」と私が尋ねたら、お坊さんは何も知らない私を笑ったりもせずに、穏やかにていねいに教えてくれました。
「どういうことを“悟る”というのかというと、どんなことも、なるようになっているということです。偶然というものはなく、いつも起きるべくして起き、出会うべくして出会うということです」と言いました。それから
「“なみあぶだぶつ”とは、人がむなしく生きなくてすむように、“もの”も“こと”も“ひと”も与えられるようにまわりにあらわれて、出会うことができるのだということです。まわりにある“もの”も“こと”も“ひと”もみんなその人に必要だからそこにあるということです」と教えてくれました。「つらくて悲しいと思うことすらそうです」と言いました。
私はそのお話を聞きながら、すごく不思議な感じがしたのです。なぜって、そのお話は学校の子どもたちが言っていること、大ちゃんが教えてくれることと同じだと思ったからです。そんなえらいお坊さんや親鸞聖人の言ったことや、仏教の教えが、子どもたちが教えてくれることと同じなのはどうしてだろうと思って尋ねました。
「どうして、みんな同じなのですか? どうして、そんな昔の人が、そんな大切なことに気がつけたのですか?」お坊さんはまたやさしくほほえんで「それは本当のことだからです」と言いました。
本当のことだから、昔の人は知っていて、親鸞聖人も知っていて、大ちゃんや子どもたちも知っている……。
本当のことだから……。
頭の中で「本当のことだから」という言葉がぐるぐると渦をまいて、しばらくはなれなかったのです。そして、そのときの本の題名が「本当のことだから」になりました。
本が出て、しばらくして、私は気がついたことがありました。「本当のことだから」という言葉には、本当なのに、みんなに広く知られていることとは少し違うんだというニュアンスがあるのじゃないかということです。
この本に書いたことは、「本当のことだから」の続きの本のひとつのように思います。この本も、私は「本当のこと」なのですとお話したいです。たとえ、この本の内容が、これまでの常識と違っていたとしても、植物も、動物たちも、そして子どもたちも、それが実は本当のことなのだと教えてくれます。
今、とても重い障がいを持っていて、これまで言葉がないと思われていた子どもたちが、たくさん思いを伝えてくれるようになっています。けれど、多くの常識の中で、それが真実だと信じられず、悲しくつらい思いをすることが多いと言います。子どもたちや意識がないと思われている方の思いが、本当だと伝わらないことはどんなにつらく悲しいことでしょう。けれど、私が私でいいのだと思えることはどんなにうれしいことでしょう。それから、回復の可能性があり、その方法があるのに、知られていないことで諦めてしまっていたり、また方法を知って、挑戦しようとする人たちが「回復はできません」「無駄ですから、体を起こすことなどしてはいけません」と止められてしまう現実がまだまだ多くあります。これは、けっして、信じない人が悪いとか、誰が悪いというような問題ではないのだと思います。本当のことが本当になっていないから、こういうことが起きてしまうのだと私は思うのです。
本当のことが、本当として受け入れられるようになってほしい……そんな思いの中で、この本を一生懸命書きました。(後略)
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ぜひぜひ、子どもたちが一生をかけて、そして、命をかけて教えてくれている本当のことを知っていただきたいです。
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宮ぷー(右)と一緒に。
1957年 金沢市生まれ。エッセイスト。愛称かっこちゃん。石川県特別支援学校教諭。障害を持った子どもたちと、教師と生徒という関係ではなく、かけがえのない一人の友達としてふれあいを続けている。分け隔てなく、ありのままに受け入れる姿勢は、子どもたちの個性や長所を素晴らしく引き出している。そんな子どもたちの素敵さを多くの人に知ってもらおうと、教師をしながら国内外での講演・著作活動など多方面に活躍中。教師、主婦、作家、母親という4役を自然体でこなし、まわりの人に優しく慈しみをもって接する姿は、多くの人の感動を読んでいる。著書に『本当のことだから』、『魔女・モナの物語』(両方とも三五館)、『きいちゃん』(アリス館)、『心の痛みを受けとめること』(PHPエディターズグループ)、『満月をきれいと僕は言えるぞ』(宮田俊也・山元加津子共著 三五館)などがある。2011年7月に新刊『ありがとうの花』(三五館)、2011年11月に『手をつなげば、あたたかい。』(サンマーク出版)を発売。
宮ぷーこころの架橋プロジェクト メルマガ登録:
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同プロジェクトから生まれたHP:http://ohanashi-daisuki.com/index.html
山元加津子さんHP「たんぽぽの仲間たち」:http://www005.upp.so-net.ne.jp/kakko/