リレーでつなぐ"ハート"の話

このページは、リレー形式でそれぞれの人に“愛”をテーマに、恋愛や家族愛、人間愛、パートナーシップ、コミュニケーション、大切な人への想い…などを自由に語っていただくページです。それぞれの方に半月に１回、計３回ずつご執筆いただき、その方から次にご執筆いただける方を紹介していただく形をとっています。順々に人と人とのつながりの輪が広がっていきます。

2011.10.15（第19回）

♪今回の執筆者♪
堀内康代さん（１回目）
（堀内さんの詳しいプロフィールはページ下にあります。）

前回の執筆者　眞田まゆみさんから堀内康代さんに対するメッセージ

この度は素敵な先輩でもあり、また美食の友でもある堀内康代社長をご紹介させていただきます。堀内さんは福井ご出身の素敵な女性リーダーで、若いころから起業をされ、時代に先駆けユニークな運動施設の運営をされていたり、カルチャースクール等の活動を通じて、地域のコミュニティづくり・親子の絆づくりに努めてこられてきたバイタリティ溢れる女性です。お会いする皆さん誰もが堀内さんの懐の広い人柄・キュートな福井弁に魅了されて、虜になってしまう方も続出中です。そんな魅力あふれる堀内さんより、今回どんなお話しが伺えるのかとても楽しみにしております。
ぜひぜひ堀内ワールドのご披露を宜しくお願いします。

愛を感じる「時」

　まず、はじめに……
　「愛のリレー」前走者の眞田まゆみさんには、いつも「ご縁」という名のギフトを頂いております。今回のギフトは、特にスペシャル！
　改めて「愛」について深く考えてみる……このようなすばらしい機会を頂いた眞田さんに深く感謝申し上げると共に、このサイトに関わるすべての皆様方に御礼申し上げます。

　さて、私たちは日常を過ごす中、時間に追われ、生活に追われ、「愛」を感じる「時」が少なくなっているように思えます。
　日々、人間関係の中で「愛」を感じることが出来れば、幸せな気持ちになりますね。
　「愛」を「幸せ」という言葉に置き換えれば、日々、幸せで満たされている自分があり、相手があり、幸せな人生の夢、目標がある……。「愛」という名の幸せを常に感じることが出来る人は、家庭においても、仕事においても、常に感謝の心を持ち、まわりの人たちに対しても「愛」を惜しみなく注ぐことが出来るでしょう。
　しかし、そうはいっても、目に見えないものを感じることはとても難しい……。
　人それぞれ、価値観も違いますし、捕らえ方も違う……。「愛される・愛する」という感情やそれに伴う行動も違います。「何が幸せで、何が愛なの？」と問われると、私自身も一概に説明ができません。歴史上の聖人君子達が説いた「愛」ですら、伝え方が異なります。根本的に説いている内容は同じでも、受け取る側の理解は人それぞれです。ですから、私自身が考える「愛」を言葉に表現し、「愛」のコラムを綴りたいと思います。

　私の心のマニュフェストに、「人に尽くす幸せを自分の幸せとする心を持つ」つまり「愛は、与えることが大切であり（ＧＩＶＥ　ＧＩＶＥ）、与えたら取り返すものではない（ＧＩＶＥ　ａｎｄ　ＴＡＫＥ）。相手を愛する気持ちが大切、相手の幸せが自分の幸せ」と刻んでいます。
　そのような心を持てる器になりたいと、常に自分を戒めているわけです。
　それでも、聖人君子ではないので、そのような心持に、なかなかなれないのも事実。
　人を愛すること、幸せにすることは大変難しいです。

　通常、人は自分本位な生き物ですから、相手が一番で、その対象者のために自分の人生を捧げるなど、なかなかできることではありません。儒教の言葉で説明すれば、孔子はその実現困難性について「仁人は身を殺して以て仁を成すことあり」といい、愛に生きるならば生命を捧げる覚悟が必要だとしたそうです。

　通常、想いを告げたら、想いを返してほしい、愛したら、愛してほしい……尽くしたら、尽くしてほしい……そう願ってしまうのは、ある意味、愛は「愛し合う」事かもしれませんね。ですから、孔子が説いたように、愛に生きるなら、愛し合う人のために物事を考え、行動する時、時には死を覚悟するような思いが必要なのかもしれませんが、愛し合うことは、必ず、相手がいる……。その相手がどう思うか、どう感じるか？　すべてが、自分の思い通りになるとは限らないので、ＧＩＶＥ　ａｎｄ　ＴＡＫＥの関係は成り立ちません。

　もし、自分の思い通りにならなかった時、相手を傷つける言葉や行為、嫉妬と苦しみで自分の心を、コントロールできなくなったら、それは本当の「愛」ではないと思います。
　もちろん、辛いことですが、自己本位な悲しみでしかない……、「相手が幸せになる人が自分以外の人だった」そんな明らかな事実を、自分の心が認められず、大きな苦しみの渦に巻き込まれてしまうことはとても不幸なことです。
　私は、自分の思いが叶わなかった時、「愛する相手が幸せになることは自分の幸せ」
　そのように思う努力をし、そう思える自分の心をほめてあげます。
　相手にとって、愛する対象は自分ではなかった……こればかりはどうにもなりませんから。

　人は一人では生きていけない……。
　この世に生まれ、息をしているあいだ中、常に人との関わりがあり、一人では味わえない幸せが沢山あります。その幸せを見つける事が、「愛」を感じる事だと私は信じています。
　たとえ、それが報われない「愛」であっても、自分の幸せな人生に必然だったと、素直に受け止められる心が、愛を感じる「時」を見つけられる事ではないでしょうか。

《追記》
　今回のコラムは序文として、執筆をさせていただきました。
　「愛」は対象により、自己愛・家族愛・夫婦愛・親子愛・隣人愛など様々な形があります。
　総論で「愛」を解く事は、私のような凡人には、とても難しい事なので、２回目　３回目は、日常、女性が悩み苦しむ「愛」について執筆させていただき、少しでも「愛するがゆえ苦しむ」方に、心の持ちようで、その苦しみから解放されるキーワードをお伝えしようと思います。仕事柄、沢山の女性に出会い、女性が元気でいること、健康でいることが「社会を明るくするベースになるのではないか」と日々感じていますので、少しでも多くの方に、「愛」を感じ幸せになるキーワードをお伝えできたら幸いです。

Profile:堀内　康代（ほりうち　やすよ）

堀内康代さん

・柔道整復師　
・ライフスタイル研究家　
・株式会社トゥー・アー・ティー代表取締役　
・株式会社ヒューレックス代表取締役
・日本ホリステックビューティ＆ウエルネス協会専務理事
「ヘルス＆ビューティー」をテーマに、人々の健康なライフスタイルの提案を行っている。
「女性の元気は社会の元気！」をキャッチフレーズに女性のためのコミュニティー「LIVE station」、生涯体育学習カルチャースクール　[まなびサイト]を運営し、全国に展開している。
また、ヘルス＆ビューティーイノベーションセミナー　http://www.hb-innovation.com/の企画運営を行い、女性の健康を啓蒙する活動を行う。