リレーでつなぐ"ハート"の話

このページは、リレー形式でそれぞれの人に“愛”をテーマに、恋愛や家族愛、人間愛、パートナーシップ、コミュニケーション、大切な人への想い…などを自由に語っていただくページです。それぞれの方に半月に１回、計３回ずつご執筆いただき、その方から次にご執筆いただける方を紹介していただく形をとっています。順々に人と人とのつながりの輪が広がっていきます。

2017.03.15（第135回）

♪今回の執筆者♪
佐藤弥生子さん（３回目・最終回）
（佐藤弥生子さんの詳しいプロフィールはページ下にあります。）

仲間

こんにちは。佐藤弥生子です。
今回が最後のコラムです。どうぞ最後までお付き合いください。
今回は、私が愛してやまないチアリーディングのお話をさせていただきます。
プロフィールにも記載させていただいていますが、チアリーディングインストラクターをしております。チアリーディングのイメージを伺うと、大多数のお答えが「スポーツの応援」もしくは「ダンス」です。ところが、チアリーディングには「競技チアリーディング」と呼ばれるジャンルがあり、新体操やシンクロナイズドスイミングのような点数がつく表現スポーツです。一番特徴的なのは、「スタンツ」という、組体操のようなものを行うことです。一人の肩の上にもう一人乗って、その腕の上に人が立つ。もしくは、組手の上に立って空中に跳び宙返り。そんな、雑技団のようなことを笑顔でやってのけるのがチアリーダーです。チアリーディング発祥の地アメリカには、こんなことばがあります。「Football players throw a ball, but cheerleaders throw people.（＝フットボール選手はボールを投げるがチアリーダーは人を投げる。）」ここで何よりも重要なことは、その投げた人を受け止めることです。想像してみてください。約５メートルの高さから、後ろ向きにまっすぐ落ちることを。足がすくみませんか？　落ちたらどうしようと思いませんか？
また、もう一つ想像してみてください。自分に向かって約５０キロの塊が降ってくることを。逃げようと思いませんか？　怖くなりませんか？

一つ目は上に乗る人、二つ目は下で受け止める人です。
その恐怖に打ち勝つ一番の薬は、仲間への愛です。チームメイトを大切に思うこと。それが出来れば降りられます。受け止められます。いい演技をするにはチームメイトの絆が何よりも大切なのです。それを獲得するためにはぶつかり、話し合い、慰め合い、支え合うことが必要です。それを怠って個人で努力していてもいい演技にはなりません。
もちろんチアリーディングに限ったことではありませんが、団体で何かを成し遂げることを体験することは人生に必ず生きると思います。生きていると必ずどこかの集団に属します。家族、友人、会社、お店など。その時に相手のことを思いやる気持ちが持てるか持てないかで、人間関係は随分変わってくるでしょう。
私はチアリーディングというスポーツを通して、仲間への愛を持つことの重要性を訴えていきたいと思っています。

三回のコラムを書かせていただき、慣れない作業でしたがとても楽しませていただきました。
お付き合いいただきましてありがとうございます。
どこかでチアリーディングに興味を持たれましたら是非ご連絡ください。お待ちしております。

Profile:佐藤弥生子（さとう　やえこ）

佐藤弥生子さん

出身地：東京都
現住所：大阪府

職業：会社員とチアリーディングインストラクターの二足のわらじを履いています。
学生時代から始めたチアリーディングで、何か面白いことができないかと模索中です。
趣味は野球観戦と旅行。広島カープファンで、カープファン仲間と球場でビール片手にスクワット応援（カープの応援方法）をするのが楽しみ。
旅行は国内でも海外でも。最近はのんびりと暮らすように旅をする贅沢に気づき始めました。特技は時差ボケにならないこと。
座右の銘は「The earliest moment is when you think it's too late.」（＝もう遅いと思った時が一番早い時。）
後悔しない人生を楽しく生きていきたいと思っております。
連絡先： adissato@yahoo.co.jp