リレーでつなぐ"ハート"の話

このページは、リレー形式でそれぞれの人に“愛”をテーマに、恋愛や家族愛、人間愛、パートナーシップ、コミュニケーション、大切な人への想い…などを自由に語っていただくページです。それぞれの方に半月に１回、計３回ずつご執筆いただき、その方から次にご執筆いただける方を紹介していただく形をとっています。順々に人と人とのつながりの輪が広がっていきます。

2017.02.15（第133回）

♪今回の執筆者♪
佐藤弥生子さん（１回目）
（佐藤弥生子さんの詳しいプロフィールはページ下にあります。）

前回の執筆者　岡田枝理子さんから佐藤弥生子さんに対するメッセージ

『愛』をテーマにコラムをと聞いて、やえちゃんを真っ先に思い浮かべました！
やえちゃんとの出会いは読書会でした。
仕事前に読書会に参加するくらいだからアクティブなのは間違いないですが、何度会っても変わらずやえちゃんの印象は『エネルギッシュ』、『好奇心旺盛』、『チアに打ち込んでいる』＝愛に溢れています！
やえちゃんの明るさにどんなにか元気をもらえてます。
この場を借りて、改めてありがとう！！
やえちゃんがどんな『愛』についての話を聞かせてくれるか楽しみです♪

毎日を愛する。

初めまして。佐藤弥生子と申します。友人の岡田枝理子ちゃんに繋いでいただき、今回このように書かせていただくこととなりました。今回を入れて３回、どうぞお付き合いくださいませ。

岡田枝理子ちゃんとは、どこで出会ったのだろうと思い返すと一言では言い表せないのですが、一言でいうと「朝活」です。朝活というと、朝からヨガをしたり討論をしたりというようなイメージをお持ちになる方が多いのですが、私たちが行っているのはただのんびり話をするという朝活です。テーマもなく成果物もなく、のんびりと朝の時間をゆっくりと過ごす。たったそれだけなのに、自分のやりたいことに対する道しるべをいただけたりこうして自分の言葉をシェアできる機会をいただけたりと、とても価値があることだと実感しています。少し前まで京都に住んでおりましたので京都での朝活に参加しておりました。もし情報をご要望でしたら、下記プロフィールにございます連絡先までお気軽にご連絡頂戴できればと存じます。

さて、私は今、勤務している会社の海外研修のためアメリカにおります。外国に行くと当たり前のことが当たり前ではないと実感することがありますが、今回の滞在でも細かな違いを日々実感しております。いいことも悪いこともどちらもありますが、いずれにせよ普段の何気ない日常について改めて考えられるいい機会になっています。例えば道路。アメリカでもそこまで都会ではないところにいるから余計そうなのですが、道路の陥没やマンホールの劣化などインフラ的な面ももちろん全然違いますが、とりわけゴミの落ち方が尋常ではありません。まず道にあるゴミ箱が大きいこともあり、それが倒れるととんでもないことに。そのゴミ箱に入らないサイズのゴミ、なぜかフルーツの皮なども常にそこら中に転がっています。こちらに住む方に日本はなぜあんなに綺麗なのだと聞かれました。そんなに掃除を頻繁にしているわけではないのに、と。ゴミが捨てられている海や山積みのゴミ捨て場をたくさん見てきましたが、確かに道は綺麗。人が歩いている数は明らかに日本の方が多いのにも関わらず。それはいろんな人のちょっとした気遣いだったり行政の苦労だったり様々な力が絡み合ってできた結果でしょうが、毎日通っているなんでもない道にも母国をより愛せるきっかけがあるんだなときづいた瞬間でした。

一方でアメリカにいて素敵だなと思うことの一つが、何気ない日常会話です。私がいるのはカリフォルニア州なのでその地域性も相まってなのかわかりませんが、”How was your day?”“I love your coat” などという一言をお店に入った時やエレベーターで乗り合わせた時、Uberで呼んだ車に乗った時など、誰でも気軽に話しかけてくれます。目が合うとほとんどの人は笑顔で返してくれます。日本ではあまり知らない人に話しかけることはしないと思います。前述の「朝活」に行っているというと大抵、「知らない人と心を開くのに時間がかかるから行きにくい」とよく言われます。国民性なのか習慣なのか、はたまた両方なのかはわかりませんが、少し寂しい気もします。「袖触れ合うも他生の縁」という言葉があるように、毎日どんなところに何が転がっているかわかりません。その少しの瞬間を共有したことが相手の毎日を輝かせる一つの要素になれたらこんな幸せなことはないですね。

そして、今まさにこのことを象徴するような出来事が起きました。ホテルでこのコラムを打つのに夢中になっていたら、隣の部屋の方（朝や夜会ったので挨拶をした）からのメモがドアの隙間から入っていたことに気づきませんでした。そのメモにはこんな言葉が書いてありました。“I just wanted to let you know, you are so friendly and absolutely adorable! Best hotel neighbor ever!”（ただ伝えたいだけなのだけど、とってもフレンドリーで素敵！今までで最高のホテルのお隣さんだよ！」たった一言二言挨拶をしただけなのにそんなに喜んでいただけるなんて。毎日のちょっとしたことがこんなに幸せな気分にさせてくれる出来事を運んできてくれました。

アメリカにいるというのは私にとって非日常なので、毎日とは言い難いですが、道にしても、すれ違う人にしても、普段なら特に気にも留めないことです。でも、ふとした毎日を大切に愛を持って生きることで結果としてポジティブな要素を人生にたくさんもたらせてくれるのではないでしょうか。

たくさんの瞬間の集合が人生そのもの。毎日を大切に生きていきたいです。

Profile:佐藤弥生子（さとう　やえこ）

佐藤弥生子さん

出身地：東京都
現住所：大阪府

職業：会社員とチアリーディングインストラクターの二足のわらじを履いています。
学生時代から始めたチアリーディングで、何か面白いことができないかと模索中です。
趣味は野球観戦と旅行。広島カープファンで、カープファン仲間と球場でビール片手にスクワット応援（カープの応援方法）をするのが楽しみ。
旅行は国内でも海外でも。最近はのんびりと暮らすように旅をする贅沢に気づき始めました。特技は時差ボケにならないこと。
座右の銘は「The earliest moment is when you think it's too late.」（＝もう遅いと思った時が一番早い時。）
後悔しない人生を楽しく生きていきたいと思っております。
連絡先： adissato@yahoo.co.jp