リレーでつなぐ"ハート"の話

このページは、リレー形式でそれぞれの人に“愛”をテーマに、恋愛や家族愛、人間愛、パートナーシップ、コミュニケーション、大切な人への想い…などを自由に語っていただくページです。それぞれの方に半月に１回、計３回ずつご執筆いただき、その方から次にご執筆いただける方を紹介していただく形をとっています。順々に人と人とのつながりの輪が広がっていきます。

2015.08.01（第97回）

♪今回の執筆者♪
Naomi（なおみ）さん（１回目）
（Naomiさんの詳しいプロフィールはページ下にあります。）

愛、というもの

（※２０１５年８月から、新たなトップバッターとして、Naomi（なおみ）さんからのリレーが始まります。）

　みなさま、はじめまして。Naomiと申します。
　このたび縁あって、こちらのリレーコラムを書かせて頂くことになりました。「愛について」がテーマとは何とも深いコラムだと依頼されたときは想いましたが、私なりに感じる「愛」を少しみなさまにお伝えさせて頂いて何か気付きのきっかけになれば幸いです。　どうぞよろしくお願いいたします。

【愛とは、言葉ではなく行動である】
　私が好きな偉人のお一人にマザーテレサ氏がいるのですが、この冒頭の言葉は彼女の言葉です。私はブログで日々言霊を綴っているので、言葉のパワーはとても良く分かっているつもりなのですが、正直な話、言葉では何とでも言えてしまうと感じることがあります。もちろん、言葉だけで伝わる愛があるのも事実です。言葉は大事、ただ、それ以上に行動が大切だと想うのですね。
　「愛してるよ」「大好きだよ」「いつもキミのことを想っているよ」このような、どんなに愛にまつわる言葉を大層に言われても、そこに行動が伴わなければ、それが本当の愛だとはなかなか相手には伝わりません。たとえば、相手が本当に困っているときに「大丈夫？」と何もせずに声だけ掛けるよりも、相手のためになることを自ら一つでも見つけて行動した方が、よほど相手には愛が伝わると想うのです。「何かあれば言ってね」「何かできることがあれば言ってね」ではなく、相手の立場になって自らできることを探し出し、相手に気付かれなくてもそれを陰でそっとする方がよほど愛だと私は想うのですね。

【愛とは優しくも厳しいもの】
　どんな愛でも愛は愛。優しい愛、厳しい愛、深い愛、押し付けがましい愛、甘い愛、ドライな愛……など、周りから見れば「それって、愛？」と見えるようなものでも、本人にとっては「愛」そのものだとの想いで周りに与えているのですね。「それって愛なの！？」と自分の想像を超える愛を相手が与えてきたときは「私の中ではこれが愛なの」とお互いにお互いの愛の定義を伝え合い、歩み寄ることは大切かと想います。生まれ持ったものも育った環境も違えば、愛の定義が違っても不思議ではないですよね。

　私の中で愛とは、優しくも厳しいもの、厳しくも優しいもの、だと想っています。ただただ優しいだけの愛は、ときによっては与えた側が自分を守るための愛になっていることがあります。つまり、本音を言うと相手が傷付くと想って優しくしてしまっているのですが、実はそれは自分が傷付きたくないから本音を言わない選択を自らしているのです。言えないのではなくて、言わないのですね。本気で相手のことを想えば、厳しい言葉でも伝えなければならないときというのはあります。私はそれこそが、真実の愛なのでは？　と想うのです。そこに真実の愛があれば、厳しいことを伝えても相手にはそれが愛だと必ず伝わります。だから厳しいことを伝えられた方も「言いにくいことを言ってくれてありがとう」という感謝の気持ちを持つことができるのです。

【与えるのも愛、受け取るのも愛】
　与えるだけが愛だと想っている人もいますが、実は、受け取ることも立派な愛です。与える愛は得意だけど、受け取る愛が苦手という人は結構いらっしゃいます。たとえば、「愛しているよ」と言われても素直に「ありがとう」と言えないとか、「すごくカワイイですね！」と言われても「お世辞？」と素直に受け取れないとか、相手が感謝を形にしたくて「これ、受け取って頂けますか？」と言ってきても「いや、そんなもの受け取れません」とはねのけてしまったりしてしまうことはないですか？　逆の立場になると、「せっかく伝えているのに……」「本心なのに……」とがっくりしてしまうはずです。素直に相手の愛を受け取れない人は、自分にはそれを受け取る価値がないと想ってしまっているのですね。「愛されるはずがない」「カワイイわけがない」「受け取る価値などない」と。
　愛は、与えて受け取っての二つで一つです。与えるばかりでは自分のエネルギーが枯渇してしまうので、きちんと受け取りましょう。ご縁（円）もお金（円）もそうですが、愛も円を描くように循環させてこそ大きく広がっていきます。

Profile:Naomi（なおみ）

Naomiさん

画道師範
兵庫県出身。ヒューマン＆アートラボ代表。
色・アート・香り・言葉などを活用し、目には見えない潜在意識を分かりやすく具体的に顕在化（視覚化）する専門家。現状の潜在意識の人間関係を具体的に視覚化できる「ご縁ＭＡＰ」考案者。
学生時代のスーパーのレジのアルバイト経験から、「買い物カゴの中から、人の心模様（心理）も空模様（天気）も世の中の動き（世界情勢も）見える！」と、カゴの中から社会の流れや人の心理などを読み取ることに目覚め、就職先に大手小売業を選び分析力に磨きをかける。その後、トップアスリートのメンタルトレーニングや代替医療の現場で使用される東洋医学の発想に基づいた瞑想用の香りを販売する直営店にオープニングスタッフとして携わり、オーラ・チャクラ測定器・脳波測定器などを活用し香りの効果を視覚化しながら、経営者・起業家・ビジネスマン・スポーツ選手・医者・学生・心の病を抱える方などのべ１０００人以上のカウンセリングを行う。現在は、色霊アート（いろだまあーと）・言霊・香りなど五感刺激によるヒーリングと潜在意識活用方法、潜在意識の人間関係を具体的に視覚化する「ご縁ＭＡＰ」など自己開発メソッドを提唱しながら幅広い活動を展開している。

＜講師実績＞
明石医療センター付属看護専門学校（兵庫）、医療法人社団順孝会・あだち眼科（埼玉）、毎日放送アナウンサー部（大阪）、関西大学商学部（大阪）、松山大学商学部（愛媛）、一般社団法人・日本人材開発研究所（大阪）など

画道師範Naomiブログ： http://ameblo.jp/naocchi2004/