(写真撮影:泉浩樹)
「天律時代」の到来に向けて
このページは、(株)船井本社社長で「にんげんクラブ」を主催する船井勝仁によるコラムページです。船井勝仁は「これから“天律時代”が来る。そして一人ひとりが“うず”を作っていくことが大事になるだろう」という思いを持っています。それをベースにおいた日々の活動の様子や出会い、伝えたいことなどを語っていきます。
また、「船井幸雄の息子」ではなく、“船井勝仁”の独自性をさらに打ち出していくこともテーマに、これまで父に寄せてきた思いや、「二代目社長」としての方針も語っていきます。
こんにちは。船井勝仁です。
藤原編集長のリクエストもあり、今回は父である船井幸雄との葛藤について書いてみたいと思います。皆様もお読みいただいたと思いますが、6月6日のホームページで父が、今年の9月10日、11日に開催するにんげんクラブ全国大会について自分の思いを書いています。その中で、昨年の全国大会以降、にんげんクラブの運営については私に100%任せたと書いていました。そして、にんげんクラブの運営の方法がまったく変わったというコメントが書かれていました。
にんげんクラブでお伝えしている、「有意の人になりましょう」というメッセージは、父の頃とまったく変わっていません。有意の人は、この世の構造について理解している人であり、それに基づいて正しい人間のあり方を知っており、その通りの生き方をしている人のことを言います。大震災の犠牲者や被害を受けられた方にとっては申しわけないことですが、それがきっかけとなって有意の人の数が飛躍的に増えました。
大地震と津波と原発問題という困難が、より多くの人に今までの生き方がおかしいということを気づかせてくれたのです。その人たちが正しい生き方をするようになれば、集合意識の力で、より大きな困難が来るのを防げるようになるのだと思っています。私はこの父の考えた方法論以外に世界を救う方法はないと確信しています。細かい運営方法については私のやり方に変わりましたが、大きな目的は何も変わっていませんので安心していただければと思います。
藤原編集長は全国大会についての父の意見を読んで、私に、父に対してのトラウマはありませんか? という質問をしてきました。正直に「ありますよ」と答えたところ、「ではそれを書いてみてはどうでしょうか?」ということになりました。
ちょっときついのですが、心理学的にみても両親に対するトラウマをほとんどの人が抱えており、その克服がよりよい人生を送るための第一歩だということが分かってきていますので、参考にしていただけることもあると思いますので書いてみます。
心理学的には“バーストラウマ”や“インナーチャイルド”と呼ばれているものですが、このページで何度も取り上げたリアリティ・エンジニアリグ(RE)の前田知則先生は「母の呪い」といういい方をされます。これが原因になって、その時に受けたトラウマを解消しようという動きを知らず知らずのうちにやってしまい、いつまでたっても同じパターンの人生を送ってしまっている原因になっているのです。
私の場合は「母の呪い」ももちろんありますが、普通の人と違って「父の呪い」の方が強いようです。
一度、メキキの会で知り合った新田義治先生に感情開放のセッションをやってもらったことがあります。
その時出てきたトラウマは、小学校6年生の時のことでした。
両親は自由放任主義で、それまでは塾に通っていなかったのですが、「当時の社会で偉くなるには、東大の法学部に入らなければいけないんだ」という思い込みを持ってしまい、自分で頼んで塾に通わせてもらうようになりました。
ちょっと自慢になってしまいますが、学校の勉強で苦労した事はなかったので、塾でも楽勝だと思ったのですが、中学受験の世界はものすごく厳しいもので、トップクラスの人には全然ついていけませんでした。そこで、1日20時間ぐらい勉強するスケジュールを組んだのですが、当然実行できずに、夏休みで塾をやめてしまうことになりました。
できなかったことは仕方がないのですが、1日20時間ぐらい平気で仕事をしている(子供心にはそのように見えました)父の存在が大きなプレッシャーになったというわけです。
トラウマは、その原因に気がつくとほとんど解消されます。まだまだ父に対する思いが残っているようなので、次回以降もこのことについて考えていきたいと思います。
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1964年 大阪生まれ。1988年 (株)船井総合研究所 入社。1998年 同社 常務取締役。同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。2008年 (株)船井本社 代表取締役社長就任。父・船井幸雄の「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築くことが本来の自分の役割だ」という思いに共鳴して、持ち株会社である同社の代表取締役社長として父をサポートすることを決意した。
著書には、『中堅・中小企業のためのIT化時代の「儲け」の決め手』(船井幸雄らとの共著 2003年 ビジネス社)、『天律の時代が来た! 生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『いま明かされるコトダマの奥義』(2011年1月 新日本文芸協会)などがある。
★船井本社の主宰するにんげんクラブ:http://www.ningenclub.jp/
★船井勝仁.COM:http://www.ilir.co.jp/funai_katsuhito/