(写真撮影:泉浩樹)
「天律時代」の到来に向けて
このページは、(株)船井本社社長で「にんげんクラブ」を主催する船井勝仁によるコラムページです。船井勝仁は「これから“天律時代”が来る。そして一人ひとりが“うず”を作っていくことが大事になるだろう」という思いを持っています。それをベースにおいた日々の活動の様子や出会い、伝えたいことなどを語っていきます。
また、「船井幸雄の息子」ではなく、“船井勝仁”の独自性をさらに打ち出していくこともテーマに、これまで父に寄せてきた思いや、「二代目社長」としての方針も語っていきます。
こんにちは。船井勝仁です。
イスラエルとエジプトに行ってきました。ほとんど観光というか、とても親しい友人の小川雅弘さんが持っている巨大なクリスタルPちゃんのメッセージに導かれての巡礼の旅です。Pちゃんは1.6トンのクリスタルで、2007年に高知の小川さんの家にやってきました。アースキーパークリスタルと呼ばれているアトランティス文明が私たちに残してくれた12個の巨大クリスタルの1つだと言われています。
小川さんの周りにはPちゃんと会話ができる人が何人かいるのですが、その内の一人、小川さんの会社に勤めている三谷さんが、4月に行った時にPちゃんが私にイスラエルとエジプトにこのタイミングで行くことを強く望んでいるというメッセージをもらいました。とても忙しいスケジュールなのですが、不思議なことにこの時期だけ調整が可能だったのも何かの縁かと思い、思い切って小川さん、三谷さんと出かけることにしたのです。
そうすると、面白いもので、船井総研時代の先輩でフナイ・オープン・ワールドの企画を最初に作った谷川真司さんに小川さんを紹介する機会がありました。谷川さんはいろいろなビジネスをやっているのですが、最近、イスラエルの有機の種を輸入する事業を理事をつとめるNPO法人瀬戸内海環境会議で始めました。
農業にも興味がある小川さんも大変興味を持ち、仕事としてはイスラエルの有機の種のメーカーで、谷川さんが調べたところでは世界最大の有機の種のメーカーであるジェネシス・シード社(Genesis Seeds Ltd.:以下ジェネシス社)の研究施設や政府の研究施設、それに実際にジェネシス社の種の生産の委託を受けている施設を訪問することにしたのです。
東京から北京とイスタンブールを経由して、木曜日の現地時間の9時30分ごろテルアビブ空港に着きました。谷川真司さんとジェネシス社の社長のアイザック博士が空港まで迎えに来てくれました。
小川さんは野菜の産地である高知の野菜を高知県内の色々な場所から集荷してきて、それを都会の青果市場まだ運ぶ運送会社の社長をしています。また、環境を考えた持続可能な社会づくりのための活動を積極的にすすめており、自分で農業法人を立ち上げ有機農業を積極的に進めようともしています。
谷川さんはそんな小川さんに日本の有機農業の決定的な欠点は種が有機でないことだという話をして、ジェネシス社のことを教えてくれました。初日はアイザックさんの運転する車で、緑豊かな北部のイスラエル政府がやっている研究所とキブツというイスラエル独特の共同体に依頼しているバジルの種の圃場を見学させていただきました。
アイザックさんとの会話の中で面白かったのは、100%自然で作っているにも関わらず、ハイブリッドさせたF1のオーガニックの種があるということです。大規模な農家がこのオーガニックのF1の種を使うようになってきたという話しでした。F1というのは、在来種ではなく交配(ハイブリッド)させた種で種を収穫して次の年に蒔いても収穫ができない種の事を言います。
アメリカの巨大な穀物メジャーがそれを独占しており、有機農業を進めている人が諸悪の根源のように言っているものですが、ジェネシス社は有機で品種改良を進めており、それが有機なのだけれどもF1という形で販売しているというのです。在来種の問題はより自然ではありますが、生産量や品質が安定しないことにあります。メジャーが種を独占するためにというよりは、まっすぐで一定の大きさの野菜をつくるためにF1を使っているのです。
メジャーの子会社から委託を受けて種の生産をすることもあるようなので、感情的にF1を悪者にするような態度は、有機農法を本格的に進めていく上では考え直す必要があるようです。これが、実は一番今回きて勉強になったことで、井の中の蛙ではダメなことを痛感しました。イスラエル、エジプト訪問記も含めて、有機農業のことについてしばらく書いていきたいと思います。
03/21 | |
03/11 | |
03/01 | |
02/21 | |
02/11 | |
02/01 | |
01/21 | |
01/11 | |
01/01 | |
12/21 | |
12/11 | |
12/01 | |
11/21 | |
11/11 | |
11/01 | |
10/21 | |
10/11 | |
10/01 | |
09/21 | |
09/11 | |
09/01 | |
08/21 | |
08/11 | |
08/01 | |
07/21 | |
07/11 | |
07/01 | |
06/21 | |
06/11 | |
06/01 | |
05/21 | |
05/11 | |
05/01 | |
04/21 | |
04/11 | |
04/01 | |
03/21 | |
03/11 | |
03/01 | |
02/21 | |
02/11 | |
02/01 | |
01/21 | |
01/11 | |
01/01 | |
12/21 | |
12/11 | |
12/01 | |
11/21 | |
11/11 | |
11/01 | |
10/21 | |
10/11 | |
10/01 | |
09/21 | |
09/11 | |
09/01 | |
08/21 | |
08/11 | |
08/01 | |
07/21 | |
07/11 | |
07/01 | |
06/21 | |
06/10 | |
06/01 | |
05/21 | |
05/11 | |
05/01 | |
04/21 | |
04/11 | |
04/01 | |
03/23 | |
03/14 | |
03/11 | |
03/01 | |
02/21 | |
02/11 | |
02/01 | |
01/21 | |
01/11 | |
01/01 |
1964年 大阪生まれ。1988年 (株)船井総合研究所 入社。1998年 同社 常務取締役。同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。2008年 (株)船井本社 代表取締役社長就任。父・船井幸雄の「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築くことが本来の自分の役割だ」という思いに共鳴して、持ち株会社である同社の代表取締役社長として父をサポートすることを決意した。
著書には、『中堅・中小企業のためのIT化時代の「儲け」の決め手』(船井幸雄らとの共著 2003年 ビジネス社)、『天律の時代が来た! 生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『いま明かされるコトダマの奥義』(2011年1月 新日本文芸協会)などがある。
★船井本社の主宰するにんげんクラブ:http://www.ningenclub.jp/
★船井勝仁.COM:http://www.ilir.co.jp/funai_katsuhito/