(写真撮影:泉浩樹)
「天律時代」の到来に向けて
このページは、(株)船井本社社長で「にんげんクラブ」を主催する船井勝仁によるコラムページです。船井勝仁は「これから“天律時代”が来る。そして一人ひとりが“うず”を作っていくことが大事になるだろう」という思いを持っています。それをベースにおいた日々の活動の様子や出会い、伝えたいことなどを語っていきます。
また、「船井幸雄の息子」ではなく、“船井勝仁”の独自性をさらに打ち出していくこともテーマに、これまで父に寄せてきた思いや、「二代目社長」としての方針も語っていきます。
こんにちは。船井勝仁です。
先週に引き続いて、加治将一先生とのゴルフの話です。船井幸雄は時間を大事にしていますので、ほぼ一日を使って遊ぶゴルフは大嫌いです。ゴルフだけでなく、カラオケや麻雀などタイムコンシューミングなものは本能的に嫌なようです。
一方、経営者はえてしてゴルフや博打などが好きな人が多いようです。その理由は、一緒に麻雀をしたり、ゴルフをしたりすると相手のことが良く分かるからではないでしょうか。また、とてもメンタルな面がある競技ですから、それを楽しむという点も人気の要因だろうと思います。
私は、ゴルフも博打もあまり得意ではありません。父とは違う理由で、それらに勝つことが本質的に大事だと思えないからです。それでも、ゴルフが楽しいのは、流れを感じることができるからかもしれません。
加治先生とのゴルフでも、とてもおもしろい経験をしました。
お誘いしたある会社の常務さんとは以前にも一度ゴルフをご一緒させていただいた経験があります。その時の印象はお忙しくて練習する時間がないからなのでしょうか、球は飛びますが、安定性はなく、スコアはそれほどではないという感じでした。実際、その日の午前中も私が一打いいスコアで上がりました。
ところが、午後になるとその人は別人になりました。ドライバーは280ヤードでフェアウェイをキープし、2打目は必ずピンに絡むようになりました。もちろん、パーとバーディーしか出なくなりますので、スコアはアンダーパーです。ご愛敬は、短いバーディーパットを狙いすぎて、オーバーしてスリーパットしてボギーにしてしまったことですが、それでもその後もスコアを崩しませんでした。
さすがに最終ホールで崩れて、アンダーパーでは回りませんでしたが、それでも午前中よりも10打近くいいスコアで回りました。お聞きすると、ときどき「ゾーン」に入って、こんなスコアが出ることがあるそうです。ただ、ハーフは続くことがあるそうですが、1ラウンドは無理だということです。1ラウンド続けばトップアマかプロになれます。
思い出したのは、にんげんクラブでも応援し、全国大会では6,000個以上の奇跡の缶詰(津波の泥をかぶったものを社員やボランティアさんが掘り出して、きれいに洗ったもの。収益を義援金にしている)を完売された、(株)木の屋石巻水産の副社長である三陸海産再生プロジェクトの木村隆之代表理事は、真剣に考えていると物事がスローモーションでコマ送りをしているみたいに感じるときがあり、その時に考えたことは100%成功するとインタビューをさせていただいた時に話されていたことでした。
これで実行されたのが、他社が鯨の缶詰から撤退する中で、逆に鯨を強化するということや、スーパーで買ってくれなくてもいいので、旬の魚を適正な値段で買ってきて、それをそのまま缶詰めにすることで、値段は高いのですが、一度食べたら必ずリピーターになるようなおいしい缶詰を開発した事です。
そして、こういう直感力に従った経営をしていたので、同社は震災の影響は大変ですが、新入社員もちゃんと雇用して何とかこの危機を生き残り、その全国大会でのすばらしい講演は感動を呼びました。
震災でしばらくは、スローモーションに見えるような状態にはなっていないとおっしゃっていましたが、半年が過ぎて、そろそろまたゾーンの状態がやってくるのではないかと思っていますし、そんな木村代表理事が打ち出す、新しい三陸再三再生プロジェクトの方向性を楽しみにしています。
どんなに悪い状態でも、素人よりも高いパフォーマンスを上げられるようになるのが、プロだと思いますが、これからの時代は素人であっても、ゾーンの状態が来たらそれを楽しみながら、その状態を活かしていくことが大切なのかもしれません。
ちなみに、加治先生はカウンセラーらしく、プロとはいきませんが、とてもまとまったゴルフをされて、結局2番目にいいスコアで上がられました。さすがですね。
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1964年 大阪生まれ。1988年 (株)船井総合研究所 入社。1998年 同社 常務取締役。同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。2008年 (株)船井本社 代表取締役社長就任。父・船井幸雄の「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築くことが本来の自分の役割だ」という思いに共鳴して、持ち株会社である同社の代表取締役社長として父をサポートすることを決意した。
著書には、『中堅・中小企業のためのIT化時代の「儲け」の決め手』(船井幸雄らとの共著 2003年 ビジネス社)、『天律の時代が来た! 生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『いま明かされるコトダマの奥義』(2011年1月 新日本文芸協会)などがある。
★船井本社の主宰するにんげんクラブ:http://www.ningenclub.jp/
★船井勝仁.COM:http://www.ilir.co.jp/funai_katsuhito/