(写真撮影:泉浩樹)
「天律時代」の到来に向けて
このページは、(株)船井本社社長で「にんげんクラブ」を主催する船井勝仁によるコラムページです。船井勝仁は「これから“天律時代”が来る。そして一人ひとりが“うず”を作っていくことが大事になるだろう」という思いを持っています。それをベースにおいた日々の活動の様子や出会い、伝えたいことなどを語っていきます。
また、「船井幸雄の息子」ではなく、“船井勝仁”の独自性をさらに打ち出していくこともテーマに、これまで父に寄せてきた思いや、「二代目社長」としての方針も語っていきます。
故障なし、放射能漏れなし、廃棄物なし
燃料交換も運転員も送電線もなくていい
脱原発を現実的に可能にする 夢の超技術
(カプセル型発電機ネイチャー・セル10)の全貌を世界で初めて一般に公開
配管のお化けのような
大型原子炉はもういらない
コンパクトで都市部でも安全
砂漠の緑化も可能
日本人が発明した
夢のテクノロジー
これが脱原発の切り札
究極の答えだ!
こんにちは。船井勝仁です。
上記は今回ご紹介する大下英治著『「超小型原子炉」なら日本も世界も救われる!』(ヒカルランド)の表表紙と裏表紙に書いてある文章です。この船井幸雄.comの「船井幸雄のいま知らせたいこと」のコーナーで1月5日に父が「先月読んで参考になった本」として紹介しているので、もうお読みになった方もいるのではないでしょうか。
皆様ご存じの通り、父が体調を崩しており、もしかしたら船井塾の講演のピンチヒッターをやらなければいけない可能性があり、最近、船井幸雄が発信している情報をフォローしている中で同書の存在を知り、早速取り寄せて読んでみました。
大下英治さんといえばルポルタージュ的な小説を得意とする作家ですが、この本はまじめに服部禎男さんという一人の原子力の技術者にスポットライトをあてて、彼の業績とそれがいろいろな政治的な力学で日の目を見てこなかったことが綴られています。
同書のはじめにに書かれている冒頭の文章を引用します。
(引用開始)
わたしが、電力中央研究所OBの服部禎男さんと会ったのは、いまから十二年前の平成十一年であった。
『エンロンが弾いた新エネルギー戦争の罠』(徳間文庫)という小説を書くための取材で会ったのである。
服部さんは、そのときから訴えていた。
「いまの原発は、大型化がますます進み、機械の数、動く装置の数が多すぎる。その分だけ、故障が多くなる。いつか大変な事故が起こりかねない」
それゆえ、シンプルな小型原子炉を作るべきだというのだ。
「じつは、わたしは、中部電力の社員でありながら、東京工業大学の大学院原子核工学修士課程にいたころ、発見したんだ。直径一メートル以下の炉心であれば安全だ。どんな事故でも事故が起きると原子炉の温度が上昇していく。でも、小さな炉心だったら、万が一事故が起こって温度が上がり密度が下がれば、中性子の多くが他の原子核にぶつからずに炉心の外へ飛び出していくようになる。炉心のサイズを小さくして中性子の漏れる量を多くすれば、事故時に連鎖反応は自然に止まる。本質的に安全な発電炉として実用化できるはずだ。」
(引用終了)
服部さんの考えた小型原子炉は「スーパー・セーフ、スモール・アンド・シンプル」の頭文字を取って「4S炉」と名付けられ、平成三年電力中央研究所から東芝に概念設計を発注するところまで行き、実用化に向けて一時は動きだしました。また、IAEA(国際原子力機関)やアメリカなどからも注目された存在だったのですが、大型で巨額のお金が動く原子力利権を守ろうとする勢力に邪魔をされて結局は実用化には至っていません。
また、服部さんは原発の安全性が0.96であるという計算を行ったことがあり、それを電源喪失のリスクを抑えることで0.99つまり96%の安全性を99%の安全性に改善することができることに気がつき、12台の非常用のディーゼル発電機を設置することなどの提言も行っていたのですが、それもまったく無視された状態で、もしこの提言を聞いていたら福島第一原発の事故は防げた可能性が大きかったと言わざるを得ません。
私は原発はいらないという立場でものを考えてきましたが、日本人が考えた超小型原子炉というアイデアがあり、これが実用化されると原理的に事故が起きることも、保守をすることも、燃料の交換さえいらないという究極の本物技術であるかもしれないということが分かりました。
政治力に影響されることなく、この技術の研究と実用化に真剣に取り組んでほしいものだと思います。ぜひ同書をお読みいただき、こういう本物技術の実用化に向けての声を私たち一人ひとりが上げていきたいものだと思います。
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1964年 大阪生まれ。1988年 (株)船井総合研究所 入社。1998年 同社 常務取締役。同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。2008年 (株)船井本社 代表取締役社長就任。父・船井幸雄の「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築くことが本来の自分の役割だ」という思いに共鳴して、持ち株会社である同社の代表取締役社長として父をサポートすることを決意した。
著書には、『中堅・中小企業のためのIT化時代の「儲け」の決め手』(船井幸雄らとの共著 2003年 ビジネス社)、『天律の時代が来た! 生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『いま明かされるコトダマの奥義』(2011年1月 新日本文芸協会) 、『未来から考える新しい生き方』(2011年9月 海竜社)などがある。
★船井本社の主宰するにんげんクラブ:http://www.ningenclub.jp/
★船井勝仁.COM:http://www.ilir.co.jp/funai_katsuhito/