スピリチュアル・エナジー-ほおじろえいいち氏-
このページは、科学ジャーナリストの
ほおじろ えいいち氏によるコラムページです。
ほおじろ氏は、先端科学とスピリチュアリティの統合を目指した内容の執筆をされています。
前回ご紹介したヴァジム・ゼランドの本(邦訳「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択」)はいまロシアで大変なベストセラーを続けていて、最近ついにシリーズ7巻となったようです。「リアリティ・トランサーフィン」とは、無限に存在する人生の可能性のなかから私たちがいちばん幸福になる現実(リアリティ)を選択して、波乗り(サーフィング)する方法です。ところがこれをうまく行うためには、世の中に無数に存在する「振り子」についてよく理解しておかなければなりません。
ゼランドによると「振り子」とは、人が集まって同じ思いで活動を始めると形成されるエネルギー情報体のことです。私たち一人ひとりはエネルギー・フィールドにつつまれた一個の独立したエネルギー情報体です。しかしその私たちが複数集まって、同じ思いのもとに活動を始めると、その人たちをつつむエネルギー情報体がつくられるといいます。それを「振り子」と、ゼランドは名づけたのです。組織のメンバーがいだく共通の思いは、一種の周波数を持ったエネルギーだからです。
このような見方をすると、世の中に存在するあらゆる組織がほとんど「振り子」といえそうです。家族、会社、学校、グループ、病院、政党、ボランティア団体、NGO、宗教組織などもみんな。なぜかというと、そこには必ずその組織独特の思いや理念のようなものがあるからです。
そこで問題なのは、「振り子」のエネルギーを維持させるために、私たちが常に自分のエネルギーを「振り子」に供給しなければならないことです。逆に言うと、私たちは「振り子」にエネルギーを少しずつ取られているということでもあります。もうひとつは、「振り子」が自分自身の存続を図るために、そこに一種のルールを作りだすことです。そして、そのルールに従わないものは「振り子」の波長に合わないため、そのメンバーから放り出そうとします。
ここに私たちの社会にあるイジメの本質があると、私は思います。私たちは心のなかにたいていなんらかの不安や、おびえといったネガティブなエネルギーをかかえています。それを覆い隠すためにグループを作り、グループの結束を強めようとするのです。グループのなかに暗黙で強固な「ルール」を作り、グループのメンバーにそのルールを守らせようとします。メンバーがそのルールを守っているかぎり、その人はグループの一員として認め、見かけ上の安全を与えます。逆にルールを守らないと、つまりそのグループとは共鳴しない波長を発し始めると、その人をイジメ、あげくのはてはグループから追い出します。そうすることで、私たちは不安やおびえを覆い隠すわけです。
大人社会のこの構図を、子供たちもそっくりまねをします。子どもたちは学校で、また公園でグループをつくります。子どもたちはグループに属していないと不安で仕方がないからです。そうすると、そこに暗黙のルールができあがります。彼らがそのルールに敏感になればなるほど自分独自の感性や考え方を見失っていき、グループの価値観や感性に従うようになっていきます。でも、そこに異を唱えるもの、あるいはグループの価値観や感性に合わない子どもは必ずいるものです。そこで起こってくるのがイジメ。なぜなら、そういう子どもたちはグループの結束や存続のためには都合の悪い存在だからです。まさにそれは「振り子」に違いありません。
イジメによって子供たちが自殺するような国に、将来はありません。日本の国の将来をもっと明るくするためにも、私たちは子供のイジメの問題をいろいろな角度から考えて、手を打っていかなければならないでしょう。
そのひとつとして私は、Q-WaveヒーリングDVD「ハッピー・チルドレン」を世の中に送り出しました。私がいつも皆様におすすめしている「キングダム・オブ・ハッピネス」の子供バージョンといってもよいものです。これを使った家の子供の不登校がなおったという体験も寄せられ始めており、私は大いに期待しています。これも一種の「リアリティ・トランサーフィン」だと思うからです。
子供たちには決してイジメに負けない強い心と、他をイジメない清らかな心を育んでもらいたい。そして自分の長所や能力を存分に発揮できる立派な人間になって、幸福な人生を歩んでもらいたいのです。
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1974年埼玉大学理工学部生化学科卒業。東京医科歯科大学医用器材研究所にて約3年間、「ホルモンの生体制御学」なる先端科学に挑戦。1980年に詩集『心的惑星圏』を自費出版。その後短編小説や詩を書いていたが、1993年、光文社より『脳に眠る「月のリズム」』を出版し、科学ジャーナリストとしてデビュー。以来、先端科学とスピリチュアリティ統合を目指して執筆活動を続けている。シェルドレイクの仮説を紹介する『なぜそれは起こるのか』(1996年)はベストセラーになった。
『魂の記憶』(2003年)を出版後は生きる意味に取り組み、ヒーリング・エナジーの研究を始めて、『幸せの進化形』 『ヒーリング・エナジー』(いずれも2005年)を出版。また、2006年12月にロシアのベストセラー本の邦訳版『「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択』、続いて2007年7月に『「願望実現の法則」リアリティ・トランサーフィン2―魂の快/不快の選択』ともに
(ヴァジム・ゼランド著 ほ
おじろ えいいち監修 徳間書店刊)を出版。2008年2月に『スピリチュアルの世界がよくわかる本』(中経の文庫)、2009年10月に『ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか?』(学習研究社)を出版。2006年に無限波動技術株式会社(Q-Wave
Technologies Inc.)を創設し、Q‐WaveヒーリングDVDなどを提供し始める。2009年12月に『人生を変えたいときに観るDVD』(発売・発行:無限波動技術)を出版。
公式サイト:http://www.eiichihojiro.jp