スピリチュアル・エナジー-ほおじろえいいち氏-
このページは、科学ジャーナリストの
ほおじろ えいいち氏によるコラムページです。
ほおじろ氏は、先端科学とスピリチュアリティの統合を目指した内容の執筆をされています。
ロシアの元量子物理学者ヴァジム・ゼランドが書いたベストセラーシリーズ『リアリティ・トランサーフィン』の第3巻が、ようやく邦訳出版されました。第1巻、第2巻と装丁を変えて、徳間書店の「超スピリチュアル・シリーズ」の3冊目(超★スピ003)として。タイトルは『超スピリチュアルな夢実現/幸福獲得法』
です。その第2章が「心地よい人間関係を作り出すフレイリングという方法を学ぶ」です。おもしろいので、その一部を以下に引用してみます。
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人々を動かすのは何だろうか。それは内的意図である。では、自分の意図を利用する代わりに、ほかの人々の意図を利用してみよう。自分の意図を断念し、外的意図がほかの人々の内的意図を動かすようにしてあげよう。外の世界から望むものを受け取るには、外的意図にほんの微(かす)かに動いてもらうだけで十分なのだ。なぜなら外的意図はそれ自体は何も望まず何も行なわないが、世界に同調している内的意図が働くことを外的意図は可能にするからだ。自分の目的を達成するために、人々の内的意図を利用しよう。
……(中略)……
たとえば、ある女性がつきあっている男性に自分と結婚してほしいと思っているのに、男性のほうは理由ははっきりしないが、言い訳ばかりして逃げているとしよう。女性は内的意図を効かせて、男性が女性と結婚せざるを得ないように自分のすべての想念を向ける。こうしても女性は何も得られず、結婚という自分の願望と重要性による過剰ポテンシャルを発生させるだけである。その結果、平衡力が女性からその愛(いと)しい人を取り上げることになる。男性はただ単に女性を愛していなかったのだろうか。いや、もちろんそうではない。女性のほうが愛情を「もし私を愛するなら、あなたは私と結婚すべき」という依存関係に変質させてしまったからだ。
外的意図が働くためには、男性と結婚する願望を断念し、男性は結婚から何を欲しているのか考えてみることが女性には必要なのだ。この質問への答えを女性は難なく見つけ出すことだろう。男性は間違いなく一連の自分の存在意義を実現させたいのだ。それはつまり、自分は愛されている、自分は評価されている、自分は尊敬されている、自分は夢中にさせている、などのことだ。自分のエネルギーをこうした存在意義の現実化に向ければ、女性は自分の目的を達成するだけでなく、女性のほうでもほぼ似たような一連の存在意義が実現されることになる。ところで、もし男性が尊敬や愛情の対象とするに値しないのであれば、どうだろうか。それなら、なぜその男性と関わりになるのか。選択の自由は誰にでもあるのだ。
ご覧のように、自分を変える必要はない。要するに、開いている小窓はまったく別のところにあるということだ。人は通常、その人がほかの人々から獲得したいことについての考えごとで頭がすっかりいっぱいになっていて、ほかの人々が何を獲得したいかについては考えてみようとしない。ほかの人々の願望や動機に注意を切り替えることで、あなた自身が必要とするものを容易に手に入れることだろう。そのためには、相手の内的意図が何に向けられているか、考えてみるだけでよいのだ。これは、ガラス窓から飛び出して少し離れ、ようやく開け放たれた小窓に気づくことを意味する。これができたら、後は自分の内的意図の方向を相手の内的意図の現実化へと切り替えてやるだけだ。こうしてあなたの内的意図は外的意図へと変換されることになる。
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第1巻と第2巻
をお読みでない方は、ここに出てくるちょっと難しい言葉に戸惑われるかもしれません。たとえば「内的意図」と「外的意図」。著者によると、エネルギー的には「意図」はこの2種類を考える必要があると言うのです。内的意図の方は、自分の内側に発生する意志のエネルギーと言い換えることもできます。願望を達成するために私たちが普通に行っているやり方、つまり、願望を目的に変え、それに向かって行動を起こさせようとする意図です。
これに対して外的意図は、ちょっと不思議なエネルギーが宇宙から私たちの中に流れ込んでくるもので、これにより目的が選択されます。シンクロニシティや魔法、超常現象などに深くかかわっていて、私たちが、願望が達成された状態を容認すると、ひとりでに願望が成就するような意図です。
巷(ちまた)の成功哲学では、世界を自分に屈するよう強いるやり方を勧め、また自分自身には肯定表現を繰り返すことによって成功へと導こうとします。しかし、セランドが勧める方法は、外的意図のエネルギーをうまく利用することにより、世界が自然と自分の思うようになることを容認しようというやり方なのです。その具体的なやり方として、たとえばなかなか結婚しようといってくれない恋人を「その気にさせる」コツが、提言されているわけです。いわれてみれば、コロンブスの卵のようなものかも知れません。
上の例でもう一つわかりにくいかもしれない考え方が、「重要性による過剰ポテンシャル」と「平衡力」のところでしょう。理科系の思考ができる人は、すぐにわかると思いますが、あえて文化系的に言い換えると、こういうことになります。絶対に彼氏と結婚しなければならないと力むと、余計なエネルギーがその思いに集まってきて、その結果、集まり過ぎたエネルギーを散らそうとする自然の法則が働いて、結婚できるものも結婚できなくなってしまう…。
さて、このコラムで私は何度も書いていますが、私たちは物質の集まりというだけではなく、エネルギー情報体としての側面を持っています。それは私たちが波動エネルギー的な存在でもあるということです。第3巻
そのひとつに、他人のエネルギーを吸い取る人の存在があります。彼らはエナジー・バンパイアと呼ばれ、日本では昔、生霊(いきりょう)といわれていました。これは迷信ではありません。今欧米でも研究され始めており、このような人たちは実際にいるのです。それも私たちが波動エネルギー的な存在であることから、起こる現象のひとつだったのです。
第3巻においても忘れてはならない重要な概念は、「振り子」です。波動エネルギー的存在である人間が集まり、同じ思いをいだいて活動するようになると、組織としてひとつのエネルギー体が形成されます。実はそれはエネルギー・バンパイアより注意すべき存在だったのです。社会のいたるところにあって執拗に私たち個人のエネルギーを吸い取ろうとし、あるいはまたそのメンバーになるよう誘惑するそのエネルギー体にどう対処するか。それが、リアリティ・トランサーフィンの重要な鍵になっています。
たとえば、病気撲滅の名目のためにつくられた医学という振り子。ゼランドは今までの医学や病院が、実は、私たちの健康をかえって損ねかねない強力な振り子になっているかもしれないという視点をこの第3巻で提示しています。読んでいて興味が尽きません。
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★『超スピリチュアルな夢実現/幸福獲得法』についての紹介はこちらにもあります。
→ http://www.eiichihojiro.jp/works/9784198627065.html
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1974年埼玉大学理工学部生化学科卒業。東京医科歯科大学医用器材研究所にて約3年間、「ホルモンの生体制御学」なる先端科学に挑戦。1980年に詩集『心的惑星圏』を自費出版。その後短編小説や詩を書いていたが、1993年、光文社より『脳に眠る「月のリズム」』を出版し、科学ジャーナリストとしてデビュー。以来、先端科学とスピリチュアリティ統合を目指して執筆活動を続けている。シェルドレイクの仮説を紹介する『なぜそれは起こるのか』(1996年)はベストセラーになった。
『魂の記憶』(2003年)を出版後は生きる意味に取り組み、ヒーリング・エナジーの研究を始めて、『幸せの進化形』 『ヒーリング・エナジー』(いずれも2005年)を出版。また、2006年12月にロシアのベストセラー本の邦訳版『「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択』、続いて2007年7月に『「願望実現の法則」リアリティ・トランサーフィン2―魂の快/不快の選択』ともに
(ヴァジム・ゼランド著 ほ
おじろ えいいち監修 徳間書店刊)を出版。2008年2月に『スピリチュアルの世界がよくわかる本』
(中経の文庫)、2009年10月に『ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか?』
(学習研究社)を出版。2006年に無限波動技術株式会社(Q-Wave
Technologies Inc.)を創設し、Q‐WaveヒーリングDVDなどを提供し始める。2009年12月に『人生を変えたいときに観るDVD』(発売・発行:無限波動技術)を出版。
公式サイト:http://www.eiichihojiro.jp






























