スピリチュアル・エナジー-ほおじろえいいち氏-
このページは、科学ジャーナリストの
ほおじろ えいいち氏によるコラムページです。
ほおじろ氏は、先端科学とスピリチュアリティの統合を目指した内容の執筆をされています。
今から15年くらい前に買った本をまだ読んでいないと勘違いして読み始めたら、自分が鉛筆で線を引いていたところがずいぶんあって、けっこう真剣に読んでいたようです。しかし、そのときはあまり心に残らなかったのでしょうか。読んでいたことさえ忘れていたようです。
ところが今度は最近書き終えた本に関連して、非常に興味深く読むことができました。J・L・ホイットンとジョー・フィッシャー著『Life Between Life』(邦訳版『輪廻転生 驚くべき現代の神話』片桐すみ子訳 人文書院)という本です。
ホイットン博士によって行われた数多くの前世療法によって明るみに出てきた私たち人間のカルマや輪廻転生の実態が、この本で解説されています。書き方は科学的というよりはむしろやや主観的な感がありますが、読んでいて非常に勉強になります。考えさせられるところもいくつかあり、そのひとつが今回のテーマです。
博士によると、多くの人たちが、死んでから次の生に移行する間に、次の人生を計画するというのです。死んでしばらくすると、その直前の人生ばかりではなく、もっと前の人生も回顧し、自分にとって次の人生はどういうものであるべきかを考え、決定するというのです。そのときあちら側にいる複数の存在たちの助言も聞き入れるといいます。つまり、あなたはこういうネガティブなカルマを持っているから、それを矯正するためには、次の人生はこうあるべきだという助言を受け入れて、次の人生を決定するというわけです。
そして、次の人生を決めたなら、その人生を現実化するための両親を選ぶといいます。
自分のネガティブなカルマを矯正してくれる存在としてふさわしい両親を選ぶのだそうです。もしこれがほんとうだとすると、私たちにとって両親とは、自分のカルマ浄化を助けてくれる人たちということになります。これは主として2つの形を取っていることが考えられます。
文字通り、ストレートに親が自分の助けとなってくれている場合は、親はことある度に相談に乗ってくれたり、必要な援助をしてくれることでしょう。しかし反面教師のように、どうしようもない親を選んだ場合は、自分が人生のいたるところで親に失望し、そのことによって、自分が自分の力でそれを乗り越えなければならないと悟り、学びの人生を歩むことになるのでしょう。
どちらを選ぶかは個人個人違うでしょうが、おそらく成長した魂を持っている人は、よりきびしい道(後者)を選ぶのではないでしょうか。
こう考えるととても救いになるのは、なぜ自分はこんな両親のもとに生まれてしまったのかと懊悩(おうのう)するとき、それも自分から選んだ道なのだから、これに負けずに頑張ろうと気を取り直すことができる点です。
もう一つの利点は、自分の今のパートナーとの関係に悩んでいる時、やはり頑張ろうと思いなおせることではないでしょうか。「ソウル・メイト」というと、魂の片割れで、その人と結婚すると至福の人生が送れる相手と思うかもしれません。しかし、ソウル・メイトのなかには一緒にいるとむしろ辛いけれども、前世でその相手とつくったカルマのために再びこの世でめぐりあって、おたがいにカルマを矯正しつつ成長しなければならないことも多くあるようです(これは一般に「カルマソウル・メイト」といわれています)。
要するに、私たちは「いやだ……あの女(あるいは男)なんか二度とごめんだ!」という相手と再びめぐり合うように、次の人生を計画するというわけです。
しかしながらここで私見を述べさせていただくとすれば、相当レベルの高い魂を持った人でないと、次の人生を意図的に計画し、それを実行することはできないのではないかと思うのです。カルマとは、そう軽く見ることができるものではないということです。おそらく多くの人は、自分のカルマが「因」となって、そのカルマを現実化させる両親や家系(「縁」)に引き寄せられてしまうというのが本当のところなのではないかと思います。そして、カルマ的ソウル・メイトは、お互いに魂のレベルでからみあっているので、同じ時代に生まれ、再びめぐり合って、カルマを繰り返すことになるのではないでしょうか。
輪廻する主体が魂(エネルギー体)であるなら、死んだ時その魂が1体で次の生へ移行するとはかぎらないとも思えます。魂が2つや3つに分裂して、それぞれ違う人に輪廻していく可能性だってあるのではないでしょうか。少なくともそのような可能性も考慮してからでないと、軽々しく輪廻転生の実態をとらえることはできないのではないかと思うのですが、さて、皆さんはどうお考えでしょう。
注)本稿は、ほおじろえいいちの会員制メルマガ「超スピブログ」に掲載した記事の改訂版です。
http://www.eiichihojiro.jp/topics/superblog.html
☆ ☆ ☆
※あなたの持つネガティブなカルマを浄化する奇跡のヒーリングDVD「キングダム・オブ・ハッピネス」
http://www.eiichihojiro.jp/healingdvd/item/DVD_01_hapiness.html
※あなたの持つネガティブなカルマの現実化を助長する「縁」を浄化する「スペース・シャワー」
http://eiichihojiro.jp/coconi/item/coconi_06_SpaceShower.html
※ほおじろえいいちのブログ:
http://www.eiichihojiro.jp/blog/
■本コラムは12月15日の第100回(次回)をもちまして終了とさせていただくことになりました。長らくのご愛読をまことにありがとうございます。
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1974年埼玉大学理工学部生化学科卒業。東京医科歯科大学医用器材研究所にて約3年間、「ホルモンの生体制御学」なる先端科学に挑戦。1980年に詩集『心的惑星圏』を自費出版。その後短編小説や詩を書いていたが、1993年、光文社より『脳に眠る「月のリズム」』を出版し、科学ジャーナリストとしてデビュー。以来、先端科学とスピリチュアリティ統合を目指して執筆活動を続けている。シェルドレイクの仮説を紹介する『なぜそれは起こるのか』(1996年)はベストセラーになった。
『魂の記憶』(2003年)を出版後は生きる意味に取り組み、ヒーリング・エナジーの研究を始めて、『幸せの進化形』 『ヒーリング・エナジー』(いずれも2005年)を出版。また、2006年12月にロシアのベストセラー本の邦訳版『「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択』、続いて2007年7月に『「願望実現の法則」リアリティ・トランサーフィン2―魂の快/不快の選択』ともに
(ヴァジム・ゼランド著 ほ
おじろ えいいち監修 徳間書店刊)を出版。2008年2月に『スピリチュアルの世界がよくわかる本』(中経の文庫)、2009年10月に『ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか?』(学習研究社)を出版。2006年に無限波動技術株式会社(Q-Wave
Technologies Inc.)を創設し、Q‐WaveヒーリングDVDなどを提供し始める。2009年12月に『人生を変えたいときに観るDVD』(発売・発行:無限波動技術)を出版。
公式サイト:http://www.eiichihojiro.jp