スピリチュアル・エナジー-ほおじろえいいち氏-
このページは、科学ジャーナリストの
ほおじろ えいいち氏によるコラムページです。
ほおじろ氏は、先端科学とスピリチュアリティの統合を目指した内容の執筆をされています。
前回(第35回のコラム)、私たちがフローの状態にいると、「自分にぴったりしたことを行っており、その行為に自分のすべてを没入でき、言葉には表現できない充実感や喜び、そして今この瞬間こそ生きているのだという感覚を味わえる」と書きました。また、「フローが働いているときは、ものごとが落ち着くべきところに落ち着き、障害が消え、タイミングが完璧で、お金や、仕事、人間、チャンスなど必要なものは何でも必要なときに手に入る」とも書きました。それこそ究極の幸せ状態ともいえますね。普通の人なら誰でもそうありたいと願うでしょう。
では、そのようなフローとともに日常生活を過ごせるようになるためにはどうすればよいのでしょう。
アメリカの人間科学者チャリーン・ベリッツたちは、フローの達人と思われる人々にインタビュー調査した結果、彼らの心の姿勢にはいくつかの顕著な特徴が見られたといいます。
ものごとに真剣にかかわる、自分に率直、勇気がある、情熱を忘れない、今ここに生きる、心に壁を作らない、ものごとをあるがままに受け入れる、前向きに生きる、信頼する、などだそうです。したがって、私たちも常日頃から彼らと同じような心の姿勢を持つように気をつけていることが大切なのでしょう。
私の個人的な意見ですが、これらの心の姿勢で一番重要なのは、「今ここに生きる」という姿勢だと思います。なぜなら、そういう心の姿勢をもっていると、エネルギー的に自分と世界とが共鳴して、一体となるような状況が生まれてくると思えるからです。
今ここに生きるとはどういうことかというと、現在という瞬間、瞬間に、没頭して生きるということです。その反対が、「心ここにあらず」という状態でしょう。何かと過去のことに思いを馳せ、古い問題をほじくる。過去の楽しかったこと、あるいは苦しかったことばかりにこだわる。また未来に思いを馳せる。あるいは何かの心配事で心がいっぱいになってしまう。そういう状態では、現在という瞬間に没頭することはできません。
もともとはストレスを低減するための方法ですが、現在という瞬間に没頭するおもしろい訓練法があります。それは「レーズンを食べる瞑想法」といわれているものです。これに習熟すると、いたずらに過去のよくない思い出や未来の心配事などに心を奪われることなく、今現在を意味深く体験しながら、ありのままに生きることができるようになるといいます。
レーズンを食べる瞑想法:三粒のレーズン(干しぶどう)を用意する。そしてまず、そのレーズンを観察することに意識を集中させる。そして、レーズンの表面の色や状態、質感などを感じる。次にそのレーズンを指でつまみ、つまんだ感触を十分に感じ取る。またレーズンの匂いをかぎ、それを十分に感じ取る。それから腕を持ち上げて、ゆっくりとレーズンを口に運ぶ。その動作を深く意識し、口の中に唾液が出てくることを予期しながら、レーズンの粒を舌の上に乗せる。そして、ゆっくりとレーズンを噛みしめて飲み込む。そのとき、味や飲み込む感触を十分に感じ取る。そのようにして一粒のレーズンを飲み込むと、あなたの体重は、レーズン一粒分だけ重くなる。二粒目、三粒目も同じように食べる。
さて、私たちが今という瞬間に没頭しながら生きていると、シンクロニシティが頻繁に起こるようになって来るようです。前回も書きましたが、チャリーン・ベリッツたちはシンクロニシティの延長線上にフローがあるとし、フローを引き寄せるためにはシンクロニシティを頻繁に起こさせることが重要であると説いています。私もその通りであると思います。人生がシンクロニシティの連続のような状態になったとき、それはもはやフローになっていると考えられるからです。
拙著『スピリチュアルの世界がよくわかる本』(中経の文庫)で私は、あなたのシンクロニシティ度をチェックするテストをご紹介いたしました。あなたの人生において、どれだけの数のシンクロニシティが起こっているかで、どれだけあなたがフロー近づいているかを調べるものです。そして、このチェックテストの結果、まだあまりシンクロニシティがそうたくさん起こっていなければ、どうすればよいのかについて、ひとつの提案をしています。
それは、シンクロニシティかなと思える出来事はどんな些細なことでも日記などに書いておき、その出来事が自分にとってどういう意味があるのかを考えるというものです。その意味は、自分の独自性と関連させながらなるべく前向き(ポジティブ)にとらえることが秘訣です。そうすると、不思議なことにシンクロニシティがたくさん起こるようになってくるのです。実はここにおもしろいエネルギー現象があるのですが、次回にご説明いたします。
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★ほおじろえいいちのサイエンス&スピリチュアル ショートエッセイはこちら。
→ http://www.eiichihojiro.jp/blog/category/essay
★本コラムの著者・ほおじろえいいち先生は、月刊『ザ・フナイ』3月号にもご寄稿くださいます。『ザ・フナイ』もぜひお読みください!
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1974年埼玉大学理工学部生化学科卒業。東京医科歯科大学医用器材研究所にて約3年間、「ホルモンの生体制御学」なる先端科学に挑戦。1980年に詩集『心的惑星圏』を自費出版。その後短編小説や詩を書いていたが、1993年、光文社より『脳に眠る「月のリズム」』を出版し、科学ジャーナリストとしてデビュー。以来、先端科学とスピリチュアリティ統合を目指して執筆活動を続けている。シェルドレイクの仮説を紹介する『なぜそれは起こるのか』(1996年)はベストセラーになった。
『魂の記憶』(2003年)を出版後は生きる意味に取り組み、ヒーリング・エナジーの研究を始めて、『幸せの進化形』 『ヒーリング・エナジー』(いずれも2005年)を出版。また、2006年12月にロシアのベストセラー本の邦訳版『「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択』、続いて2007年7月に『「願望実現の法則」リアリティ・トランサーフィン2―魂の快/不快の選択』ともに
(ヴァジム・ゼランド著 ほ
おじろ えいいち監修 徳間書店刊)を出版。2008年2月に『スピリチュアルの世界がよくわかる本』(中経の文庫)、2009年10月に『ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか?』(学習研究社)を出版。2006年に無限波動技術株式会社(Q-Wave
Technologies Inc.)を創設し、Q‐WaveヒーリングDVDなどを提供し始める。2009年12月に『人生を変えたいときに観るDVD』(発売・発行:無限波動技術)を出版。
公式サイト:http://www.eiichihojiro.jp