スピリチュアル・エナジー-ほおじろえいいち氏-
このページは、科学ジャーナリストの
ほおじろ えいいち氏によるコラムページです。
ほおじろ氏は、先端科学とスピリチュアリティの統合を目指した内容の執筆をされています。
最近、新聞やテレビ、また雑誌、書籍などに「スピリチュアル」という言葉がよく出てきます。皆さんは、そこから「スピリチュアル」について、どのような印象をもたれるでしょう。あるいは、「スピリチュアル」とは、結局、何のことだとお考えでしょうか。
世間では、「オーラ」とか「前世」、あるいは「霊的な世界」、「超常現象」、「心霊現象」など、ちょっとマユツバっぽいこと、あるいは宗教的なにおいのするもの、さらにいえばきわめて非科学的なものとしてとらえる傾向があるのではないかと思います。しかし私は、何かが違うと感じていました。「スピリチュアル」の意味が正確に伝わっていないもどかしささえ感じていたのです。
そこで、そもそも「スピリチュアル」とは何なのかについて、最新著『スピリチュアルの世界がよくわかる本』(中経の文庫刊)で、ある程度科学的に考えてみました。
もともと「スピリチュアル」とは、英語の「spiritual」で、「スピリット、あるいは魂(ソウル)に関係するような」という意味です。また、「超自然の」とか「宗教的な」「聖なる」という意味や、「スピリチュアルなもの」「精神的なこと」などを指して使う場合もあります。
禅の修行をおこないながら、第4の心理学といわれる『トランスパーソナル心理学』を長年研究してきたケン・ウィルバーという現代の思想家がいます。彼はは『統合心理学への道』(春秋社刊)という本の中で、「スピリチュアル」には4つの意味があると書いています。私は彼のこの見解に賛成です。なぜかというと、彼の考え方が幅広く、偏っておらず、かつ統合的であり、科学的(心理学的)でもあると思うからです。
では、彼の考える4つの意味とは何か、以下にご紹介いたしましょう。
1)愛、信頼など、いわゆる精神的な態度や姿勢のこと。「スピリチュアル」というと、一般にはこういう意味で使われることが多いし、人々にはこう理解されていることが多い。
2)いくつかある成長と発達の中での最高の段階。成長と発達とは、モラルの発達、自我の発達、視覚的思考や空間的思考、論理的・数学的思考、言語表現、モチベーション、防衛機構や特定の才能などの発達段階的に進んでいく、その道筋(ライン)のこと。
3)いくつかあるその道筋とはまったく独立して私たちの中にある、「スピリチュアル」な成長と発達の道筋のこと。
4)年齢に関係なく、意識の段階でも無関係に起こる、至高体験や意識の変容状態のこと。
私は、この中で最も重要なものは、1)だと思います。なぜかというと、愛、信頼など、いわゆる精神的な態度や姿勢は、私たちが幸せに生きていく上でなくてはならない基本的な資質であると考えるからです。この資質に欠けていると、人生が不幸になるばかりでなく、健康を害することにもなりかねません。ビジネスやお金儲けといったことに対しても、この基本的な資質は大切です。なぜならこの資質に欠けていると、ビジネスにおける本当の成功も得られにくいからです。
2)は、私たちは誰もが何らかの才能を伸ばしていくものですが、その成長・発達において得られるその人なりの最高の境地が「スピリチュアル」だという考え方です。3)は、人間はもともと「スピリチュアル」な成長ラインを持っており、それを発達させるべく生まれている生物だということでしょう。そして、4)は、多くの人がこれこそ「スピリチュアル」と考えるものだと思います。しかし、この4)だけが「スピリチュアル」を表わすものではありません。1)〜4)の4つのものを偏りなく持ち合わせて初めて「スピリチュアル」であるということができるのです。
たとえば、ある霊能者が頻繁に意識の変容状態に陥るとします。それを見たり聞いたりしていると、私たちはとかくそういう霊能者こそ「スピリチュアル」な人と思いがちです。しかしその霊能者が、人への愛や信頼を疑うような言動や行いをするというのでは、「スピリチュアル」な人とは決していえないでしょう。
私はウィルバーのこの4つの意味を参考にしながら、自分がどの程度「スピリチュアル」かをチェックする簡単なテストを作ってみました。『スピリチュアルの世界がよくわかる本』に詳しく書きましたが、ホームページにも掲載しております。もしよかったら、あなたもぜひ試してみて下さい。
チェックテストはこちら →
http://www.eiichihojiro.jp/healingdvd/check/check_spiritual.html
★無料電子小冊子『QウエーブヒーリングDVDとは何か たった1枚のDVDが、こんなに人生を輝かせるとは!』(pdf形式)のダウンロードはこちらからご自由にどうぞ。
→ http://www.eiichihojiro.jp/index/present.html
★ほおじろえいいちのサイエンス&スピリチュアル ショートエッセイはこちら。
→ http://www.eiichihojiro.jp/blog/category/essay
★本コラムの著者・ほおじろえいいち先生は、月刊『ザ・フナイ』3月号にもご寄稿くださいます。『ザ・フナイ』もぜひお読みください!
第100回 | |
第99回 | |
第98回 | |
第97回 | |
第96回 | |
第95回 | |
第94回 | |
第93回 | |
第92回 | |
第91回 | |
第90回 | |
第89回 | |
第88回 | |
第87回 | |
第86回 | |
第85回 | |
第84回 | |
第83回 | |
第82回 | |
第81回 | |
第80回 | |
第79回 | |
第78回 | |
第77回 | |
第76回 | |
第75回 | |
第74回 | |
第73回 | |
第72回 | |
第71回 | |
第70回 | |
第69回 | |
第68回 | |
第67回 | |
第66回 | |
第65回 | |
第64回 | |
第63回 | |
第62回 | |
第61回 | |
第60回 | |
第59回 | |
第58回 | |
第57回 | |
第56回 | |
第55回 | |
第54回 | |
第53回 | |
第52回 | |
第51回 | |
第50回 | |
第49回 | |
第48回 | |
第47回 | |
第46回 | |
第45回 | |
第44回 | |
第43回 | |
第42回 | |
第41回 | |
第40回 | |
第39回 | |
第38回 | |
第37回 | |
第36回 | |
第35回 | |
第34回 | |
第33回 | |
第32回 | |
第31回 | |
第30回 | |
第29回 | |
第28回 | |
第27回 | |
第26回 | |
第25回 | |
第24回 | |
第23回 | |
第22回 | |
第21回 | |
第20回 | |
第19回 | |
第18回 | |
第17回 | |
第16回 | |
第15回 | |
第14回 | |
第13回 | |
第12回 | |
第11回 | |
第10回 | |
第9回 | |
第8回 | |
第7回 | |
第6回 | |
第5回 | |
第4回 | |
第3回 | |
第2回 | |
第1回 |
1974年埼玉大学理工学部生化学科卒業。東京医科歯科大学医用器材研究所にて約3年間、「ホルモンの生体制御学」なる先端科学に挑戦。1980年に詩集『心的惑星圏』を自費出版。その後短編小説や詩を書いていたが、1993年、光文社より『脳に眠る「月のリズム」』を出版し、科学ジャーナリストとしてデビュー。以来、先端科学とスピリチュアリティ統合を目指して執筆活動を続けている。シェルドレイクの仮説を紹介する『なぜそれは起こるのか』(1996年)はベストセラーになった。
『魂の記憶』(2003年)を出版後は生きる意味に取り組み、ヒーリング・エナジーの研究を始めて、『幸せの進化形』 『ヒーリング・エナジー』(いずれも2005年)を出版。また、2006年12月にロシアのベストセラー本の邦訳版『「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択』、続いて2007年7月に『「願望実現の法則」リアリティ・トランサーフィン2―魂の快/不快の選択』ともに
(ヴァジム・ゼランド著 ほ
おじろ えいいち監修 徳間書店刊)を出版。2008年2月に『スピリチュアルの世界がよくわかる本』(中経の文庫)、2009年10月に『ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか?』(学習研究社)を出版。2006年に無限波動技術株式会社(Q-Wave
Technologies Inc.)を創設し、Q‐WaveヒーリングDVDなどを提供し始める。2009年12月に『人生を変えたいときに観るDVD』(発売・発行:無限波動技術)を出版。
公式サイト:http://www.eiichihojiro.jp