スピリチュアル・エナジー-ほおじろえいいち氏-
このページは、科学ジャーナリストの
ほおじろ えいいち氏によるコラムページです。
ほおじろ氏は、先端科学とスピリチュアリティの統合を目指した内容の執筆をされています。
一昨年の秋だったか、セミナーで「シンクロニシティ」や「フロー」についてお話ししたときに、心が温まってくるようなエネルギーを込めた自作の「ほほ笑み」と題するポエム(詩)の絵葉書を、参加者の方たちにプレゼントしたことがあります。それはある映像の写真の上につたない詩らしき言葉をのせ、絵葉書の形に印刷したものでした。ヒーリングポエムとでもいいましょうか。今回はそれを一部改変したので、以下にご紹介いたします。
ほほ笑み
手鏡に映った自分の顔…
思い出してみましょう
今までの人生で、一番楽しかったこと
それを心のなかにありありと思い浮かべましょう
そして一人ほほ笑むのです
そこで鏡のなかを見てください
ほほ笑みの顔って、いいものです
そして何よりほほ笑みのエネルギーって素晴らしい
宇宙から幸せのエネルギーが
たくさん流れ込んでくるから
鏡に映った自分の顔を見ながら笑うのを誰かがそばで見ていたら、何ともおかしな光景になってしまいますが、自分の顔はニヤニヤ笑っているのではなく、ほほ笑んでいるのです。ポジティブな気分で、心温まっている状態です。いくら自分の顔形に自信がなくても、ほほ笑んでいる顔というのはとても魅力的なものです。なぜなら、そのほほ笑みのなかに、ほんのりとした魂のレベルの楽しさや喜びのエネルギーがこもっているからです。
私がこのポエムをつくったのには訳がありました。自分の幸せにつながる願望を達成するためには、エネルギー的にどういう現象が起こっているのがよいのかを研究して、たどり着いた結論があります。それは、深層意識や潜在意識のなかにあるポジティブな要素が、表面意識(理性)によるポジティブな思考と一致して現象している必要があるということです。
そのようなときは、「意味ある偶然の一致」といわれる「シンクロニシティ」が起こりやすく、あるいはそれが頻発して「フロー」と呼ばれる状態になることもあります。フローとは、もっとも自分らしい場所でもっとも自分にふさわしいことをしていて、言葉には表現できない充実感や喜びを感じ、それに没入しているような状態です。その感覚の入り口として、心が温かくほほ笑んだ状態というのが一番よいのではないかと、私は考えたわけです。
本コラムの第45回で書いたように、ほほ笑むと、宇宙から幸運の波動ともいえるエネルギーが自分に流れ込んでくるようなのです。このエネルギーのことを、ロシアの元量子物理学者でベストセラー作家のヴァジム・ゼランドは『リアリティ・トランサーフィン』のシリーズ本で「外的意図のエネルギー」と呼び、重要視しています。
このエネルギーは、自分のなかから生じる意図(意志のようなもので、ゼランドは「内的意図のエネルギー」と呼ぶ)とは違って、社会や宇宙の方から、つまり自分の外側から自分に流れ込んでくるものです。とくに意気込んで願望を達成しようとしていなくても、何かラッキーなことが起こる場合、この外的意図のエネルギーが作用しているようです。
そのエネルギーは、言い方を変えれば「宇宙から自分に流れ込んでくる幸せのエネルギー」にほかなりません。
では、2010年の始まり、お正月休みのひと時に、ちょっとほほ笑んでみませんか?
まず手鏡を持ってきてください。大きさはどんなものでもかまいません。部屋にある鏡の前に立ってもいいでしょう。そして思い出してください。あなたの今までの人生で、一番楽しかったことは何ですか? 最近とても幸せに感じたことは何ですか? 心から感謝したいと思ったラッキーな出来事はありませんか? あるいはこれから起こるであろうラッキーな出来事…。それを心の中にありありと思い浮かべましょう。思い浮かべたら、一人ほほ笑むのです。そこで鏡のなかの自分を見てください。楽しそうなほほ笑みの顔を見てください。自分のほほ笑みの顔って、いいものです。光り輝いています。肌もツルツルしているし、元気そう。それに実際の歳よりずっと若いし、なんだか嬉しそうです。
実は…、それが現実なのかもしれません。鏡に映っている世界こそ、自分を映す姿なのですから…。
読者の皆さまにとって、2010年が幸せにあふれる良い年でありますように!
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※月刊誌『ムー』や『anemone』に掲載された記事の一部は、下記のページからご覧いただけます。
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1974年埼玉大学理工学部生化学科卒業。東京医科歯科大学医用器材研究所にて約3年間、「ホルモンの生体制御学」なる先端科学に挑戦。1980年に詩集『心的惑星圏』を自費出版。その後短編小説や詩を書いていたが、1993年、光文社より『脳に眠る「月のリズム」』を出版し、科学ジャーナリストとしてデビュー。以来、先端科学とスピリチュアリティ統合を目指して執筆活動を続けている。シェルドレイクの仮説を紹介する『なぜそれは起こるのか』(1996年)はベストセラーになった。
『魂の記憶』(2003年)を出版後は生きる意味に取り組み、ヒーリング・エナジーの研究を始めて、『幸せの進化形』 『ヒーリング・エナジー』(いずれも2005年)を出版。また、2006年12月にロシアのベストセラー本の邦訳版『「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択』、続いて2007年7月に『「願望実現の法則」リアリティ・トランサーフィン2―魂の快/不快の選択』ともに
(ヴァジム・ゼランド著 ほ
おじろ えいいち監修 徳間書店刊)を出版。2008年2月に『スピリチュアルの世界がよくわかる本』(中経の文庫)、2009年10月に『ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか?』(学習研究社)を出版。2006年に無限波動技術株式会社(Q-Wave
Technologies Inc.)を創設し、Q‐WaveヒーリングDVDなどを提供し始める。2009年12月に『人生を変えたいときに観るDVD』(発売・発行:無限波動技術)を出版。
公式サイト:http://www.eiichihojiro.jp