スピリチュアル・エナジー-ほおじろえいいち氏-
このページは、科学ジャーナリストの
ほおじろ えいいち氏によるコラムページです。
ほおじろ氏は、先端科学とスピリチュアリティの統合を目指した内容の執筆をされています。
ロシアの元量子物理学者ヴァジム・ゼランドは、ベストセラーになっている『リアリティ・トランサーフィン』(徳間書店)でしばしば「過剰ポテンシャル」ということをいいます。物理学者だけあって、使う言葉はむずかしいかもしれませんが、私は彼のこの考え方にとても共感します。
拙著『ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか?』(学研)にもご紹介しましたが、過剰ポテンシャルとは、「力んでしまっている状態」と考えていいでしょう。「ポテンシャル」とは、エネルギー・レベルのことなので、純粋にエネルギーと考えれば、過剰ポテンシャルとは、過剰なエネルギーということになります。つまり、それは心身に余分にため込んでいるエネルギーなのです。
余分にため込まれたエネルギーは、自然現象としてどこかへ流れて行くのが普通です。そして流れるとき、もともと持っていたエネルギーも一緒になって流れ去ってしまうこともあるでしょう。
お金が貯まると、必要以上に買い物をしたり、思ってもみない事態が起こって、たまったお金以上のお金が出て行ってしまうという人がいます。それはその人がもっているお金に関するネガティブなカルマなのですが、お金はエネルギーでもあり、このカルマを持っている人にとって、貯まったお金はまさに過剰ポテンシャルそのものでしょう。
お金に限らず、たとえば何かの願望を達成しようというとき、必要以上にそのことを思うと、やはり過剰ポテンシャルが生じ、そのエネルギーを解消しようという現象が起こって、願望は達成されにくくなります。
日常生活でもしばしば経験しているはずです。たとえば女性が、今日は大切な人と会わなければならないので、しっかりとお化粧をして、いつも以上に美しい顔にしようと力むと、お化粧がうまくいかないなどということはなかったですか?
男性でも、今日はしっかりとひげをそって出かけようと念入りにひげそりをしていると、鼻の下をうっかり傷つけてしまったなどという経験があるのではないでしょうか。野球でも、9回裏2アウト満塁で登場した4番バッターが、1本ヒットを打てば逆転サヨナラとなる場面で、力んでしまったために空振り三振。よく見る光景です。
好きで好きで仕方のない女性と付き合ってほしい男性が、彼女に何かとアピールして押しまくると、彼女は逃げてしまうというのも、男性側の過剰ポテンシャルのせいかもしれません。押してもだめなら引いてみなといわれているように、ちょっと関心のないふりをすると、今度は彼女の方が気になってくる。これもエネルギー現象の機微なのでしょう。
では、どうすればよいのでしょう。私は心がほほ笑んだ状態をなるべく多くつくるのがよいと考えています。そのためには瞑想する習慣を持つことも大切でしょう。しかし、なかなかそれができないという場合は、1日のうちに10分でも15分でもいいからリラックスできる自分だけの時間を持って、自分がいままでに一番幸福だと思ったときのこと、あるいは一番幸せと感じることを思い浮かべて、静かにほほ笑むのです。そういう習慣を持つだけでも違ってくるはずです。
笑うと、健康にも良いし、心がリラックスします。しかし、私の考える「心がほほ笑んだ状態」というのは、たとえばお笑い番組を見てゲラゲラと笑うのとは、質の違うものです。自分がいまここに存在していること、家族や友人と心が深いところで通じ合っていること、そしてこの瞬間に生かされていることに対して心の深いところから湧きあがる静かで輝きに満ちた喜び、そして感謝など。そういうスピリチュアルな心に満たされたほほ笑みです。心がそういう状態になると、心のエネルギーは質が深まり高まっていきます。そのエネルギーを使って何でもうまくできるようになると感じます。そして、実際に自然とすべてがうまくいくようになるのです。
卑近な例に話を戻すと、無理してポジティブになろうとしなくても、自然とポジティブな気持ちになるし、お化粧だって、ひげそりだっていつも以上にうまくいくでしょう。そういう心の状態で登場した4番バッターは、流れるように綺麗なフォームで軽くバットを振って、さよならホームランを打つことができるでしょう。心がほほ笑んだ状態で恋人にアプローチすれば、きっと恋も実るに違いありません。人生すべてそうありたいものです。
※本稿は最近(4月6日)、ほおじろえいいちのブログページにも掲載されたものです。
毎週火曜日前後に更新されますので、ご興味がありましたら是非アクセスしてみてください。
→ http://www.eiichihojiro.jp/blog/
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1974年埼玉大学理工学部生化学科卒業。東京医科歯科大学医用器材研究所にて約3年間、「ホルモンの生体制御学」なる先端科学に挑戦。1980年に詩集『心的惑星圏』を自費出版。その後短編小説や詩を書いていたが、1993年、光文社より『脳に眠る「月のリズム」』を出版し、科学ジャーナリストとしてデビュー。以来、先端科学とスピリチュアリティ統合を目指して執筆活動を続けている。シェルドレイクの仮説を紹介する『なぜそれは起こるのか』(1996年)はベストセラーになった。
『魂の記憶』(2003年)を出版後は生きる意味に取り組み、ヒーリング・エナジーの研究を始めて、『幸せの進化形』 『ヒーリング・エナジー』(いずれも2005年)を出版。また、2006年12月にロシアのベストセラー本の邦訳版『「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択』、続いて2007年7月に『「願望実現の法則」リアリティ・トランサーフィン2―魂の快/不快の選択』ともに
(ヴァジム・ゼランド著 ほ
おじろ えいいち監修 徳間書店刊)を出版。2008年2月に『スピリチュアルの世界がよくわかる本』
(中経の文庫)、2009年10月に『ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか?』
(学習研究社)を出版。2006年に無限波動技術株式会社(Q-Wave
Technologies Inc.)を創設し、Q‐WaveヒーリングDVDなどを提供し始める。2009年12月に『人生を変えたいときに観るDVD』(発売・発行:無限波動技術)を出版。
公式サイト:http://www.eiichihojiro.jp






























