スピリチュアル・エナジー-ほおじろえいいち氏-
このページは、科学ジャーナリストの
ほおじろ えいいち氏によるコラムページです。
ほおじろ氏は、先端科学とスピリチュアリティの統合を目指した内容の執筆をされています。
皆さまよくご存知の通り、シンクロニシティは、「意味ある偶然の一致」といわれています。なぜシンクロニシティが起こるのかについては興味深い問題で、私もずいぶん前から研究しています。3つくらいの発生パターンがあって、突然に単発的に来るもの、連続的に起こるもの、そして複雑に絡み合いながら束になって発生するものとがあります。
連続的に起こるものでおもしろい例がありました。今から10年ほど前、東京で大学生活を楽しんでいたE君は、1ヶ月に5回ほど合同コンパ(合コン)に参加し、フィアンセを捜していました。1回目の合コンでのこと。隣に座った女性にとりあえず名前と血液型を聞いてみると「ゆうこ、B型」とのこと。ところが第2回目の合コンでも「ゆうこ」さんがいて、血液型はB型。3回目の合コンで、隣に座った女性もやはり「ゆうこ」さんだったので、「もしかしてB型?」ときくと、彼女は驚いてしまったといいます。まさにB型だったからです。さて4回目の合コンではというと、E君は先手を打って「この中にゆうこちゃんいる?」ときくと、おずおずと手を挙げた女性がいて、なんとまたしてもその人の血液型はB型。そして5回目の合コンの時も「ゆうこ」さんがいて、その人の血液型はB型!
私たちはシンクロニシティが起こると、それが珍しくて、友達や家族の人たちに「こんなことがあったよ!」といってお話しするものです。また、どうしてそんなことが起こったのかと理由をあれこれ考えがちです。はじめは誰もがとても不思議な現象と感じるので、起こったことを人に話したりその理由を考えるのでしょうが、それはあまり意味がないようです。
逆に、起こったシンクロニシティの意味を見つけることが大切です。シンクロニシティが起こったら、それが自分にとってどういう意味を持つのかを考えるのです。そうすると私たちは自分の独自性を際立たせ、自分の長所をうまく発揮させることができるようになるばかりではなく、人生さえもよい方向に向いていくようになると、私は考えます。
人間は意味を見出す生き物です。人生の意味、生きる意味、仕事の意味など、様々なものに意味を見出さずにはいられない生き物です。だから、人間が意味を見失うと、生きていくのがつらくなります。したがって自分に起こったシンクロニシティの意味を考えることは、生きる力を強くすることにもつながるのです。
では、先ほどのE君に、5人のフィアンセ候補「ゆうこ」さん(血液型B型)が現れたシンクロニシティはどんな意味を持っていたのでしょう。単純に考えれば、E君は血液型がB型の、名前が「ゆうこ」という人と結ばれるという人生がすでに宇宙のどこかに存在していて、そこからE君にメッセージが寄せられていたということでしょう。あるいは、彼のソウルメイトが「ゆうこ」さんだということを知らせてくれていたのかもしれません。
E君が今どうしているのか追跡調査ができなくなってしまっているので、よくわかりませんが、もし彼がほんとうに「ゆうこ」さん(血液型はB型)と結婚して幸せな家庭を築いているのであれば、彼はあのときのメッセージを正確に受け止め、幸せを手に入れることができたということになります。そしてもし仮に彼が、「ゆうこ」さんでも血液型がB型でもない女性と結婚して、幸せな家庭生活を築いているのであれば、あのときのシンクロニシティは、「ゆうこ」で血液型がB型の女性は結婚してはいけないというメッセージだった可能性があります。
それはどちらかに決まっているではないか、そんなことをいうのはきわめて無責任(!)と思われる方がいるかもしれません。しかし、そうではないのです。シンクロニシティの意味は、非常に深いものがあります。私たちがスピリチュアルで、しかも直感的であればあるほど、私たちに起こったシンクロニシティの意味を理解することができます。それは理屈ではないところから来る確信ともいうべき理解です。
E君の例でいえば、彼が5人もの「ゆうこ」さんにめぐり合って、自分のソウルメイトは「ゆうこ」でB型と確信したか、「ゆうこ」でB型は気をつけろ、と確信したかが問題なのです。そしてその確信に沿って自信をもった人生を歩む。それは本当の幸せを得る基本でもあります。その意味で、普段から直感的な思考や判断をする能力をはぐくんでいないといけないのでしょう。
シンクロニシティが頻繁に起こるようになると、「フロー」という状態に近づいていくのですが、実はこれは筆者の最新著『スピリチュアルの世界がよくわかる本』(中経の文庫)の第3部にも書いたことです。興味のある方はぜひお読みください。
※ 無料電子小冊子『Qウエーブヒーリング
幸せの秘密』(pdf形式)のダウンロードはこちらからご自由にどうぞ。
★本コラムの著者・ほおじろえいいち先生は、月刊『ザ・フナイ』3月号にもご寄稿くださいます。『ザ・フナイ』もぜひお読みください!
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1974年埼玉大学理工学部生化学科卒業。東京医科歯科大学医用器材研究所にて約3年間、「ホルモンの生体制御学」なる先端科学に挑戦。1980年に詩集『心的惑星圏』を自費出版。その後短編小説や詩を書いていたが、1993年、光文社より『脳に眠る「月のリズム」』を出版し、科学ジャーナリストとしてデビュー。以来、先端科学とスピリチュアリティ統合を目指して執筆活動を続けている。シェルドレイクの仮説を紹介する『なぜそれは起こるのか』(1996年)はベストセラーになった。
『魂の記憶』(2003年)を出版後は生きる意味に取り組み、ヒーリング・エナジーの研究を始めて、『幸せの進化形』 『ヒーリング・エナジー』(いずれも2005年)を出版。また、2006年12月にロシアのベストセラー本の邦訳版『「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択』、続いて2007年7月に『「願望実現の法則」リアリティ・トランサーフィン2―魂の快/不快の選択』ともに
(ヴァジム・ゼランド著 ほ
おじろ えいいち監修 徳間書店刊)を出版。2008年2月に『スピリチュアルの世界がよくわかる本』(中経の文庫)、2009年10月に『ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか?』(学習研究社)を出版。2006年に無限波動技術株式会社(Q-Wave
Technologies Inc.)を創設し、Q‐WaveヒーリングDVDなどを提供し始める。2009年12月に『人生を変えたいときに観るDVD』(発売・発行:無限波動技術)を出版。
公式サイト:http://www.eiichihojiro.jp