スピリチュアル・エナジー-ほおじろえいいち氏-
このページは、科学ジャーナリストの
ほおじろ えいいち氏によるコラムページです。
ほおじろ氏は、先端科学とスピリチュアリティの統合を目指した内容の執筆をされています。
西洋占星術の研究家たちにとって、非常に興味深いことが昨年の冬至の日(2008年12月21日)を中心に起こっているのだそうです。それは、やぎ座に入ったばかりの太陽が、すでにやぎ座に入っていた冥王星と、冬至のまさにその日に重なるという、247年に1度しか起こらない現象です。また今まではいて座にいた冥王星が、今後15年ほどはやぎ座にとどまる「やぎ座冥王星時代」が始まったということです。
冬至とは、太陽から地球に降り注ぐエネルギーが最低となり、その日を境に再びエネルギーが増え始めるという境目の日。やぎ座は、占星術でいうと「社会における権力や権威」「男性的な支配力」「ヒエラルキーの頂点」「制限」「限度」「厳格」「抑制」などを象徴することから「今まで社会で認められてきたものを1番として認める」という意味合いもあるといいます。
冥王星は2006年に国際天文学連合によって太陽系の惑星からはずされましたが、占星術では「破壊と再生」「根底からの覆し」「極限へ向かう」「異変」「変容」「死と生まれ変わり」などの意味を持ち、「今までの体制や社会構造にショックを与える」パワーを持つといわれます。また、太陽は「自分自身」「自我」「行動」などだそうです。
そこで、冬至の日にやぎ座で太陽と冥王星が重なり、その後やぎ座冥王星時代となることを、占星家たちはこう解釈するのです。「過去の価値観からは何の解決策も得られない」「今まで社会で1番と認められていたことも根底から覆される」「既存の科学理論も崩れていく」「私たちの意識に変容が始まる」「冬至の後の90日間は、すべての人が何らかの魂の変容、変身、浄化などを経験する」など。
そういわれてみると、世の中で起こっている様々なことが腑に落ちます。私は経済の専門家ではないので詳しいことはわかりませんが、アメリカ発の世界不況の波は今まで社会で1番と認められていたものが根底から覆されているように見えます。今までの経済理論に基づく対策ではどうしようもないので、新しい理論や対策が模索されているようにも感じられます。
一方で、人々はスピリチュアルなものや癒し、あるいは心のデトックスなどということに強い関心を向け始めています。物質万能、実利万能の価値観も、よりスピリチュアルなものを重視する価値観へと確実に変わってきているのでしょう。これは1996年から始まった「海外・哲学・精神世界」などにスポットがあたるという「いて座冥王星時代」からの流れであるのかもしれません。
とはいえ、現実問題として、この激変の時代をどう乗り切ればいいのかが気になります。それぞれの立場で、それぞれの人たちが現実を冷静に見つめ、対処していかなければならないのでしょうが、私はここで「スイングバイ航法」なるものを思い出してしまいました。これは人工衛星などが宇宙空間を航行する優れた方法です。
惑星の引力を利用しながら、その惑星に限りなく近づき落下して行くものですが、うまく計算して、その惑星には衝突せずに、惑星をかすめて他の方向へ人工衛星を向かわせるのです。重力ターンとも呼ばれる航法で、惑星の引力を利用しているから、人工衛星そのものは推進パワーを使う必要はありません。超省エネです。しかも惑星の引力で、人工衛星を目的の方向にうまくターンさせてしまいます。あらかじめ計算して、大方向転換を起こさせるというわけです。
大激変が起こっていること、そして不況に見える世の中の変化とは、人工衛星がどんどん惑星に落下しているようなものなのかもしれません。しかしその大激変の力を利用して、私たち自身を新しい世界に向かわせる。そういうことはきっとできるのではないかと私は思うのですが、いかがでしょうか。少なくとも個人レベルではそのような意識で現実問題に対処し手を打って行けば…。私たちはスイングバイ航法のように、今を境に人生をうまく方向転換させ、幸せに向かっていけるのではないかと思うのです。
とすれば、今の大激変は、チャンスでもあるわけです。人工衛星がどんどん惑星に落下しているような力をうまく利用するチャンス…。そしてそのチャンスを生かせる自分になるためには、どうやら意識の変容を起こさせる「自分変革」が鍵かも。自分自身や、世界のネガティブなカルマ的要素に流されないためにも。やぎ座に入ったばかりの太陽が冥王星と重なる現象に対して占星術研究家たちが言うことをインターネットで調べていて、そんなことを考えました。
皆様にとって、2009年が素晴らしい年でありますよう、お祈り申し上げます。
★
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1974年埼玉大学理工学部生化学科卒業。東京医科歯科大学医用器材研究所にて約3年間、「ホルモンの生体制御学」なる先端科学に挑戦。1980年に詩集『心的惑星圏』を自費出版。その後短編小説や詩を書いていたが、1993年、光文社より『脳に眠る「月のリズム」』を出版し、科学ジャーナリストとしてデビュー。以来、先端科学とスピリチュアリティ統合を目指して執筆活動を続けている。シェルドレイクの仮説を紹介する『なぜそれは起こるのか』(1996年)はベストセラーになった。
『魂の記憶』(2003年)を出版後は生きる意味に取り組み、ヒーリング・エナジーの研究を始めて、『幸せの進化形』 『ヒーリング・エナジー』(いずれも2005年)を出版。また、2006年12月にロシアのベストセラー本の邦訳版『「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択』、続いて2007年7月に『「願望実現の法則」リアリティ・トランサーフィン2―魂の快/不快の選択』ともに
(ヴァジム・ゼランド著 ほ
おじろ えいいち監修 徳間書店刊)を出版。2008年2月に『スピリチュアルの世界がよくわかる本』(中経の文庫)、2009年10月に『ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか?』(学習研究社)を出版。2006年に無限波動技術株式会社(Q-Wave
Technologies Inc.)を創設し、Q‐WaveヒーリングDVDなどを提供し始める。2009年12月に『人生を変えたいときに観るDVD』(発売・発行:無限波動技術)を出版。
公式サイト:http://www.eiichihojiro.jp