スピリチュアル・エナジー-ほおじろえいいち氏-
このページは、科学ジャーナリストの
ほおじろ えいいち氏によるコラムページです。
ほおじろ氏は、先端科学とスピリチュアリティの統合を目指した内容の執筆をされています。
「未来には、あなたによって生み出される何かが待っている。人生は、あなたがそれを生み出すことを期待しているのだ。もしもあなたがいなくなれば、その何かも、生まれることなく消えてしまう。人生は、あなたがそれを生み出すことを待っているのだ。」
ロゴセラピーという新しい心理療法を発案したヴィクトール・エミール・フランクルが、ナチスの強制収容所に入れられていたときに語った言葉です。同じ収容所に入れられ、待っているものは死しかないと絶望していた二人の人間に、彼は心を込めてそう語ったのでした。その言葉を聞いた彼らは、ついに自殺するのを止めました。そして、これから襲ってくるかもしれないどんな苦難にも耐え、生き抜こうと決心したのです。
一人には、彼に深い愛情を寄せている一人の子どもがいて、外国で彼の帰りを待っていました。その子にとって彼は、他の人に代えることのできないかけがえのない存在でした。もう一人は科学者で、ある本のシリーズを書いていましたが、それは未完のままになっていました。その本のシリーズにとって、確かにその科学者は自分をこの世に生み出してくれる代替不能の貴重な存在だったのです(拙著『ヒーリング・エナジー』P140参照)。
子供をりっぱに育てながら過ごす幸せな未来の人生。そして素晴らしい本を書き上げる科学者としての未来。そういう未来が、彼らにそれをつくるよう期待している。自分の幸せな未来が、今の自分にそういう人生を作るよう働きかけている…。フランクルのこの視点は、実に新鮮です。すでに幸せな自分の未来の人生が宇宙のどこかに存在していて、それはその通りに熟成されることを待っている、というのです。
私たちはまだ人生の途中にいて、たとえ未熟でも、たいしたことを成し遂げていなくても、それは問題ではありません。誠実に生き続けてさえいれば、やがてそれなりに立派な人生が形作られるものです。そうした未来の自分の人生が、現在の自分自身へ心の底から期待している。私自身の経験からいって、それは時としてシンクロニシティーのような現象として起こってくると、私は考えています。
ご存知の通り、シンクロニシティーとは、同じようなことが起こってそこに何らかの“意味”が感じられるような出来事の発生現象です。そのようなことが自分の周りで起こったときとても大切なことは、その出来事に“意味”を見出せるかどうかです。そこに何らかの“意味”を見出せたとき、私たちの中で大きなエネルギーが生み出されるからです。そのエネルギーは、羅針盤の針を確実に幸せな未来の人生へと方向を合わせてくれます。そしてその方向へと進ませる推進力となってくれるのです。
では、シンクロニシティーが起こったら、どのように“意味”を見つけたらよいのでしょう。まず、自分の独自性や長所と関連して“感じればよい”のです。シンクロニシティーは、それらと無関係には起こらないからです。
あなたの独自性とは、今まであなたにいつも幸運を示してくれたある特定の数字かもしれません。また、生まれた場所、住んでいる家、今おこなっている仕事。あるいは得意なことがら、付き合っている恋人、あなたの子供とその名前、両親、境遇、環境、趣味、様々なものがあります。それらはあなたを特徴付け、あなたを独自なものにするために存在しています。そしてあなたの長所。シンクロニシティーはそういったあなたのものと関連しながら、それらを際立たせ、あなたに“意味”を直感的に感じさせてくれるのです。そうしたら、次にあなたの理性に納得してもらいましょう。たとえば、これは自分の未来の幸せへ通じる道だというように…。そうすると、それはあなたにエネルギーを生じさせるホンモノの“意味”になります。
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1974年埼玉大学理工学部生化学科卒業。東京医科歯科大学医用器材研究所にて約3年間、「ホルモンの生体制御学」なる先端科学に挑戦。1980年に詩集『心的惑星圏』を自費出版。その後短編小説や詩を書いていたが、1993年、光文社より『脳に眠る「月のリズム」』を出版し、科学ジャーナリストとしてデビュー。以来、先端科学とスピリチュアリティ統合を目指して執筆活動を続けている。シェルドレイクの仮説を紹介する『なぜそれは起こるのか』(1996年)はベストセラーになった。
『魂の記憶』(2003年)を出版後は生きる意味に取り組み、ヒーリング・エナジーの研究を始めて、『幸せの進化形』 『ヒーリング・エナジー』(いずれも2005年)を出版。また、2006年12月にロシアのベストセラー本の邦訳版『「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択』、続いて2007年7月に『「願望実現の法則」リアリティ・トランサーフィン2―魂の快/不快の選択』ともに
(ヴァジム・ゼランド著 ほ
おじろ えいいち監修 徳間書店刊)を出版。2008年2月に『スピリチュアルの世界がよくわかる本』(中経の文庫)、2009年10月に『ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか?』(学習研究社)を出版。2006年に無限波動技術株式会社(Q-Wave
Technologies Inc.)を創設し、Q‐WaveヒーリングDVDなどを提供し始める。2009年12月に『人生を変えたいときに観るDVD』(発売・発行:無限波動技術)を出版。
公式サイト:http://www.eiichihojiro.jp