スピリチュアル・エナジー-ほおじろえいいち氏-
このページは、科学ジャーナリストの
ほおじろ えいいち氏によるコラムページです。
ほおじろ氏は、先端科学とスピリチュアリティの統合を目指した内容の執筆をされています。
先日、李白社(フォレスト出版)から私のところに本が送られてきました。包みを開いてみると、それは船井幸雄さんの新刊書『退散せよ! 似非(エセ)コンサルタント』でした。驚いたのは、このタイトルです。私は科学ジャーナリストとして独立する前は、環境関連のコンサルタント会社に勤務していたので、このタイトルは強烈に私の心に飛び込んで来ました。いったい何が書いてあるのかとページを開くうちに、いつしかその本に引き込まれてしまいました。
私が昔携わっていたのは、環境アセスメントや応用地球物理学といった理科系のコンサルタント業務のうち、アメリカの親会社と一緒に行うプロジェクトの開発が主なものでした。そのアメリカの親会社は10年ほど前にある企業に買収され、今は数万人規模の世界的なコンサルタント会社になっていますが、30年くらい昔はまだそういうビジネスが日本ではあまり認知されておらず、お客さんに理解してもらうのが大変だったことを記憶しています。とくに専門のコンサルタント会社に相談するのに数百万円の費用がかかることを理解してもらうのがたいへんでした。
しかし、それよりも10年ほど前に船井さんは本格的な経営コンサルタントを立ち上げられたのですから、分野こそ違いますが、さまざまなご苦労があったことは想像に難くありません。彼が大学を卒業した時、日本では今でいう経営コンサルタントなど、影も形もありません。そういう時代からスタートされ、まさに日本における経営コンサルタント業のひな型をつくられたといっても過言ではない人物の本は読んで得るものは大きいでしょう。コンサルタントやお医者さんだけではなく、経営や営業に携わる人は一読しておいたほうがよいと思います。
経営関係にはうとい私ですが、それなりに本書を読んで合点したことをひとつ述べさせていただきます。それは、コンサルティングは「人間対人間」の仕事なので、相手(クライエント)の共感を得ながらコンサルティングを進めるのが、絶対に失敗しない経営のコツ(鉄則)のひとつだというところです。以下にその部分を転載してみます。
…転載始め…
コンサルティングの基本中の基本でありながら、つい忘れがちなのが「相手(クライエント)がしたくないことは言わない(強制しない)」という鉄則です。
明らかに正しいと思うアドバイスでも、相手がそれに共感しなかったり、はっきり「いやだ」というようなら、無理にしたがってもらってもまず成果は上がりません。
…(中略)…
とくに、経営コンサルタントも、ある程度の実績をあげて自分に自信がついてきた頃が要注意です。
成功体験によって、どこかに「オレのいうことを聞いていれば間違いないんだ」といった不遜な気持ちが芽生えてしまう。もっとも経営コンサルタントも医師も人間ですから、ある意味これは仕方のないことだと思います。
…(中略)…
ですから、つい“おしつけコンサル”をしてしまうのも、裏を返せば相手のために良かれと思ってのことだとわかります。まあ、それはそれでかまわないのです。
いけないのは、いつまでも相手の気持ちに気づかないで、おしつけコンサルに終始してしまうことです。親身になって熱のこもったアドバイスをしながらも、必ずどこかで一息入れて、常に相手の反応を確かめつつコンサルティングを進めるべきです。
…転載終わり…
これは、エネルギー・ヒーリングとまったく同じです。エネルギー・ヒーリングとは、ヒーラーがクライエントに対して、さまざまなヒーリング・エネルギーを送って体調を改善していくヒーリング手法です。気功法やレイキなどもエネルギー・ヒーリングの一種です。それを専門にする人をヒーラーといいますが、能力の高いヒーラーのなかにはクライエントと対面しなくても遠隔で行うことができる人がいます。
しかし、どんなに優れたヒーラーであっても、彼らが人間であるかぎり、一方的に自分のヒーリング・エネルギーをクライエントに送りつけるだけでは、あまり効果は期待できません。それは、私がエネルギー・ヒーリングの研究をしていてわかったことでもあり、実際にヒーリングを受けた体験からいえることなのです。
優れたヒーラーは、必ず相手の反応を確かめながらヒーリングを進めます。遠隔でヒーリングを行う場合でも、ヒーリングの後に必ず相手の反応や、ヒーリングを受けてどう感じたか、どう身体が反応したかの報告を受けるのです。それを「フィードバック」と呼んで、彼らはとても重視します。そのフィードバックにより、次のヒーリングに移っていくのです。
さらに、優れたヒーラーは、相手の波動(エネルギー・フィールドの波動)の特質をよく把握し、その周波数に共鳴させてヒーリング・エネルギーをうまく受け入れてもらえる技術を身につけています。
考えてみれば経営コンサルティングは、一種のエネルギー・ヒーリングでもあるといえるのかもしれません。私たちの暮らす世界や人間関係はすべてエネルギーの世界としてとらえることができます。相手の企業が経営上の問題で困っている時は、エネルギー体としてのその企業がエネルギー的にバランスを欠いた状態であるということでしょう。そのバランスを是正するのが経営コンサルタントであるならば、彼らの鉄則が優れたヒーラーの鉄則と同じであっても不思議ではありません。
なお、第5章に「常にプラス発想を心がける」というくだりがあり、そこに拙著『ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか?』が参考になったと書いてありました。船井さんはほんとうにそうだと思わないかぎり、そう書く人ではないことはよく存じ上げていますので、たいへん光栄です。拙著はスピリチュアルの世界の時流に反するようなので読者の理解が得られないかもしれないと心配していただけに、うれしくもありました。ありがとうございました。
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ほおじろ えいいちのブログ
〜カルマをエネルギーの法則で解くとどうなるのか?〜
http://www.eiichihojiro.jp/blog/essay/80
※あなたの環境を浄化するヒーリングDVD「スペース・シャワー」の詳細はこちら。
http://www.eiichihojiro.jp/coconi/item/coconi_06_SpaceShower.html
※「キングダム・オブ・ハッピネス」の詳細はこちら。
http://www.eiichihojiro.jp/healingdvd/item/DVD_01_hapiness.html
※「クリスタル・メディテーション」の詳細はこちら。
http://www.eiichihojiro.jp/coconi/item/coconi_02_CrystalMeditation.html
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1974年埼玉大学理工学部生化学科卒業。東京医科歯科大学医用器材研究所にて約3年間、「ホルモンの生体制御学」なる先端科学に挑戦。1980年に詩集『心的惑星圏』を自費出版。その後短編小説や詩を書いていたが、1993年、光文社より『脳に眠る「月のリズム」』を出版し、科学ジャーナリストとしてデビュー。以来、先端科学とスピリチュアリティ統合を目指して執筆活動を続けている。シェルドレイクの仮説を紹介する『なぜそれは起こるのか』(1996年)はベストセラーになった。
『魂の記憶』(2003年)を出版後は生きる意味に取り組み、ヒーリング・エナジーの研究を始めて、『幸せの進化形』 『ヒーリング・エナジー』(いずれも2005年)を出版。また、2006年12月にロシアのベストセラー本の邦訳版『「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択』、続いて2007年7月に『「願望実現の法則」リアリティ・トランサーフィン2―魂の快/不快の選択』ともに
(ヴァジム・ゼランド著 ほ
おじろ えいいち監修 徳間書店刊)を出版。2008年2月に『スピリチュアルの世界がよくわかる本』(中経の文庫)、2009年10月に『ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか?』(学習研究社)を出版。2006年に無限波動技術株式会社(Q-Wave
Technologies Inc.)を創設し、Q‐WaveヒーリングDVDなどを提供し始める。2009年12月に『人生を変えたいときに観るDVD』(発売・発行:無限波動技術)を出版。
公式サイト:http://www.eiichihojiro.jp