スピリチュアル・エナジー-ほおじろえいいち氏-
このページは、科学ジャーナリストの
ほおじろ えいいち氏によるコラムページです。
ほおじろ氏は、先端科学とスピリチュアリティの統合を目指した内容の執筆をされています。
米国プリンストン大学の工学者ロバート・ジャンという人が12年間に渡っておこなった実験があります。彼はこの実験のために電子技術で特殊な乱数(※)発生装置をつくりました。コイン投げを1秒間に数千回もの頻度でおこなうという、電子コイン投げ機です。ふつうのコイン投げは人がコインを投げて裏か表かを出すのですが、この機械はランダムに0か1かを発生させます。0が出れば表、1なら裏といった具合。彼のおこなった実験では、その機械に向かって人間が0か1かのどちらかが多く発生するように想念エネルギーを送ったのです。そして電子コイン投げ機はどのように反応するかを調べました。
一見、馬鹿げたようなこの実験に、とくに超能力者などではない普通の人100人以上が参加し、きわめて客観的に実験データが分析されました。その結果、なんと0か1かの発生傾向が、参加者が念じた方向に偏(かたよ)ることがわかったのです。つまり、人の想念はコイン投げの結果にある程度の影響を与えることが明らかにされたのです。ということは、たとえば無作為に当選者を選ぶ抽選で、自分が当たるよう念じて実際に当選させることもある程度できるということなのでしょう。
では、人間の想念エネルギーは乱数発生や偶然的要素の強い抽選などというものばかりではなく、人や物といった存在に対しても影響を与えることができるのでしょうか?
イギリスの科学ジャーナリストで先端科学の探究者としても知られるリン・マクタガートが、最近になって、インターネットを利用した画期的な実験をおこなっています。詳しくは彼女のサイト(http://www.theintentionexperiment.com/default.htm)に書かれています(英語ですが)。
彼女は著書『フィールド 響き合う生命・意識・宇宙』(河出書房新社刊)で、最新の量子物理学などの成果からエネルギー・ヒーリングなどの代替医療や超感覚的知覚能力といったものが、内部で互いに結びついている宇宙と深い関連があることを主張しました。すると、世界的に大きな反響があったので、彼女はその続編『意思のサイエンス』(PHP研究所刊)を書き、自らこの大胆な実験計画に取り組み始めたといいます。この本に従い、読者はある程度「気づき」など心の訓練を行いながら、想念を送る練習をします。そして希望者は彼女が作ったホームページにアクセスして、実験に参加するのです。
ともあれ彼女のサイトによると、すでにいくつかの実験がおこなわれており、人の想念が他の人や生物などに影響を与えることが示されています。たとえば、生体が光(バイオフォトン)を発していることを発見したことで有名なドイツの物理学者フリッツ・アルバート・ポップが協力した実験。ある種の藻、クラッスラという植物(別名:金のなる木)、そしてボランティアの人間(対象物)の映像を彼女のホームページに映し出します。そして、実験参加者の15人がそれらの対象から発するバイオフォトンが増えるという想念を10分ごとに送るのです。一方で、実験者はポップが開発したセンサーで対象物のバイオフォトン量の変化を測りました。その結果、想念を送られたときは、送られていないときより明らかに多くのバイオフォトンが放出されたというのです。
米国アリゾナ大学の精神医学者ゲリー・シュワルツが協力した実験では、参加した400人がアリゾナ大学の研究室に置かれたゼラニウムの葉っぱをインターネットのサイトから眺めました。そして「葉っぱよ、大きくなれ! 大きくなれ!」と念じたのです。さて、その結果は? このときも、放出されたバイオフォトンの量は、念じられた葉っぱの方が念じられなかった方より明らかに多かったのです。
このような研究結果から推測すると、どうやら私たちの想念は、他の存在にもある程度の影響を及ぼすといえそうです。ここから一気に飛躍することはできませんが、もし私たちの想念エネルギーが他者に影響を与えるのなら、私たちは家庭で、会社などの組織で、そして社会においてお互いに良い思いを送りあい、良い影響を与えあいたいものです。
※ 乱数・・・出現する値に規則性のない数
★ ほおじろ えいいち著の新刊書『スピリチュアルの世界がよくわかる本』(中経の文庫)はこちら。
※ 無料電子小冊子『Qウエーブヒーリング
幸せの秘密』(pdf形式)のダウンロードはこちらからご自由にどうぞ。
★本コラムの著者・ほおじろえいいち先生は、月刊『ザ・フナイ』3月号にもご寄稿くださいます。『ザ・フナイ』もぜひお読みください!
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1974年埼玉大学理工学部生化学科卒業。東京医科歯科大学医用器材研究所にて約3年間、「ホルモンの生体制御学」なる先端科学に挑戦。1980年に詩集『心的惑星圏』を自費出版。その後短編小説や詩を書いていたが、1993年、光文社より『脳に眠る「月のリズム」』を出版し、科学ジャーナリストとしてデビュー。以来、先端科学とスピリチュアリティ統合を目指して執筆活動を続けている。シェルドレイクの仮説を紹介する『なぜそれは起こるのか』(1996年)はベストセラーになった。
『魂の記憶』(2003年)を出版後は生きる意味に取り組み、ヒーリング・エナジーの研究を始めて、『幸せの進化形』 『ヒーリング・エナジー』(いずれも2005年)を出版。また、2006年12月にロシアのベストセラー本の邦訳版『「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択』、続いて2007年7月に『「願望実現の法則」リアリティ・トランサーフィン2―魂の快/不快の選択』ともに
(ヴァジム・ゼランド著 ほ
おじろ えいいち監修 徳間書店刊)を出版。2008年2月に『スピリチュアルの世界がよくわかる本』(中経の文庫)、2009年10月に『ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか?』(学習研究社)を出版。2006年に無限波動技術株式会社(Q-Wave
Technologies Inc.)を創設し、Q‐WaveヒーリングDVDなどを提供し始める。2009年12月に『人生を変えたいときに観るDVD』(発売・発行:無限波動技術)を出版。
公式サイト:http://www.eiichihojiro.jp