スピリチュアル・エナジー-ほおじろえいいち氏-
このページは、科学ジャーナリストの
ほおじろ えいいち氏によるコラムページです。
ほおじろ氏は、先端科学とスピリチュアリティの統合を目指した内容の執筆をされています。
こんな話があります。ある日、ローストビーフをつくろうとしていた婦人が、肉をオーブンに入れる前に小さく切りました。それを見ていたある人が不思議に思って理由を尋ねると、彼女は自分の母が同じようなやり方をしていたからと答えました。しかし後になって、その婦人も理由が知りたくなって母親に尋ねてみました。すると、「おまえのおばあちゃんが、いつもそうやっていたからよ」と答えました。それではと、今度は祖母に尋ねてみると、「だって家にある鍋の大きさに合わせるには、それしかなかったからね」。
この婦人の習慣は、祖母がやっていたことを鵜呑みにしていた母親がやっていたことを、さらに娘が鵜呑みにして起こっていたことだったのです。この婦人は、肉を大きくしたら、もっとおいしいローストビーフがつくれると思わなかったのでしょうか。私はこう思うのです。彼女は直感的にはうすうすと感じてはいたが、その直感を理性が取り上げることができなかった。脳と心が一種の硬直状態にあったのではないか、と…。
仕事の現場を見てみましょう。ある作業をするのですが、その仕方を先輩から習いました。その先輩は、そのまた先輩から習いました。何の疑問もなく、そのやり方をそのまま踏襲すると、この婦人と変わりはありません。しかし、彼女とはまったく違う特性を持った人たちもいます。新しい時代に即したやり方があるはずだと感じる直感や魂から湧き上がるものに対して、理性が耳を傾けることのできる特性です。そして魂と理性が一致して納得すれば、あとは行動あるのみ。彼らは職場に素晴らしい変革をなすことができるのです。
そんな彼らを私は「マインドフル」な人と呼んでいます。マインドフルとは、ハーバード大学の心理学者エレン・J・ランガー博士によって1980年代に提唱された考え方ですが、一言でいえば、「心が柔らかい状態」ということでしょう。そこで、私は、自分がどのくらいマインドフルなのかを検証するための簡単なチェックテストを考案しました。次のようなものです。もしよかったらやってみてください(上の文章から推測して考えないで、普段の自分はこうだというように)。
☆ ☆ ☆
次の各設問に、自分に当てはまる程度を 1〜5で答えてください。あまり深く考えず、こんな感じかなというようにお答えください。各数値の目安は次のようにします。
1=その通り
2=どちらかというと、そうである
3=どちらともいえない
4=どちらかといえば、そうではない
5=そうではない
1)新しいもの好きなので、新しいファッションや新製品、最新の情報などに触れると心がわくわくしてくる。
2)新しい人と会うときは、その人の身分や職業よりも、その人の人間性や趣味などを知りたいと思う。
3)前例にならってことを進めるよりも、自分なりのやり方を工夫して進める方が好きだ。
4)ニュースなどに接するとき、そのニュースを鵜呑みにせず、その背景やニュースの真実性について考えてしまうことがよくある。
5)怒りや恐れなどの何らかの感情を自分がいだくと、すぐにそれに気づくことができる(後になってから気づくのではない)。
6)人の様子がいつもと違うとすぐに気づく方だ。
7)過去や未来のことにはこだわらない方だ。
8)結果よりも、結果に至る過程(プロセス)を見ることが大切と考えている。
9)理屈では正しいと納得しても、心が納得していないときは行動に移さないことが多い。
10)自分の周りでシンクロニシティがよく起こっている。
☆ ☆ ☆
上の各設問にあなたが答えた数値を合計してください。何点になりましたか? それがあなたのマインドフル度の指標ですが、その評価法はこちらに掲載しておきました。
http://www.eiichihojiro.jp/works/blog_topics.html
ランガー博士によると、マインドフルには、次の三つの大きな特徴があるといいます。@新しいカテゴリーが創造できる。 A新しい情報を積極的に受け入れることができる。
B多面的な視点からものごとを認識できる。おそらくこの三つは、直感や、魂の生き生きとした躍動のエネルギーがなければできないことでしょう。したがって、マインドフルな心とは、潜在意識や深層意識(つまり魂)が関与したものであろうと私は考えます。そして、そのような潜在意識(魂)が理性とぴったりと一致して現象していることにより、一種の快感や幸福感を覚えている状態なのです。
それはまた、私たちが「今」という瞬間に集中できて、充実して生きていると感じている状態でもあるのでしょう。博士もこの「今」を重要視しています。どうやら「今」を大切にするマインドフルな姿勢は、私たちの幸せにとって非常に重要な鍵を握っているようです。
※「マインドフル」については拙著『ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか?』(学研)の第3章に詳しく書いています。
※ほおじろえいいちの最新著『人生を変えたいときに観るDVD』はこちらから。無限波動技術オンラインショップのみからの販売となっています。
http://www.eiichihojiro.jp/works/9784903902036.html
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★ ヒーリングDVD各種についてはこちら
http://www.eiichihojiro.jp/coconi/index.html
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1974年埼玉大学理工学部生化学科卒業。東京医科歯科大学医用器材研究所にて約3年間、「ホルモンの生体制御学」なる先端科学に挑戦。1980年に詩集『心的惑星圏』を自費出版。その後短編小説や詩を書いていたが、1993年、光文社より『脳に眠る「月のリズム」』を出版し、科学ジャーナリストとしてデビュー。以来、先端科学とスピリチュアリティ統合を目指して執筆活動を続けている。シェルドレイクの仮説を紹介する『なぜそれは起こるのか』(1996年)はベストセラーになった。
『魂の記憶』(2003年)を出版後は生きる意味に取り組み、ヒーリング・エナジーの研究を始めて、『幸せの進化形』 『ヒーリング・エナジー』(いずれも2005年)を出版。また、2006年12月にロシアのベストセラー本の邦訳版『「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択』、続いて2007年7月に『「願望実現の法則」リアリティ・トランサーフィン2―魂の快/不快の選択』ともに
(ヴァジム・ゼランド著 ほ
おじろ えいいち監修 徳間書店刊)を出版。2008年2月に『スピリチュアルの世界がよくわかる本』(中経の文庫)、2009年10月に『ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか?』(学習研究社)を出版。2006年に無限波動技術株式会社(Q-Wave
Technologies Inc.)を創設し、Q‐WaveヒーリングDVDなどを提供し始める。2009年12月に『人生を変えたいときに観るDVD』(発売・発行:無限波動技術)を出版。
公式サイト:http://www.eiichihojiro.jp