スピリチュアル・エナジー-ほおじろえいいち氏-
このページは、科学ジャーナリストの
ほおじろ えいいち氏によるコラムページです。
ほおじろ氏は、先端科学とスピリチュアリティの統合を目指した内容の執筆をされています。
私たちの魂は、もともと完全で統合されたひとつのものだった。しかし何らかの理由でそれが男の魂と女の魂に分裂して、それぞれ男と女の肉体を持ってしまった。だから彼らはこの世に生まれて、お互いに自分の魂の片割れを求めるようになる。望みがかなってその魂の片割れと結婚し、一緒に暮らし始めると、二つの魂は溶け合い、まるで一つの生命のようにお互いが相手の存在なしではありえず、この世とも思えない至福の愛を体験する…。これがいわゆる世にいわれる「ソウルメイト」です。
詳しい人ならこれは「ツイン・ソウル」という理想的なソウルメイトのことだと理解されるでしょう。ソウルメイトにはカルマ的ソウルメイトもあって、そういう2つの魂は前生からのカルマを解決するためにこの世でも再び夫婦になって、学びを得るともいわれます。その学びの中には苦しみや困難もあり、それらを経験(解決)することで前生からのカルマを清算するというのです。
本コラム第28回(2007年12月15日)では、「運命の赤い糸は、エネルギーの糸?」と題して、ソウルメイトについて、エネルギー的な観点から考えてみました。ある特殊な装置で相思相愛の2人の様子を観察すると、おもしろい現象を観察することができます。相手に愛の気持ちを向けると、その人のエネルギー・フィールドの心臓あたりから相手に向かってエネルギーの「ひも」のようなものが延びます。また、小指の先からも独特なエネルギーが放出されるのです。このエネルギーのひもこそ、ソウルメイトを結び付ける運命の赤い糸なのかもしれません。
実験で観察されたこのエネルギーのひもは、次回のセミナー(5月24日に予定)でスクリーンに映してお見せしたいと思っていますが、変化する一種の情報エネルギーの球体とみることも可能です。それはおそらく私たちの魂の一部か、魂に関連する何らかのエネルギーではないかと、私は考えています。
『魂の記憶』(日本教文社刊)という拙著の中で、私のこんな詩を紹介しました。
縮むと赤い 膨らむと蒼い 綿のような光球で
ふたつの影が キャッチボールをしていた
大学時代に友人とキャッチボールをしていたときに得たインスピレーションを短い詩にしたものです。これは私たちの人間関係のエネルギー的な側面を視覚的にうまく表現できたのではないかと、今でもとても気に入っています。
人間関係の最小単位は、2人です。2人が向き合って話をしています。それは決して機械的な話ではありません。感情や情動をともなっているのです。「あなたのことが大好きだよ」「あなたをとても愛しているよ」「2人で子供をもうけて、幸せに暮らそうよ」「あのような素敵な家に住んで…」などという会話はポジティブで愛にあふれた情報エネルギーの交換です。そういう時、2人の間でキャッチボールされている光の球は虹色に輝いていることでしょう。虹色に光る球を交換しているうちに、やがて2人の魂も虹色に染まってくるのです。そして、それはまるで一つに合体した魂の様相を呈してきます。まるでツイン・ソウルのように…。
これは単なる文学的表現で言っているのではありません。ある程度、先端科学の理論で裏付けられるものとして言っているのです。アメリカ・アリゾナ大学の精神医学者ゲリー・シュワルツ博士は、「動的記憶仮説」を提唱しています。『魂の記憶』(日本教文社刊)で詳しく書きましたが、この仮説を簡単に言うと、「あらゆるものはシステムを形成しており、そのシステムどうしは絶えず情報エネルギーを交換している。そしてその交換の間に、それらのシステム間に独特の記憶が蓄積される」というものです。
ちょっとむずかしいと思われるかもしれませんが、愛する2人の会話の例でいえば、こういうことになります。2人が愛の情報エネルギーを交換しているうちに、2人のエネルギー・フィールドのなかに2人にしかない素晴らしい愛の記憶が蓄積される…。そして、それはそのまま2人の魂が一つに合体したエネルギー体のようになると思われるということなのです。
このコラムで何回も述べてきましたが、人間はエネルギー情報体です。細胞や組織も波動エネルギーを発し、全身も光に包まれています。その光エネルギー体を科学者たちはエネルギー情報体と呼んでいます。愛する2人のエネルギー交換は、エネルギー情報体(システム)どうしのエネルギー交換現象でもあるわけです。それが素晴らしいソウルメイトを形作っていくのではないかと、私は考えます。
ではカルマ的ソウルメイトはどうなのでしょう。現象としてはまったく同じです。しかし大きな違いが一つあります。それは2人がネガティブな情動エネルギーを交換し合うということです。「あなたが憎い」「私のことを裏切った」「仕返しをしてやる」というような嫌悪、怒り、嫉妬などの情動を含んだ情報エネルギーを交換し合うのです。それなら別れてしまえばいいのにと思いますが、それができません。そうしているうちに、2人の間にネガティブな記憶が蓄積されてしまう。そして、それがまるでお互いを苦しめ合う一つの魂ようになってしまう…。
ツイン・ソウルやカルマ的ソウルメイトの現象。実は、このようなことは、特定の夫婦の間だけではなく、程度の差こそあれ、私たちを取り巻くすべての人間関係で起こっているのかもしれません。
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1974年埼玉大学理工学部生化学科卒業。東京医科歯科大学医用器材研究所にて約3年間、「ホルモンの生体制御学」なる先端科学に挑戦。1980年に詩集『心的惑星圏』を自費出版。その後短編小説や詩を書いていたが、1993年、光文社より『脳に眠る「月のリズム」』を出版し、科学ジャーナリストとしてデビュー。以来、先端科学とスピリチュアリティ統合を目指して執筆活動を続けている。シェルドレイクの仮説を紹介する『なぜそれは起こるのか』(1996年)はベストセラーになった。
『魂の記憶』(2003年)を出版後は生きる意味に取り組み、ヒーリング・エナジーの研究を始めて、『幸せの進化形』 『ヒーリング・エナジー』(いずれも2005年)を出版。また、2006年12月にロシアのベストセラー本の邦訳版『「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択』、続いて2007年7月に『「願望実現の法則」リアリティ・トランサーフィン2―魂の快/不快の選択』ともに
(ヴァジム・ゼランド著 ほ
おじろ えいいち監修 徳間書店刊)を出版。2008年2月に『スピリチュアルの世界がよくわかる本』(中経の文庫)、2009年10月に『ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか?』(学習研究社)を出版。2006年に無限波動技術株式会社(Q-Wave
Technologies Inc.)を創設し、Q‐WaveヒーリングDVDなどを提供し始める。2009年12月に『人生を変えたいときに観るDVD』(発売・発行:無限波動技術)を出版。
公式サイト:http://www.eiichihojiro.jp