スピリチュアル・エナジー-ほおじろえいいち氏-
このページは、科学ジャーナリストの
ほおじろ えいいち氏によるコラムページです。
ほおじろ氏は、先端科学とスピリチュアリティの統合を目指した内容の執筆をされています。
夢とは、いったい何なのでしょう。昼間現実に経験したことが変形されて出てくるような夢もあれば、妙に意味ありげな夢もあります。予知夢といわれるようなものもあります。また、夢枕に観音様が現われたり、死んだ人たちが現われたりする現象もよく知られています。誰でも寝ているときは夢見状態で一種の幽体離脱をしているのではないかという説もあります。一般(科学的)には、脳の青斑核の周囲の細胞が逆説睡眠(レム睡眠)を発生させ、そのとき私たちは覚醒状態と同じようになって夢を見ているといわれています。逆説睡眠とは、周期的に来る一種の浅い眠りで、そのとき私たちは目玉をぐるぐる動かしているのだそうです。
先月末に出版したばかりの本『[願望実現の法則]リアリティ・トランサーフィン2』(ヴァジム・ゼランド著
ほおじろえいいち 監修 須貝正浩訳 徳間書店)の第1章に、とてもおもしろいことが書いてあります。私たちは夢の中では自分の“魂”が“バリアントの空間”を旅しているというのです。非常におもしろい考え方です。バリアントの空間とは、第1巻の『振り子の法則』をお読みいただいた方はすでにご存知ですが、あなたの人生のどんなシナリオも貯蔵されている、特殊な多相空間のことです。あなたに関する過去・現在・未来のどんな記憶も貯蔵している宇宙のアカシックレコードの空間といってもいいでしょう。
ゼランドはこんなことも書いています。古代の魔法使いたちは夢の中で自分の人生のいろいろなところを旅する術を心得ていたのかもしれない。現代でも、年に数万人の人たちが忽然と姿を消しているのも、彼らがたまたま夢の中で違う人生の層に入り込んでしまって、現実の人生に戻って来ることができなくなってしまったからではないか…。本当だとすると、恐い話です。
また、こんなことも書いています。人間の脳は、夢に見るような出来事のすべてをメモリーとして保存するだけの充分な記憶容量はない。脳が記憶しているのは、バリアントの空間にアクセスできるインターネットのアドレスのような情報だけだ…。ちょうどネットサーフィンしているのが私たちの夢見状態だとすれば、脳の中にあったインターネットのアドレスを偶然に、あるいは意図的にクリックして、そのサイトへ飛んで私たちはその画面を見ている。それが夢。なるほど、そう考えると、いろいろなことに合点が行くような気もします。
実は、第1章でゼランドが夢の話を持ち出しているのは、私たちが願望を実現するときの法則を説明するためです。バリアントの空間における魂の旅は、物体の慣性による影響を受けません。そのため夢の中での動きはたいへんスムーズで、夢の中では、実現を願ったことは間髪をいれずに現実化します。そして、私たちが昼間活動している現実の世界でも原理は根本的にまったく同じだと、ゼランドはいうのです。違うのは、シナリオが遂行されるスピード。つまり、現実では、夢の中と同じ法則によってことがらが展開されるが、電光石火の早業でというわけにはいかない。なぜなら、現実にある物質の慣性が働き、現実化のスピードが遅くなるから…。
しかし、スピードが遅くても、あとは時間の問題で、現実世界でも願望は夢の世界でのように実現する。つまり、現実の世界でも、あなたの願望は、ある法則に従えば、実現されるようになっている。それが、リアリティ・トランサーフィンにおける“願望実現の法則”だというわけです。
本書第2巻に示されたゼランドの考え方でとても優れていると思うのは、願望実現をエネルギー的側面からとらえているところです。本コラム第16回(誰でも願い事はあるけれど…)ではそのさわりを述べましたが、願望を実現するのは“意図のエネルギー”であるという考え方です。そのエネルギーも、内的意図のエネルギー、そして外的意図のエネルギーがあり、それらをはっきりと認識し、その両方をうまく動かすことが願望実現のコツ。ゼランドはそう言い切ります。
前回の本コラムで述べた、“スピリチュアルライン”を成長させることと、外的意図のエネルギーは、実はとても関連が深いのですが、この点については次回お話しいたしましょう。
※本コラムの著者・ほおじろえいいち先生は、月刊CD・カセット情報「JUST」(9月号)にゲストとして登場されます。ぜひお聴きください!
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1974年埼玉大学理工学部生化学科卒業。東京医科歯科大学医用器材研究所にて約3年間、「ホルモンの生体制御学」なる先端科学に挑戦。1980年に詩集『心的惑星圏』を自費出版。その後短編小説や詩を書いていたが、1993年、光文社より『脳に眠る「月のリズム」』を出版し、科学ジャーナリストとしてデビュー。以来、先端科学とスピリチュアリティ統合を目指して執筆活動を続けている。シェルドレイクの仮説を紹介する『なぜそれは起こるのか』(1996年)はベストセラーになった。
『魂の記憶』(2003年)を出版後は生きる意味に取り組み、ヒーリング・エナジーの研究を始めて、『幸せの進化形』 『ヒーリング・エナジー』(いずれも2005年)を出版。また、2006年12月にロシアのベストセラー本の邦訳版『「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択』、続いて2007年7月に『「願望実現の法則」リアリティ・トランサーフィン2―魂の快/不快の選択』ともに
(ヴァジム・ゼランド著 ほ
おじろ えいいち監修 徳間書店刊)を出版。2008年2月に『スピリチュアルの世界がよくわかる本』(中経の文庫)、2009年10月に『ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか?』(学習研究社)を出版。2006年に無限波動技術株式会社(Q-Wave
Technologies Inc.)を創設し、Q‐WaveヒーリングDVDなどを提供し始める。2009年12月に『人生を変えたいときに観るDVD』(発売・発行:無限波動技術)を出版。
公式サイト:http://www.eiichihojiro.jp