スピリチュアル・エナジー-ほおじろえいいち氏-
このページは、科学ジャーナリストの
ほおじろ えいいち氏によるコラムページです。
ほおじろ氏は、先端科学とスピリチュアリティの統合を目指した内容の執筆をされています。
お正月が来ると、数学者秋山仁さんのことを思い出します。数年前にある大学の文化祭でおこなわれた彼の講演会でのお話が実におもしろく、かつまた感銘したからでもあります。そのとき秋山先生は、ボサボサの長髪をふりみだし、バンダナに派手なポロシャツ姿で聴衆の前に登場しました。「うわー、相当の変人!」。失礼ながら、テレビで一、二度だけ見たことのある風貌を、実際に目にした私の、これが第一印象でした。
華奢な体に似合わず大きな声でとても親しく話しかける眼鏡の奥の瞳の輝きに、いつしか私は引き込まれていました。学生時代の苦労話。成績はいつもビリから二番目。受験という受験はすべて失敗。とはいうものの心のどこかで、数学を勉強したいと本気で思っていたのでしょう。数学の成績が悪いので、大学院で数学を勉強したいと先生にいうと、あきれられたのだそうです。また何度か落ちて、やっと入った大学院の卒業論文も、有名な指導教官に「こんなんじゃダメ」と、破り捨てられてしまったといいます。実に悔しかったことでしょう。涙、涙の物語。
ところが彼の偉いところは、何度かあった「悔しさで泣きを見たこと」をバネに、努力、努力、努力でがんばり抜いたところです。そして、彼はついに日本では誰も手を着けていなかったグラフ理論を勉強するためアメリカのミシガン大学への留学を果たし、その理論の第一人者、ハラリー教授に認められることになったのです。
帰国後、彼は学会で研究成果を発表しました。しかし、朝一番の発表には司会者と時計番の先生しか聴衆がいなかったといいます。なにせ、グラフ理論という、日本ではまだ知られていない分野だったから。そこで彼はまた悔しさに泣きを見るのです。いつの世も、先駆者とはつらいものです。しかし、「いつか聴衆を会場一杯にしてやる」と、彼は奮起、努力を続けたのです。
その結果は、誰の目にも明らかでしょう。数学者・秋山仁といったら、知らない人はいません。そんな彼のいったことで私の心を打ったことが3つありました。
その1。才能など無くたっていい。とにかく努力を続けるのだ。そうしたら才能なんて後から出てくるものだ。だから皆さん、何でもいいから自分の好きなことを今日からやりなさい。毎日が楽しくなりますよ。
その2。人のやらないこと(グラフ理論)に賭けてみようと思った。毎年お正月に、今年1年何をテーマにしようかを考える。
その3。そしていったん決めたら1年365日、そればかり考える。毎日同じテーマで新しい定理づくりばっかり考えるのだ。しかし、大晦日になったら、そのテーマは忘れる。
私は最近、誰にでも自分の好きなことには必ず才能があると、考えるようになりました。なぜなら人間は、人それぞれにさまざまな能力を発展させるべくプログラムされた生物だと考えるからです。2月に出版を予定している本にも書きましたが、一見才能がないと思えても、それが好きで、それをやっていると楽しい場合、必ずそこに才能が眠っているのです。だから、秋山先生がいうように、何でもいいから自分の好きなことをやり続ければ、後から才能が出てくるということになるのではないでしょうか。
スピリチュアルというと、自己啓発や一種独特の精神世界や宗教的なものを思い浮かべる人は多いと思います。たしかにそれらもスピリチュアルなものでしょうが、自分の好きなことをやり続け、その分野で才能を開花し、自分なりのレベルでもいいから一種の境地に入ることは、実はすごくスピリチュアルなことだと私は思います。自分の好きな分野で才能が開花すると、それが自分自身の精神性(スピリチュアリティ)を高めてくれるからでもあります。
その意味では、自分の好きな道を進んでいるときどんなにつらい思いをしても、泣きを見ても、それをバネに努力、努力でがんばることが、やはり成功や幸せをつかむためには絶対に必要なことだと思うのです。そして、その道を進むほどに、スピリチュアルなエネルギーが湧き出てくるのだと思います。
さて、皆さんの好きなことは何ですか? やっていて楽しいことは何ですか? 今年、どんな努力をしていきますか?

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1974年埼玉大学理工学部生化学科卒業。東京医科歯科大学医用器材研究所にて約3年間、「ホルモンの生体制御学」なる先端科学に挑戦。1980年に詩集『心的惑星圏』を自費出版。その後短編小説や詩を書いていたが、1993年、光文社より『脳に眠る「月のリズム」』を出版し、科学ジャーナリストとしてデビュー。以来、先端科学とスピリチュアリティ統合を目指して執筆活動を続けている。シェルドレイクの仮説を紹介する『なぜそれは起こるのか』(1996年)はベストセラーになった。
『魂の記憶』(2003年)を出版後は生きる意味に取り組み、ヒーリング・エナジーの研究を始めて、『幸せの進化形』 『ヒーリング・エナジー』(いずれも2005年)を出版。また、2006年12月にロシアのベストセラー本の邦訳版『「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択』、続いて2007年7月に『「願望実現の法則」リアリティ・トランサーフィン2―魂の快/不快の選択』ともに
(ヴァジム・ゼランド著 ほ
おじろ えいいち監修 徳間書店刊)を出版。2008年2月に『スピリチュアルの世界がよくわかる本』
(中経の文庫)、2009年10月に『ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか?』
(学習研究社)を出版。2006年に無限波動技術株式会社(Q-Wave
Technologies Inc.)を創設し、Q‐WaveヒーリングDVDなどを提供し始める。2009年12月に『人生を変えたいときに観るDVD』(発売・発行:無限波動技術)を出版。
公式サイト:http://www.eiichihojiro.jp