スピリチュアル・エナジー-ほおじろえいいち氏-
このページは、科学ジャーナリストの
ほおじろ えいいち氏によるコラムページです。
ほおじろ氏は、先端科学とスピリチュアリティの統合を目指した内容の執筆をされています。
今から10年ほど前に私は『地球は心をもっている』(日本教文社)という本を出しました。この本は出版当時、世間ではほとんど注目されなかったようですが、私は今でもこの本に書いたように、私たちの地球は大きな1つの心を持っていると考えています。この考えは、故アーナ・ウィラー博士が唱えた仮説に基づいたものです。
博士はカナリヤ諸島やアフリカ西海岸の島に太陽観測の天文台を建てて観察をするなどのめざましい活躍をしたことで、スペイン国王やスウェーデン国王から叙勲されている天体物理学者でした。祖父は世界的に有名なスウェーデンの劇作家、アウグスト・ストリンドベリです。その彼が、地球は一つの大きな心ともいえる一種の「場」(これを「惑星心場」と呼ぶ)につつまれており、それが生命誕生やシンクロニシティ、さらには過去から現在にいたる私たち人類を含むすべての生命に影響を与え続けてきたというのです。
これは、地球の物質循環系はすべてつながっているので地球はひとつの生命体といえるという、「ガイア仮説」を一歩進めたものと考えることができます。地球は物質的に見てひとつの生命体であるならば、心のようなもの、あるいはエネルギー場のようなものを持っていてもおかしくはないと、一歩進めて考えたものだからです。
そこで私は「ガイア」に変わる新しい名前を地球につけたいと博士に申し入れました。すると博士は愛と美の女神「フレイア」がよいといってきました。自然界には重力、電磁気力、強い力、弱い力の4つの力が存在しますが、惑星心場と関係すると思われる生命を成り立たせる気やプラナ、あるいは愛の力とも呼ぶべき未知の第5の力に、地球はつつまれているかもしれないというのが、その理由の1つでした。だからこれを本書で私は「フレイアの仮説」と呼びました。
私は、地球の心とは、次のようなものではないかと思います。
・私たちの心と共鳴したり、影響をしあったりする媒体。あるいは過去からの私たち人間の活動の記憶情報を蓄積しているもの。
・未来の出来事を予測できるようなコード(暗号)を生み出すものや、未来予知を起こさせる意図のようなもの。
・100匹目の猿現象があるとすれば、それを起こさせる本体。
・私たちの魂が輪廻転生するならば、その魂の故郷(ふるさと)のようなもの…。
現代物理学、とくに量子物理学やホログラフィック理論の発展によって明らかになってきたことやインターネット技術の発達によって生じている現象を見るにつけ、私はますます「地球の心の存在」を強く感じます。
量子力学では「からみあいの法則」があります。これは2つのミクロな粒子が一体となって現象していることを説明する理論ですが、それはミクロな世界だけでなく、マクロな世界でも起こっているようだということがいわれ始めています。極論が許されるならば、ここから、私もあなたもエネルギー的にはつながっていて、おたがいに何らかの影響を与えあっているということになります。その媒体が、惑星心場(地球の心)なのかもしれません。
ホログラフィック理論の主張をわかりやすく解釈すると、私たちの身体をつくる全身のどの細胞にも同じ遺伝子(DNA)情報が入っているように、地球上のどこの空間にも地球全体の情報が宿っているということになります。目の前にコップがあって、そのなかに水が入っているとすれば、その水のなかには地球のすべての情報が入っているともいえるわけです。そして、そうさせているのが、惑星心場(地球の心)なのかもしれないのです。
インターネットの発展にともなってこんなびっくり情報に接することもできるようにもなってきました。インターネット網を活用して世界中の人々が今何を考え、何をつぶやいているかを解析すると、近い将来に地球上で何が起こるかが予測できるようだというのです。また、いわゆるスピリチュアル系の人たちのなかでもとくに「自我を超え、より高いレベルの意識、お互いにつながりあった大いなるワンネスのレベルに到達しよう」といった理想をいだいて活動をしている人も増えているように思います。これらもすべて、地球は1つの心を持っているということから起こる現象なのではないでしょうか。
博士の仮説で私が非常におもしろいと思うのは、地球の心が地球に棲む生命や人間の心と相互作用しながら進化、発展して行くという考え方です。「惑星心場」はある種の心的生命体であって、それが地球という惑星に物質現象系である生命を生み出し、遺伝子情報を書き込んだ。そして出現した地上の生命と相互作用しながら、何らかの目標を達成しようとしているように見える。そのように博士自身がいっている点です。
私もたぶんそうではないかと思います。だとすれば、なるべく多くの人たちが日ごろから明るい未来像を心に描き、楽しいことや幸せなことをつぶやきあい、インターネットに書き込んで、地球の心を幸せに満たしていくことが大切なのでしょう。そうすると、幸せいっぱいの地球の心の方から、私たちの心に更なる幸せのエネルギーが注ぎ込まれていくのかもしれません。そうすればポジティブなフィードバックの輪ができて、地球自体が飛躍できるのかもしれません。
この本の冒頭に、私は「つながっている心」と題する次のような詩を掲げました。私が気に入っている詩なので、本稿の最後にもご紹介させていただきます。
地球の反対側にいる君がうれしいと僕もうれしい
そうすると地球にいるみんながうれしい
地球の反対側にいる君が悲しいと僕も悲しい
そうすると地球にいるみんなが悲しい
この星はひとつの大いなる心場(マインド・フィールド)につつまれていて
すべての意識がつながっているから
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★ほおじろえいいちのオフィシャルサイト
http://www.eiichihojiro.jp/
★ブログもあります。
http://www.eiichihojiro.jp/blog/
★ヒーリングDVD各種
http://www.eiichihojiro.jp/healingdvd/index.html
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★ヒーリングDVD体験談集『人生を変えたいときに観るDVD』
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★見ていると若くなる不思議な「フレイアの鏡」
http://www.eiichihojiro.jp/Freya.html
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1974年埼玉大学理工学部生化学科卒業。東京医科歯科大学医用器材研究所にて約3年間、「ホルモンの生体制御学」なる先端科学に挑戦。1980年に詩集『心的惑星圏』を自費出版。その後短編小説や詩を書いていたが、1993年、光文社より『脳に眠る「月のリズム」』を出版し、科学ジャーナリストとしてデビュー。以来、先端科学とスピリチュアリティ統合を目指して執筆活動を続けている。シェルドレイクの仮説を紹介する『なぜそれは起こるのか』(1996年)はベストセラーになった。
『魂の記憶』(2003年)を出版後は生きる意味に取り組み、ヒーリング・エナジーの研究を始めて、『幸せの進化形』 『ヒーリング・エナジー』(いずれも2005年)を出版。また、2006年12月にロシアのベストセラー本の邦訳版『「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択』、続いて2007年7月に『「願望実現の法則」リアリティ・トランサーフィン2―魂の快/不快の選択』ともに
(ヴァジム・ゼランド著 ほ
おじろ えいいち監修 徳間書店刊)を出版。2008年2月に『スピリチュアルの世界がよくわかる本』(中経の文庫)、2009年10月に『ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか?』(学習研究社)を出版。2006年に無限波動技術株式会社(Q-Wave
Technologies Inc.)を創設し、Q‐WaveヒーリングDVDなどを提供し始める。2009年12月に『人生を変えたいときに観るDVD』(発売・発行:無限波動技術)を出版。
公式サイト:http://www.eiichihojiro.jp