スピリチュアル・エナジー-ほおじろえいいち氏-
このページは、科学ジャーナリストの
ほおじろ えいいち氏によるコラムページです。
ほおじろ氏は、先端科学とスピリチュアリティの統合を目指した内容の執筆をされています。
私は1日の大半の時間、コンピュータの前に座って書きものをしています。しかしそれでは健康に悪いので、なるべく1時間は歩こうと心がけています。外を歩いていると、目につくのがペットのイヌたちです。ペットたちに癒しを求める人が増えているからなのでしょうか、イヌと一緒に歩く人たちの数が増えてきているように感じます。そんなイヌたちの様子を見ていると、いろいろなことに気がつきます。
まず、イヌにもさまざまな個性があるということ。賢そうなイヌ、わがままそうなイヌ、だれとでも仲良くなれそうな社交的なイヌ、ちょっと臆病そうなイヌなど…。近くに住むダックスフンドは私のことが好きらしく、出会うと喜んでじゃれついてきます。相手をしてあげると、こちらも癒されますね。次に気づくのは、イヌたちの雰囲気がとても飼い主に似ていることです。飼い主とイヌのどちらが相手に影響を及ぼしているのかはわかりませんが、おそらく飼い主とイヌの心が共鳴しているのでしょう。
飼い主に引かれて歩いているイヌたちが、時々立ち止まるか振り返るかしながら、飼い主の目を見て、何かを確認しているように見られるのも興味深い行動です。イヌたちが飼い主と何らかの意思確認をしているようにも見えます。どうやら彼らは非常に親密で深い人間(?)関係に結ばれているようです。
前回ご紹介したロシアのベストセラー第3巻『超スピリチュアルな夢実現/幸福獲得法』(徳間書店刊)のなかに、私たちが他人と良い人間関係をつくるための方法を解説するための例として、イヌのことが書かれています。なぜ私たちは家で飼っているペットを愛するのか? 著者のゼランドによると、それは彼らがいつも私たちを見て、心から喜びを表現してくれるから。シッポを振り、のどを鳴らし、跳ね上がり、上ずった声で鳴き、うれしい気持ちをありとあらゆる方法で表してくれからだ、というのです。
ゼランドは、こういうイヌたちのように、私たちが人と交流するときは、まず相手の人に会えてうれしいことを分かってもらうようにしようといいます。ペットのイヌのように大喜びする必要はありません。にっこり微笑み、気持ちをこめて挨拶し、名前を呼び、相手の話に熱心に聞き入るだけで十分なのだというのです。
そんなこといまさら言われなくても十分に分かっているという人も多いでしょう。しかし、「人は誰でも程度の差こそあれ、自分の存在意義を守る保護フィールドを維持している。もし相手が堅苦しさや不信感という防御壁で囲まれていたら、あなたはその人の周波数に同調することができない」といわれると、ドキッとします。これは逆に、自分が自分自身を堅苦しさや人に対する不信感の防御壁で包んでいたら、人と打ち解けた良好な人間関係を築くことができないということでもあります。人間とは、本来自分の存在意義を守るバリアで身を守っているのだということをあらためて認識させられますね。
「自分に会って喜んでくれる人と私は出会った。つまり私は取るに足りない存在ではなく、この世の中で何かしら意味を持っているということか。この人はそれを証明してくれる。何て素敵で感じのよい人なのだろう!」
相手とお互いにこのように感じあうことができると、素晴らしい人間関係が始まってゆくのです。逆に、相手に「あなたは間違っている」とか、自分の存在意義に打撃を与えられるような言葉を浴びせられると、そこからは良い人間関係へ発展することはまずないでしょう。ゼランド流に言うと、それでは自分と相手との周波数が一致せず、波動エネルギーの共鳴現象が起こらないからです。
本書でゼランドは素晴らしい人間関係を築くための様々な方法を紹介しています。その一つに、相手のお気に入りの話題を取り上げるというものがあります。私たちはともすると、相手のではなく自分の好きな話題について話したがります。そうではなく、まず相手の好きな話題から入りましょう、と彼は言うのです。言われてみれば、当然のことです。
「人との交流の際には、あなたはその人に特徴的な周波数のエネルギーを放射して、相手と共鳴することができる。誰にでも共鳴周波数――お気に入りの話題――というものがある。それは、相手が夢中になっていたり、関心を寄せていたり、誇りに思っていたりすることだ。相手のお気に入りの話題は、共鳴周波数で鳴り響く、つまり琴線に触れるものなのだ。もし相手が何に対して熱い思いを持っているか突き止めたら、それを話題に取り上げ、ありったけの思いを相手に語り尽くしてもらうための手助けをしてあげよう。これは関係を強固なものにする最も効果的な方法である。この糸をつかむことで、あなたは難なく相手を自分に引きつけられるのだ。」
良い人間関係は、人生を幸せにします。あなたがもし人間関係に悩んでいたら、本書にひも解かれているいくつかの秘訣をこっそり実践してみるのもよいかもしれません。
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★『超スピリチュアルな夢実現/幸福獲得法』についての紹介はこちらにもあります。
→ http://www.eiichihojiro.jp/works/9784198627065.html
★2008年オープンワールドでのほおじろえいいち先生の講演DVD/CD好評発売中!
→ http://www.ningenclub.jp/ows/products/detail.php?product_id=135
★『心☆サイエンスDVD』の第1巻「シンクロニシティーからフローへ」
→ http://www.eiichihojiro.jp/benkyou.html
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1974年埼玉大学理工学部生化学科卒業。東京医科歯科大学医用器材研究所にて約3年間、「ホルモンの生体制御学」なる先端科学に挑戦。1980年に詩集『心的惑星圏』を自費出版。その後短編小説や詩を書いていたが、1993年、光文社より『脳に眠る「月のリズム」』を出版し、科学ジャーナリストとしてデビュー。以来、先端科学とスピリチュアリティ統合を目指して執筆活動を続けている。シェルドレイクの仮説を紹介する『なぜそれは起こるのか』(1996年)はベストセラーになった。
『魂の記憶』(2003年)を出版後は生きる意味に取り組み、ヒーリング・エナジーの研究を始めて、『幸せの進化形』 『ヒーリング・エナジー』(いずれも2005年)を出版。また、2006年12月にロシアのベストセラー本の邦訳版『「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択』、続いて2007年7月に『「願望実現の法則」リアリティ・トランサーフィン2―魂の快/不快の選択』ともに
(ヴァジム・ゼランド著 ほ
おじろ えいいち監修 徳間書店刊)を出版。2008年2月に『スピリチュアルの世界がよくわかる本』(中経の文庫)、2009年10月に『ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか?』(学習研究社)を出版。2006年に無限波動技術株式会社(Q-Wave
Technologies Inc.)を創設し、Q‐WaveヒーリングDVDなどを提供し始める。2009年12月に『人生を変えたいときに観るDVD』(発売・発行:無限波動技術)を出版。
公式サイト:http://www.eiichihojiro.jp