「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方

このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を２００６年から務める（※2022年退任）乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼んだ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。

　前回、「運」について、健康運、金運、仕事運、恋愛運、家庭運、勝負運……と、種類があるように思います、と書きました。

　今回は金運に特化し、私なりに、金運を上げる具体的な方法と、「おまじない」をご紹介したいと思います。お金持ちの知り合いを観察して、思う事をまとめました。

　まず、一番大切なことは、自分で「金運を上げる」と決めることです。
　その上で、金運を上げる、次の方法を実践してください。

　金運を上げる方法は、次の３点です。

・上手にお金を集める
・上手にお金を使う
・上手にお金を増やす

　逆のことをすれば、下がります。
・お金を集めない
・よく考えないで、どんどんお金を使う
・お金を増やさない

　つまり、金運を上げる方法とは、
「うまく稼いでお金を減らさない」ということです。

　「お金を集める」方法は、働いて報酬をもらう事が一番確実です。
　株、パチンコ、宝くじ……は、元手が要りますが、労働奉仕は資金ゼロ。もらうだけです。
　確実に稼ぎたいなら、アルバイトでも正社員でも、どこかの会社に所属して働き、給料をいただくことです。

　現在の給料に満足していない？
　そうお思いならば、次の３つの選択肢があります。
・副業を持つ
・転職する
・自分で事業を起こし、給料は自分で決める

　どの方法も、「お金は欲しいけれど仕事中心でなく、趣味や家族団らんに時間を使いたい」という方には、お薦めできませんけれど、人生の楽しみの一つは、やりがいのある仕事に巡り合うことです。

　仕事とは、自分の時間を使って労働した見返りにお金を戴くのですから、楽しいことばかりではないでしょうけれども、趣味と実益が一致していれば仕事運が上がった、と言えますし、楽しい人生になります。

　副業を会社で禁じられているという方にはお薦めできませんが、インターネットでオークションなどに出品すると、お小遣い稼ぎと廃品処分ができて、一石二鳥を得られますよ。
　将来、起業を考えているならば、インターネットオークションで少しずつ試すことで、この商品に需要はあるのか？　価格はいくら位ならすぐ売れるのか？　など、簡単なマーケティングができ、いきなり起業するよりも、リスクを減らせるメリットもあります。

　実は私も、１０年前のことですが、拙宅の犬が寒がってブルブル震えているのを見て、服を作ってみようと思い立ち、お小遣い稼ぎに、余った布地でもう１着作って、オークションに出したのがきっかけで、犬や猫の服のブランドを立ち上げました。

『週刊朝日』掲載のカイ君。 この衣装提供をさせていただきました。

　今では、デパートに卸したり、ＴＶＣＭのタレント犬の衣裳を作らせて戴いて、１つの事業になっています。

　もし、売りたい、と思う商材があれば、まずそのジャンルの動向をしばらく観察し、いわゆるマーケティングをしてから、出品してみて、売れたら、継続して出品すれば、投資も少なく済みますし、副業としての手間で稼げます。
　とても売れるようになったら、自社サイト（ホームページ）を作り、自分の趣味を生かした、他にないレアなもので専門店化すると成功率が高まるでしょう。
　そして、すごく忙しくなったら、家族に手伝ってもらったりして、それでも手が足りないほど出荷数が増えたら、本格的に会社化する道も拓けます。副業が主業になり、自分の収入を増やせるかも。

　２つめの、「上手にお金を使う」とは、買う物、買い方を考えるということです。
　収入が同じなら、どう使うかで、残るお金は変わります。

　まず、消耗品にお金をかけるのはもったいない！消耗品とは、使ったら減るものです。
　逆に耐久性のあるものは、値が張っても良いものを買えば、使わなくなった時、オークションに出したりリサイクルショップに売ったりして、換金することができます。
　「安物買いの銭失い」は最悪です。

　上手な買い方とは、買うタイミング、買う店を選ぶということ。
　買うものが決まっているならば、安い時期に。ただのセールというより、店が在庫を現金化したい時が買い時です。利益度外視で安くするからです。
　ただし、安いからといって、必要以上の数を買うのは無駄です。
　現金を大切にしましょう。

　また、ポイント制度やクレジットカードの特典も、こまめに利用しましょう。現金で買うなら、その分まけてもらったりサービスで何か付けてもらったり、ダメ元で、失礼のない範囲で一応交渉を。
　私は、お得意さんになる、という方法も使います。なるべく同じ所で一度に買って、まけてもらうんです。まとめて高額になれば、まけてくれる金額も大きくなります。
　会社で仕入れる時も、もちろん、同じです。

　昔からのお金持ちほど、使い方はシビアです。ケチではありませんが、パーパー使ったりしません。普通の人ほど、よく買い物をするようです。１つ１つは小さなものでも、「チリも積もれば山」となりますから、買う前に、それは本当に必要なのか、自問自答してみるだけでも、お財布に残る金額は変わります。
　ムダ遣いを減らすために、元々財布にお金を入れない、という方法もあります。お金持ちなのに、お財布に２０００円しか入れていない人を知っています。

　一生で一番大きな買い物といえば、住宅でしょうか。
　住宅は、買うか借りるか、居住者や居住地などの条件によって、どちらが得かは違ってくると思いますが、所帯をお持ちの方には「機構団信特約制度」を利用して買うことをお薦めします。
　「機構団信特約制度」とは、ローンを支払う人に万一のことがあった場合、残りの住宅ローンを支払わなくてもいいという制度です。一家の大黒柱を失ってローンが払えなくなっても、この制度に加入していれば、残されたご家族に住宅ローンが残らず、安心してマイホームに住み続けることができる制度です。
http://www.jhf.go.jp/customer/yushi/danshin/merit.html

　３つめの「上手にお金を増やす」というのは、増やそうと欲をかくよりも、減らさない、と考えたほうがいいかもしれません。ハイリスクハイリターンより、ローリスクローリターンを。
　私はタイミング重視の逆張り派。株や円は安い時に買って、ずーーっと寝せておく派。一旦は含み損ができても、しばらーく待つ。

　最後に、複数のお金持ちから教えてもらった、金運アップの「おまじない」をご紹介します。
　不定期に訪れる一粒万倍日（いちりゅうまんばいび）のうち、大安など縁起が良いとされる日に、黄色のお財布を買い、お金持ちに五円玉を入れてもらって、使い始めること。その五円玉は使わずに、ずっとお財布に入れておきます。実は私の金運が変わったきっかけも、この方法でした。

　収入が変わらずとも、賢く使って、金運アップ♪