「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方

このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を２００６年から務める乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼ぶ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。

前回の続きで、「肌と老化」について記します。

あなたのお顔には、シミがありますか？

シミができているのは、病気や老化を進める活性酸素の悪影響を受けているということ。
外観だけでなく、健康面でも注意が必要なサインです。
まずは、シミがどうしてできるのか？　ご説明します。

シミは、表皮（肌の表面）に、メラニンが溜まって、色素沈着を起こしたものです。

紫外線が真皮に届くと、
肌を支えるコラーゲンやエラスチンが切断されて、
肌の弾力を保てなくなり、シワやたるみができたり、
細胞のＤＮＡが変質・破壊して、
細胞が死んだり、皮膚ガンになったりします。

それを防ぐため、メラニンが黒い傘の役割をして
真皮に届かないように、紫外線を遮っているのです。

通常、メラニンは、前回ご説明した通り、
基底層で新細胞ができ、日々、表面に上げられて、
約４週間後に、垢として剥がれ落ちます。

でもメラニンが作り続けられたり、新陳代謝がうまく行かず、肌に残るとシミとなります。
でき始めは、色も薄く、小さいのですが、徐々に集まって、大きく濃くなります。

メラニンは色素です。肌・髪に存在します。
黒や茶色のユーメラニンと、赤や黄色のフェオメラニンの２種類があります。

黒人は、ユーメラニンを多く有し、
白人（白色人種）は、メラニン自体が少ないですが、フェオメラニンが多いのです。
日本人も、色白の方と色黒の方では、
ユーメラニンと、フェオメラニンの割合が異なります。

「色黒のほうが、シミにならない？」　の答えはＹＥＳ。
色白の方に比べ、シミができにくく、目立ちにくいと言えます。

この答えもＹＥＳ。

白人の老化が早い原因は、メラニンの種類と量にあります。

ユーメラニンは、紫外線によって発生する活性酸素を消すのに対し、
フェオメラニンは、紫外線によって活性酸素を作るのです。

ですから、白人や色白の人のほうが、シミや皮膚ガンが多いのです。
オゾン層の破壊により、紫外線が強いオーストラリアでは、
３人に２人が皮膚ガンにかかる、と言われるほど。

紫外線の少ない地域にはメラニン色素の少ない白人、
紫外線の強い赤道近くには黒人というように、
人間の体は、居住地の紫外線量に対応して、メラニンの種類と量で対応してきたのでしょう。
移住してきた白人の肌は、オーストラリアの紫外線に負けてしまうのです。



また、紫外線は、肌を支えているコラーゲン繊維を切断して、
シワ・たるみなどの「光老化」を起こします。

白人や、色白の東洋人は、
紫外線によって、病気や老化を進める活性酸素が発生しやすいので、
いっそうの注意が必要です。

オーストラリアほどではないけれど、猛暑で紫外線が強い、今の日本。
日光に当たらないと、カルシウム不足によって「くる病」になると言われたのは昔の事。
食生活や住環境の変化で、その心配はありません。
紫外線は、避けたほうがよいのです。

子供の時、若い時に紫外線をたくさん浴びると、「光老化」は早く始まります。
肌だけでなく、目にも悪影響がありますので、紫外線を浴びないように注意が必要です。

シミには、種類があります。
�@老人性色素斑　一般的な平坦なシミ
�A炎症性色素斑　ニキビ跡やマッサージなどの圧迫で、できるシミ
�B肝斑　ホルモンの影響と言われる目尻の下に左右対称のシミ
�Cソバカス　鼻を中心に散ったまばらなシミ　遺伝
�D脂漏性角化症　盛り上がったシミ　実は良性腫瘍
�E花弁状色素斑　急激な日焼けによる花びら状のシミ

シミは、どんどん大きく濃くなります。
早めのケアが必要です。

�@を放置していると、次第に大きくなり、やがて盛り上がり、�Dになります。
さらに放置すると、大きくなります。

マッサージや洗顔などで、同じ場所を押していると、�Aのシミができます。

表皮の一番奥の基底層にある、メラニンの製造工場である「メラノサイト」が、
活性酸素によって活性化し、チロシナーゼという酵素によって、
チロシンをメラニンに変えます。

�@紫外線を浴びる
�A活性酸素が発生
�Bタンパク質のチロシンがメラニンに変わる
�Cメラニンを含む角質細胞が肌に残る＝シミ化

ご自分でできる具体的な方法は

前回ご説明した通り、肌はとても薄いので、擦ると、たちまちダメージを受けます。
炎症性色素斑の原因にもなります。

ですから、ソフトピーリングは、肌を削らず、肌にやさしいものを。
お薦めは、こんにゃくでできた、スクラブ洗顔をして、その後に、ビタミンＣを塗り、イオン導入することです。

指でビタミンＣを塗るだけでは、奥まで届けることができませんが、
イオン導入器を当てると、ビタミンCのマイナスイオンと、イオン導入器のマイナス極が反発して、
ビタミンCが肌の、より奥のほうまで浸透します。
なかなかとれない深いシミでも、イオン導入器を使うと薄くなることがあります。

また小ジワ・たるみの改善も期待できますよ。