「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方

このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を２００６年から務める（※2022年退任）乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼んだ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。

何か困難にぶつかった時、どうしていますか？

もし、あなたが「これ以上は無理だ」、とあきらめていたら…… もったいない。
自分で自分の可能性を狭めてしまうなんて。
誰にでも、「もうこれ以上は無理だ」と思う時があります。
私は、しょっちゅう。

でもそんな時、考えるんです。
これは私の前にある階段だ。
ここであきらめずにがんばって一段登れば、
次はこの高さまで容易に登れるようになる！って。

時間がなくて、無理
能力がなくて、できない。
やり方がわからなくて、できない。
体力がなくて続けられない。
周りの人が言う事を聞いてくれない、思ったようにならない。
不可抗力……

いろいろな状況はあるけれど、あきらめたら、そこで終わり。
無理、と思ってからの踏ん張りが、自分を成長させてくれるんです。
だから私は、「必ずできる」「必ずできる」「必ずできる」……と呪文を唱えています。

一緒に仕事をしていると、キャパシティの広い人と狭い人がいます。
当然、キャパシティが広いほうがいいのですが、
キャパシティの広い人は、最初からそうではなかったかもしれない、
と、社員を見ていて思うようになりました。

私が１５年くらい社長をしてきた間、ずっと頑張ってくれているスタッフは
どんどん効率よく仕事ができるように成長していて、
任せられる事が増えた分、私もまた、新しい事に挑戦できる時間や余裕ができ、
キャパシティを広げられるチャンスをもらってきました。

できない言い訳を考える時間があるなら、あきらめずにやってみる。
そうして、できたなら、それが成功体験となって自信に繋がり、
次に同じようなことがあった時も、乗り越える精神力が付きます。

私の母は９１歳になり、できない事が増えてきました。
子供と逆です。昨日できた事が今日はできない。
でも、できないとあきらめて、人任せにしてしまうと、
できない事がどんどん増えて、やがて何もできなくなってしまうから、と
強い精神力で一人暮らしを続けています。

また、昨年、大企業を定年退職した６５歳の友人女性は、
６０歳を過ぎてからマラソンを始め、先日も東京マラソンを完走しました。

困難の内容やレベルはいろいろですが、
・もし困難と感じることが起きても、あきらめずに必ずできる、と自分を信じて
　やり遂げる。
・失敗は成功の母。
　失敗した所でやめずに成功するまでやり続ける。
　そうして自分の能力を高められたらいいなと思っています。