「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方

このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を２００６年から務める（※2022年退任）乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼んだ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。

以前にも何度か書きましたが、舩井幸雄会長にお会いして
私が船井幸雄グループの船井本舗（現在のイリアール）という会社を
引き継いだ時の教えに、「会社は社長で９９％決まる、だから命がけでやりなさい」
ということがありました。
「そのためには、職場と自宅は近いほうがいい」とおっしゃいました。
その頃、船井本舗は芝公園にあったのですが、
「会社は好きな場所に置きなさい。このままでもいいし、移してもいい。
ただ、自分の家と近いように考えて。応援するから」
とおっしゃって下さったので、すぐに代官山へ移しました。
それから１１年経ちましたが、（あっという間でした）
通勤時間が無いのでその分働ける、通勤のストレスが無い、
必要な物をすぐに調達できる、などなど、たくさんのメリットを感じてきました。

私は子供の時から電車やバスでの通学で、とても大変な思いをしていました。
高校時代は、往復４時間かかっていたので、かなりの時間を無駄にしましたし
（テスト前は暗記するのに良かったこともありましたが）、
埼京線も副都心線も、また女性専用車両も無い頃の、池袋〜新宿の山手線は、
あばら骨が折れそうなほど、超満員で、当時の女子高生は、痴漢なども含め、
様々なストレスを抱えながら、通学していました。
その上、私の学校は長い坂の上にあったので、
席に着いた時にはもう、へとへとでした。
その経験から、舩井会長のお話に従い、すぐに実行しました。

最近、ＴＢＳ「林先生が驚く初耳学！」で、林修氏が、次のような話をされていました。
「通勤時間が４５分伸びると、離婚率が４０％上がるというデータがあります。
そして通勤時間が増えれば増えるほど減るものが、睡眠時間と運動時間。
通勤、満員電車でかかるストレスで失うものは、意外と大きい。
特に一人暮らしの人はよく考えて。
時間っていうのは、本当に貴重な財産だと。
お金の場合は、皆さん使いみちをよく考えられると思うんですけど、
時間はそれ以上に価値があるものかもしれない。」

そうですよね、家で趣味や運動に使える時間、家族と過ごす時間、
睡眠時間を通勤時間に奪われてしまうなんて！

林先生がおっしゃるように、一人暮らしの方、
そして以前にも書きましたが、特に働くお母さんは、
職場と自宅が近い方が、圧倒的に良いと思います。

また、会社からしても、お給料は、交通費（通勤手当）を含めた金額に
厚生年金・健康保険・源泉徴収税がかかるので、
住まいが会社から近くなるなら、交通費の分、お給料をアップしても同じこと。

さらに加えて、私は持ち家推奨派。
借りている、汚してはいけない、また引っ越さなければ、というストレスが無く
家を大事に思う気持ちが家族を仲良くさせてくれたり
家を飾ったりと生活を楽しむことができる、と思うからです。
経済面でも、「住宅ローン控除」や「機構団信特約制度」など
有利なことがたくさんあります。
「住宅ローン控除」は、１０年にわたり、毎年末にローン残高の１％が
所得税から控除される制度で、
「機構団信特約制度」は、ローンを支払う人に万一のことがあった場合でも
残りの住宅ローンを支払わなくてよく、残されたご家族に住宅ローンが残らず
安心してマイホームに住み続けられる制度です。

つまり、通勤時間の少ない場所に持ち家を構えれば
Quality of Lifeが上がりやすい！
（QOLは、身心の健康、良好な人間関係、やりがいのある仕事、快適な住環境、
十分な教育、レクリエーション活動、レジャーなどの観点から測られる幸福度）
私も舩井会長のように、
1人1人が、自分の人生を、より自分らしく幸せに過ごせるよう
経営者として応援したい、と思っています。