「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方

このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を２００６年から務める乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼ぶ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。

３月３０日、ショップチャンネルに出演し、
私が取締役を務める「プラチナ万年筆」の
「#3776 CENTURYシリーズ」を紹介しました。

ショップチャンネルは、２４時間・生放送で、ＴＶ通販をしています。
生放送で取り上げる商品は、1つですから、
１分、１分、時間単位で、いくら売り上げられるか？　が、勝負。
番組（１時間単位）ごとに、予算があり、
その分を売り切らなければなりません。

ですから、出演者は、商品メーカーとショップチャンネルのために、と思うと
ものすごいプレッシャーになる訳ですが、それを跳ね除けて、
番組で上手くプレゼンができれば、通常では考えられない金額が売れます。
１時間で１億円以上売る人もいらっしゃいます。

そもそも……ショップチャンネルで商品を販売していただくには、
どんな手順が必要なのかといいますと、
まずは誰が何をいくらで売るのか、どんなストーリーで商品紹介をするのかを提案します。
とても多くのメーカーから提案があるそうです。
当たり前ですね、ものすごい売上になるかもしれないのですから。
さまざまな審査を経て、企画が通ると、品質検査や番組の演出案など次の段階に進み、
出演者は、リハーサルやカメラテスト、簡単な出演者研修などを受け、本番に臨みます。

私もそうした過程を経て、さらに万年筆で手元がアップで映るため、 前日にネイルサロンへ行き、当日は、楽屋でメイクをしていただいて、本番１時間前にスタジオ入りしました。

本番では、数台のカメラとモニター、刻々と入る売上情報に気を配りながら、しゃべったり、書いたりと、大忙し。
ライブと言うだけあり、突発的に起こる事がたくさんあって、
慣れと度胸がないと、テンパります。

というのは、前述の通り、たくさんの準備をするものの、 台本がありません。
しかも、相方となる、キャストの方と会うのは、
本番１時間前なのです。
リハーサルは、キャストの代役の方と行ったり、
１人で行ったりするので、本番とは、全く勝手が違うのです。

本番１時間前、スタジオ前で、
「こんにちは、はじめまして。今日はよろしくお願いします。
この商品は、こんな特徴がありますので、このように説明したいと思います」
と、ざっと打ち合わせて、すぐ本番！

その理由は、キャストが、ゲストが紹介する商品を、ＴＶの前のお客様の代わりに、
試して、質問をし、感想をコメントし、商品の情報を正確に伝えるためだそうです。

キャストが、どんな質問をするか、わからないので、ドキドキしますが、
考えてみれば、店頭で接客する場合と同じこと。
お客様が、何を質問なさるかは、わかりませんものね。
ＴＶを見ている方は、とてもたくさんいらっしゃるけれども、
マンツーマンでご説明するつもりで、商品をご紹介しました。

私にショップチャンネルを紹介して下さった、武田双雲先生や、
ショップチャンネルのスタッフ、リハーサルにつきあって下さった方、
事例として、素敵な手帳を貸して下さったユーザー様、
そして、何と私のデビュー日に、長年出演したショップチャンネルの
キャストを引退した稲垣玲伊子さん（中学からの同級生です）に、
アドバイスやご指導をいただいたおかげで、
猛スピードで、予定数量を売り切ることができ、ほっとしています。
お買い求めくださった方が、万年筆を愛用し続けてくだされば幸甚です。
それにしても、３０分で１０００件以上の電話を受けるコールセンターは、すごい！
見習わなければ！